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[リーザのフォローにはこっそり肩を落としつつ、
ディーターにスプーンを差し出す姿のまま、
話し出すアルビンの方を見る]
………そうか。
[ひとり何かを頷いた]
[ヨアヒムの声に、そちらを見て]
む?
いや、そうなのかと思っただけなんだが。
それがどうかしたか?
[ヨアヒムが自分に話しかけるのは珍しいと、
逆に首をかしげてみせた]
ほらみろ。
見た目はともかく、味には自信があるんだ。
腹が減っているなら、たんと食え。
[ふふんと楽しげにそう言うと、そのまま自分もずずっと啜る。
だけど続いて聞こえたヤコブの声に]
……すまん。
ヤコブはスープ嫌いだったか。
[気持ち悪いという言葉がアルビンではなくスープにかかっていると勘違いし、柳眉を八の字に下げた]
ヨアヒムは観察力がいいようだな。
いい斥候になれるぞ…と、すまない。昔の癖が出た。
[あんな短い言葉を聞きとめるヨアヒムを素直に褒める]
とりあえず今はアルビンの話を聞こうじゃないか。
………ふむ。
それでアルビン。
その人ならざるものとは、一体何だ?
[じっと、人前に出ることを好まなかったはずの行商人を見つめて]
……私も村の外に出ていた人間だ。
ある程度の予想はつく、が。
その情報を聞いたという君の考えを聞きたい。
[神父様がいぶかしんでいる気配は察していた。
それでも顔には出さず、アルビンの方を見つめて答えを待つ。
スープをかき混ぜるヤコブの言葉には少しほっとしつつ。
ほんのちょっぴり、気持ち悪いと言われたことに傷つていた。
いや、うん。ほんのちょっぴりだけれども、な]
[実際に何匹も仕留めたことがあるとはいえ、
人狼という言葉が他者の口から出ることにあまり慣れない。
黒衣の下に隠した鉄の塊に、無意識に触れる]
アルビンの言うとおり人狼がこの近辺にいるのなら、だ。
一般的には探し出し、処刑することになるな。
……血の味を覚えた人狼は最後の一人まで喰らい尽くすというから。
[ヤコブ、神父様の方を見つめて、淡々と口にする]
私がいた部隊にもいたよ。
その時は早期に発見できたおかげで、全滅することはなかったがね。
ディーター…お前はのんきなやつだなあ。
もし獣の仕業だとしても、そんな危険な獣は駆除せねばなるまい。
その爪と牙がいつ女子供に向かうかわからんぞ。
ああ、出来れば獣であってほしいよ。
獣ならためらいなくやれるからな。
[軍にいた頃、部隊に潜んでいた人狼を手にかけたのは自分だった。
この黒衣の下に隠した銃に込めたのと同じ銀の弾で、
口元を赤く染めた青年を撃ち殺したときのことを思い出し、
短く息を吐く]
外はこのとおり、銀嵐だ。
視界も悪い。外に出るのは得策じゃないだろう。
アルビンの言うとおり、何事も起こらないことを祈りつつ、自衛に励むに越したことはないだろうな。
[クララの言葉には特になんの気負いもなく頷き]
ああ、あるぞ。
人狼も、人狼以上のケダモノも見てきた。
私がいた世界はそういうところだったからな。
[血と火薬の匂いにまみれた世界で生きてきた。
だからこその重みが言葉に滲む。
知る者こそあまりいないが、戦場に潜む人狼は少なくない。
いくらでも餌となる人間がいて、死体が見つかってもおかしくない場所など、戦場以外にそうそうないだろう。
だがその中で生き抜いてきた女は思う。
敵に人も人狼も変わりはない。ただ滅するのみだ。
だけど家族同然だと思っていた人たちを疑う事はさすがに]
……結構堪えるんだよなあ。
[黒衣のしたの鉄の硬さを確かめながら、ポツリとつぶやいた]
[レジーナが差し出してくれたノートには、素直に感謝を]
……ん、助かる。
もし何かあった場合は皆もここに書くといい。
気づいたこと、不思議に思うこと。
なんでもいいぞ。
……まあ、何もないのが一番だがな。
[白紙のノートをパラパラと捲りながら談話室に残っている面々へとそう告げると、
女はそのノートを中央のテーブルの上に置いた*]
虐殺か。できなくもないが、装備と人数が必要だな。
単身素手で出来ることには限りがある。人間ならばな。
[ぽんぽんとペーターの頭を乱暴になでて]
まあ、まだ人狼と決まったわけじゃないさ。
いつもよりしっかりと戸締りをし、用心しておけば大丈夫だろう。
[口ではそう言いつつ。
だけど女は知っていた。アルビンの懸念が嘘ではないことを。
まるで見た目だけは主に平穏を祈る敬虔な修道女のように。
胸元のロザリオを強く握り締めた**]
中々堂にいった演説じゃないか。
見直したよ、バディ。
[談話室を出て行った相棒へと、労うように声を飛ばす]
本当に人狼が潜んでいるならば、きっと辛い日々が続くだろう。
だが一人で無理はするなよ。そのために私がいるのだから。
[結社員が二人で行動するのは、互いを支え合うためなのだから*]
[ディーターへと無言で肘打ちをひとつ]
…………。
なに、ディーターは時々目を開けたまま寝言を言う癖があるんだ。
気にしないでやってくれ。
[ちらりと横目でディーターを見ながら、
目を丸くするヨアヒムへとしれっとした顔で答えた]
[悶絶するディーターを尻目に、ヨアヒムへはニッコリとした笑みを。
ちなみに子供の頃に嫌がるディーターに泥団子を食べさせたことはすっかり忘れていた。
ついでにオットーやペーターにも泥団子の魔の手は迫っていたかもしれないが、まったくもって覚えていなかった]
パメラのことは気の毒だが、それは貴女のせいじゃないだろう?
必要以上に自分を責めるのはよくない。
[自分のせいだと悔いるレジーナの姿は、パメラも望まないだろうと思うから。
消え入りそうな声でつぶやくレジーナへ、彼女のセを撫でながら声をかけた]
善処しよう。
[嘘は言えない。
対人狼において、必ず生きて帰る保証はないのだ。
だから、今の自分に言える最大の言葉を返す。
相棒がこの村に何を思って、何を託しているのかはわからないが、
自分とて村が滅ぶ姿など見たくないのだから]
………馬鹿野郎。
余計な気を遣わんでいい。
私のことよりも、お前自身のことを考えやがれっ!
[最悪を想定し、自分のことを案じる相棒に飛ばすのは、
がるるっと噛み付かんばかりの声]
私が早々遅れを取るわけないだろう。
……だが、まあ。ありがとうとだけ言っておくよ。
それほど虐殺料理を希望するのなら、
二人の夕食は腕によりをかけてやろう。
楽しみにしているといい。
[ふつふつと暗い炎を瞳に宿し、ぼそりとつぶやいた。
新たに訪れたゲルトには軽く手を挙げて]
やあ、ゲルト。
そこの台車にスープの鍋とオットーのパンがある。
腹が減っているなら、適当に食べてくれ。
[あご先でんっと台車の方を示し、
とっくに食事を終えている自分は紅茶をカップに注ぎ口をつけた]
[談話室の扉の向こうに見えたゲルトに向かって一応声をかけたあと]
さて、私もパメラと別れを交わしてこよう。
……失礼するよ。
[カップを置き、静かに席を立った*]
― 談話室近くの廊下 ―
[パメラのもとへ向かおうとして、聞くともなしに聞こえたゲルトの言葉>>545に足を止めた。
二重人格だの、演技していただの。
普段の彼にしては何をそんなに警戒しているのかと言わんばかりん懐疑的な言葉に]
おい、ゲルト。
お前何かあったのか?
珍しく言葉が刺々しいな。
まるで人が変わったみたいだぞ。
[少しだけ言いよどむように言葉を濁して]
……あの部屋にいたものには特にこれといって、
おかしな所はなかった…んだが。
[今、目の前にいる金色の髪の医者を見ながら]
お前とゲルトって、仲悪かったか?
私が知っているゲルトは、
否定から入るタイプではなかったと思っていたがね。
[ゆるり首を振り、短く息を吐いたあと]
信じているよ。
人狼を実際に殺したことがある者として、
そういう異能を持つ者が実際にいることを私は身をもって知っているからな。
[呼び止めて悪かったな、とそれだけ言うと、
談話室へ向かうゲルトに背を向けた]
[一通り聞くと、ふむ…と頷いて]
確かにそれは一理あるな。
あの時獣の仕業だと言っていたのは誰だったかな。
……気に留めておこう。
[談話室にいた面々を思えば、正直気が重くなる話だ。
だが自分の感傷とは別だとばかりに、女は思考を巡らせる。
あの中にいた誰かの中に、
パメラを手にかけた人狼がいる可能性は高いのかもしれないと]
[ゲルトを見送ったあと向かったのはパメラの部屋だった。
別れの挨拶の祈りを捧げたあと、
部屋に誰もいなければ彼女の体を改めて検分する。
それが人狼の牙によるものなのかを確かめるために]
………すまんな、パメラ。
眠りを邪魔するような真似をして。
[きちんとシーツをかけ直し、雪で濡れた髪を指で一度梳いてやる。
眠るパメラの顔を見つめたあと重くため息をついて。
女は借りている部屋へと戻っていく*]
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