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[それを逃さず伸ばされた相手の手は、青年の顎を捉え]
─────── 、 んん!?
[予想の斜め上の攻め手に青年は目を白黒させた]
[何が起きているのか分からず頭は一瞬真っ白に。
次いで理解して後、身体が動くようになるまでが約8秒。
相手の顔が離れていく頃。
青年は僅かに首を伸ばし、相手の鼻先で噛み付くようにガチン!と歯を合わせた。
歯にはそれまでは無かった犬歯が現れている。
理性を揺らされ低下することは、青年にとっては本能の覚醒と同義。
外見にこそ変化は無いが、表情には獣の笑みが浮かんでいた]
………随分余裕じゃねーか。
[喉を晒すような状態で言い、押し退けるように掌を相手の胸へと当てる。
骨が折れているならばそれだけでも痛みは走ろうが、距離を取るためにその考慮は意識外に置かれた]
チャンスだったろうに。
[相手にしてみれば今のタイミングで青年の喉に牙を立てることだって出来たはずだ。
だが相手はそれをしなかった]
それとも──── 遊び足りねーってことか?
さっきのもその延長か。
[く、と喉奥での笑い声。
悔しさよりも愉しげな色が含まれていた。
問う間に二人を繋いでいた鞭を破砕させ粉として散らし]
そっちが噛み付かねーってなら、こっちが噛み千切るぜ?
[しゅるり、と右手の中に糸の渦を作りながら、相手との距離を再度詰めんと踏み出す。
相手の肩を掴もうと伸ばされる右腕。
触れれば渦巻く蜘蛛糸が相手を拘束せんと範囲を広げることになる。
蠱惑の口付けから9(4x3)秒が経過していた//]
/*
39秒経過!
返しに悩んだ悩んだ。
密やかに狼モード(外見は人のまま)
そう言えば大浴場ってことは湯船あるんだよな。
スライム風呂なん?>ガートルート
/*
やぁやぁ、来て去った人達含めてこんばんは。
天魔大戦どうするかな……バトル中なのもあって他の人らの様子を見つつ。
スピンオフ楽しみにしてよう。
/*
酒の肴にされてるw
そういえばディークさんと旅してたなら、色々教わってもいるんだろうなぁ…。
お弟子さんとも仲良くなれてると良い。
さっき喉を示しといてそんなことを言うんか。
[話が違うぞ、と言わんばかりだが、非難するでもなく笑う。
人の子のふりを、と言われればほんの少しだけ目を細めた]
─── ふりなんて、してる心算はねーよ。
俺は俺だ。
[在り方だけを紡ぎ、意識を次へと向けた]
[時間が無い、と跳ね上げられた相手の手は鉤爪を宿し、青年の切り裂きながら弾き上げる。
舞う鮮血に紛れ蜘蛛糸が伸び行くが、伸びる傍から朽ち行くよう。
ち、と口の中だけで舌打ちする]
───── 、 ……!
[なれば、と右腕を引き戻しながら左半身へと転じ、左手で掌底を繰り出そうとしたのだが。
魔力濃く宿す言霊が青年の身体を繰らんと降りかかる。
身体が震えるのは抵抗の証。
その制止が続くのは約6(6x1)秒ほど//]
[喉の皮膚を破り貫いた牙の暴虐は
深い喪失の痛みと、淫蕩な獣の快楽とを同時に与えるだろう。
くすくすと笑いながら唇を離すまで、時のとまるごとき吸血鬼との交歓はおそらくは、32(60x1)秒ほど**]
[6秒が短いようで長い。
跳ね上げられた左腕を潜り、左脇に放たれる拳。
容赦ない拳は肉の奥にある骨に皹を、或いは複雑に砕く。
痛みと衝撃に顔を歪める間も無く、今度はその顔に拳が飛んできた]
っつぁ……!
[呻く声と共に、縛の解けた身体が後方へと揺れる。
続いて確実に床へと落とすための蹴りを受け、青年の身体は背から床へと落ちた]
退け……!
[搾り出す声は低く、獣が威嚇するかのよう。
逆に食い千切ってやらんと牙を剥きながら伸し掛かって来る相手の胸を遠慮なく押し返したが、効果があったのは最後の砂粒が落ちるその時まで。
喉を晒しあげられ、紅が滴るような唇から牙が覗き青年の喉元へ迫らんとした時、周囲が赤い影に覆われた*]
っ、 ぁ あ ……!
[普段触れられることも少ない箇所。
そこに突き立つ牙はささやかなようで遠慮が無い。
喪われ行く箇所に注ぎ込まれるような感覚は知るものと似ているようで違う。
与えられる相反するものを堪えようと、青年の手は相手の胸元を握り込んだ。
縋るようなそれは、長くも感じる交歓が終えるまで続く]
[牙抜いた双穴に舌を這わせ、
胸元を握る手に指を重ね合わせた]
そう?
貴方が可愛らしいから、本当は吸い尽くしてしまいたいほど
[お返しに噛み千切ってくれるの?と問うは笑み咲く声。
鼻先が触れるほど近く顔寄せる仕草は、攻撃を誘うようでも、口づけを強請るようでもあった]
……それは、勘弁して欲しい
[吸い尽くされるのは困る、と小さく唸る。
お返しに、と問う声には一つ瞬いて寄せられる顔を、その瞳をじっと見遣る]
喉噛み千切っても死なねーってか。
……生ける屍だったっけね。
俺の牙はアンタの程繊細じゃねーぞ?
[血を吸うことなく、溢れさせるだけの牙。
昂ぶった時以外、牙で喉を狙うことは少ないのだが、望まれるのであれば厭うことはない。
是が返るなら、誘うような仕草に応じるように相手の細い喉に牙を当てた。
獣が獲物を仕留めるように、喉に対して横向きに口を開き、引き千切る仕草]
ぬおあ!?
[どーん!とスライム風呂に突き落とされ、頭から突っ込む羽目になる。
咽ながら浮上しつつ、その回復効果を目の当たりにして感心したりした後]
預けたいもの?
[切り出された話題に疑問を投げ返す。
重荷、とも付け加えられたそれが何なのか、その時は想像もし得なかった]
まぁ、一応見てみるか。
[逢う、と言う表現を不思議に思いつつも問いには是を返す//]
[獲物の喉を食い破る獣へ、悦びと共に身を委ね。
湯霧に混じる紅
やがて満ち足りた猛禽は浴槽に身を沈めて気怠く瞼を下げた。
得た血蜜より多くを失ったが些細なこと]
なかなかに悦いものだろう?
[何が、とは言わなかった。
自慢のスライム風呂は男の傷と消耗を癒しただろう]
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