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>>41
…目ざといね。
いや、失敬。
雇い主の演説を真面目に聞く傭兵を初めて見たんでね。
つい微笑ましく…
[そこまで言って、かけられた声がようやく自身の記憶に引っかかる。]
…いや、初めてじゃないな。
声に覚えがある。
ということは、どこかで味方同士だったってことだ。
えーと…<<元将軍 コリドラス>>だ!
そうだろう?
[スビシ!と指を突き付けた。]//
…いや、初めてじゃないな。
声に覚えがある。
ということは、どこかで味方同士だったってことだ。
[ズビシ!と指差す。が…]
えーとえーとえーと…
傭兵というのは、非常に刹那的な生業であってだね…
[名前は覚えていないらしい。]//
うーん…
プロからなぞって先遣隊に参加するか。
取り合えず本隊に残ってオクタヴィアスに会話投げて、現在軸に追いつくか。
でも会話のキャッチボール出来るのは明日の夜。
相変わらず出遅れがきつい…
どうしよう?
― 回想・出立前 ―
[特に気分を害した様子もなく。
その男は、マルコ・クロイツ>>272と名乗った。]
…ガートルードだ。
まあ、今回も味方みたいだし、よろしく頼むよ。
[握手の手を差し出したものか一瞬躊躇する間に。
男はさくっと手を上げ、さっさと立ち去っていった。]
…クールだねぇ。
[上げかけていた手をひらひらしながら、その背を見送った。]
[出立して間もなく、その男が再度姿を現した。>>273
どうやら偵察の人選をしているらしい。]
おや、早速斥候に出るのかい?ふーん…
[何故自分なのか?
一瞬考えたが、作為の入る余地もあるまいと流す。]
…了解だ。
私で良ければ、同行しよう。
ああ、後ろの騒ぎは気にしなくていいよ。
借り物の馬と相性が悪かったんだな、きっと。
[ふ、と微笑しつつ、自身の馬の首をなでた。]
― 回想・ズワンズ谷偵察 ―
[クロイツはそつなく任務を遂行していた。
それはもう…]
…真面目だ。真面目過ぎる。
[少なくとも自分が見る限り、彼の偵察に見落としは見られない。
彼に縁ある者たちなのか、他の傭兵たちも自然と彼をリーダーとし、よくまとまっている。]
[それどころか、通りかかった行商人にさえ、丁寧に助言していた。>>0:155
その姿はまるで…]
…軍人、かな。
[訓練された動きもさることながら、周囲への配慮がおよそ傭兵のものではない。]
(何故傭兵?
そもそも傭兵なのか、彼…?)
[そんな疑念が湧いた時。
目前の光景に愕然となる。]
― ズワンズ谷本隊 ―
[偵察から帰還後、報告に向かったクロイツより一足先に馬の手入れ中。]
「甘い〜 お菓子でっせ〜♪」>>269
(ぴくり)
[乙女心が葛藤しているうちに、菓子売りの歌は聞こえなくなる。
見回していると、商売が上手く行ったのか、あの行商人が売り文句を口にするでもなく、前方からそそくさとこちらに向かってくるのが見えた。]
あーあ……売り切れか。
良かったね、儲かって。
[苦笑を浮かべつつ、その商人とすれ違ったその時。]
[見知った顔ではない。
簡単には覚えないからこそ、大切な相手の顔は忘れない。
それなのに…よく知る、忘れようのない者とすれ違ったような、言いようのない違和感がその身を駆け抜けた。]
…今のは…!?
おい!ちょっと…!
[振り返った時、既に。
傭兵たちの列に紛れてしまったのか、その者の姿はかき消えていた。]*
― クリーク砦北側 ―
[本来、自身の剣は馬上向きではなかったが。
今回は騎兵を選んだ。
不都合なら馬は捨てればいい。]
…というか、キミは早めに解放してあげた方がいいのかもね。
[若くない馬をぺちぺちと叩く。
隊列は、クロイツのいる右側を選んだ。
彼の仕事ぶりは見せてもらったし、良い働きをするであろうことは容易に予測がつく。
生存率が高そうな場所を選ぶのは、傭兵の常だ。]
[若い将の勧告は、熱意が感じられる分だけ、少し寂しい。]
…愚鈍さは全く感じない。
届かないことは分かっているだろうに…
[それでも、心からの言葉を絞り出しているならば。
年齢を考えれば、立派な態度だと思った。]
…頭の中がどんなに立派でも、ここで躓くようでは、先がない。
だが、己自身に武力がなくとも…
護る者の心を動かせるなら、それは力だ。
オクタヴィアス…貴方の器はいかほどか…?
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