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[2度目の雪崩の音を聞いた時に今直ぐ救助に向いたいと思ったのはアルビン自身だった。しかし自分が救助に向って被害にあっては元も子もない。駆けつけたい気持ちをアルビンは必死に抑えた。
宿屋に集まる面子を確かめた。パメラの伯父であるヴァルターを見つければ近寄って彼女の安否を伝えるだろう。ヴァルターがパメラを心配すると思って。]
一度目の雪崩の時、パメラは無事でした。
今はヨアヒムと一緒に居ます。安心して下さい。
[2度目の雪崩にも巻き込まれていないと良い。けれどもヨアヒムも一緒だから大丈夫だろうと自分自身に言い聞かせる。
ヴァルターはどう反応しただろうか。今もアルビンの顔色は優れず寒そうだ。ヴァルターに一言断ってから自室へ戻ろうとする。]
[借りている一室に戻ろうとした所でニコラスに呼び止められる>>136。寒さのせいか、ふるりと肩を震わせた。]
ニコラスさん。ええ、貴方もご無事で何よりです。
無事なのは正確な人数は分からない……けれど。大半の村人は脱出もしくは救助されていた様だった。
中には助からなかった者も居たかも知れないけれども。
ただ、救助に向って被害を拡大させてはいけないだろ。
[雪崩が起きた場所から村へと帰って来る前に見た様子>>130をニコラスへ教える。
ニコラスが敬語を使わないのに釣られてアルビンも砕けた口調になった。]
村の人を心配してくれるのは嬉しいけどさ。
― 宿 ―
[ヴァルターと一緒に宿屋へ戻って来たのはディーターだった>>153。
いや、今朝の会議の際にディーターの姿を見ていなかった。目立つ容姿をしているので居れば気付きそうなものだがひょっとすれば参加していなかったのだろうか。
宿屋に集まる皆へと報告して程なくして、オットーが紅茶が勧めるのにディーターが酒が強請る声が聞こえた>>158。]
こんな時でも酒かよ。心配事はお前には無いのか。
昨日の酒も全部飲んじまったんじゃねーよな。
[村人が雪崩に巻き込まれたって言うのに。パメラを心配する余りにディーターへの言葉は刺々しかった。
彼を一瞥だけして、自分は受け取った紅茶をずずっと啜っていた。]
[クララの顔を見て手元にある一冊の本の事を思い出した。
アルビンは半ば冗談のつもりでクララに頼んだ。]
思いかけず手に入れた本があるんだけどよ、
各地方の知識が纏められた本なんだけど此れがつまんねー内容でさ。
お客さんの評判に悪いんだ。でも後学にはなるんじゃねえの。
この村の図書館の方で買い取ってくれないか?
[執筆者はニコラスっていう此れも無名なんだけど…、と其処まで話してニコラスを見る。
そういえば作家さんと同じ名前ですねえ、とニコラスがその作者だとは思わずに呑気にお喋りを続けている。]
― ジムゾンと宿まで戻る道中 ―
[数年前まではアルビンは教会には足繁く通っていた。ジムゾンの事を神父様と呼び慕っていたようだった。
ジムゾンには村を出る事を伝えなかった。その必要が無かったからだ。ただ旅に出る直前に教会へと寄った。アルビンの背負っていた荷物の量を見てジムゾンは何か察しただろうか。
村に帰る度に教会には行ったが顔を合わすだけだった。こうして話しをするのは久しぶりなような気がした>>166。]
ちょっとね、旅にね。
…俺の母は元々行商人でした。その真似をする様に俺も行商人になったんですよ。
今年は南の方まで商売に行って来たところです。
神父様の方はお変わりなく?
[普段は口にしない母の話しを交えて近況を伝えた。こんな時だからこそ敢て他愛もない会話を続ける。気を紛らわせようとしたジムゾンの意思を汲取るように。**]
[素敵!といわんばりのクララの様子とは相対的に。
アルビンはうんざりした様子で、]
静かに本を読まなくちゃ駄目なんて俺は勘弁だぞ。
おいおい、確かに困ってるけどタダで掻っ払うつもりか?
[クララの興味があるものを聞いて、]
美味しいものと珍しいものね。
街のお菓子を仕入れたがあれはパメ…、
本の虫のクララに流行の菓子とか値打ちとかあるのか?
芋の煮転がしの方がお前さんの舌にはあったりしてな。
美味しいものなんて女将さんの料理で充分だろ。
まあ、女将さんが居なくてゲルトが作るから今夜は期待出来そうにないけどな。
[ゲルト一人に任せるなんておっかないと考えれば分かりそうなものだが。オットーが手伝うとは知らずにアルビンはそう付け加えた。**]
/*
人の事を馬鹿にしてますがアルビンこそ馬鹿で駄目な奴ってのをやりたいのだよね。
人狼外れちゃったから人間臭い奴にしたいな。
[やれやれと呆れるクララにむきになるアルビン>>224。]
偶々手に入れたんだよ、ったく。お前こそ本ばっかで人生損してるぞ。
さあ、どうだが。芋の煮転がしの方がお似合いだぜ。
[けれども途切らせた名前の続きを指摘されれば、びくりと肩を揺らして、]
べ、別に何でもねえよ。
[先程からのアルビンのクララへの態度は酷いもので。決して、年上への態度ではなかったが。
アルビンよりも年上であるクララはもしかしたら何かに気付いているのかもしれなかった。
自身がからかわれている事に面白くなさそうな顔でふんと鼻を鳴らした。
宿での食事に触れるとクララは口を閉ざしてしまい、今が非常事態である事を思い出した。
罰悪そうにアルビンも黙ってしまう。]
[クララが席を立つより>>250早かったか遅かったか、ヨアヒムとパメラが宿屋へと戻って来た。
パメラの顔>>234を見ると安堵した様に肩の力を抜く。そして無事に帰って来たらしいヨアヒムを見て…>>211、心底安心した様に表情を和らげた。
カップに残った紅茶を飲み干してしまうと今度こそ自室に戻ろうとした。
すると布を抱えたリーザがやって来て>>221、]
俺に布を持って来てくれたのか?
ええと、…有り難うな。
[昨日は警戒されてしまったが今日は其処まで酷くない様だ。怖がられない様ならリーザの頭をそっと撫でようとしただろう。
今度も逃げられたら困った様に笑ってヨアヒムとパメラの元へ駆け寄るリーザの背中を見送っただろうか。]
[宿屋の食事を作る手伝いをするオットーに手伝いを申し出るリーザの声を耳にすれば、]
何だ。今夜はゲルトが作らずにオットーが作るのか。
リーザの料理楽しみにしてる。頑張れよ。
オットーも……期待しとくぜ?
[そう言い残して自室へと戻っただろう。*]
/*
ヨアヒムについてソロル書きたいんだけど凄く・・・自分よがりな気がしてたなあ。
正直ヨアヒムのキャラが・・・。コチラへの感情が分からなくて・・・。うむむ、ううん、悩む。
― 自室に戻って ―
[借りた部屋に戻ってようやく生きた心地がした。いや、二人の安否を確かめて緊張していた身体の力が抜けたようだった。全身の血が凍るような冷たさを感じていたのは何も寒さだけではなかったのだろう。
リーザから渡された布に濡れた顔を埋める。宿屋に戻って来た頃の血の引いた唇をしていた顔色よりはずっとマシになっていた。
部屋に戻ろうとして談話室を抜ける直前に話しをしているクララとパメラの姿が目に入った。
パメラは怪我をしていなかった様だったが手当が必要だとしても異性の自分よりも女性のクララが適任だろう。パメラのフォローはクララに任せた方が良いと判断した。
非常事態には間違いないけれど後で頼まれたショコラーデを持っていてやろう。息抜きは必要だ。
実はクララにはああ>>219は言ったが彼女の分も忘れずに仕入れていた。それを渡す機会があるかは別だがその時が来たら売りつけてやろうと思っている。あくまでもクララから金は取る気は満々だった。]
[ヨアヒムには声を掛ける言葉は無かった。どうせ「へえ、無事だったのか。」だとか。心にもない言葉が口を突いて出て来てしまうだけだろう。幾ら何でも、ヨアヒムだけは雪崩に巻き込まれてしまえば良い、とは思っていない……筈だ。
だが、自室へ戻ってきてから二人一緒に帰ってきた姿を思い出してはどうしようもない気持ちになってしまう。
確かに宿屋に戻って来たヨアヒムを見て一番に感じたのは安堵だった>>257。それは自分自身で気が付いているのに良く分からなくなる。
ヨアヒムは忘れてしまったかもしれないけれども。村に来たばかりで村の子供達と馴染めなかったアルビンを初めに遊びに誘ってくれたのはヨアヒムだった。直ぐに他の子供達同様に生意気な悪ガキになってしまったけれども、
――母と一緒に前の村から逃げ出す様にこの村へ越して来たせいか、本当は怖がりの子供だったから。ほんの些細な出来事かもしれないけれども子供のアルビンはとても感謝していた。
だから村を出ると決めた時に一番真っ先にヨアヒムに話したのだ>>0:391。]
[姪の無事を伝えた時に安心した様に見えたヴァルター>>193。余り村に居ないアルビンはヴァルターとパメラが仲が悪い事は知らず疑う事は無かった。
ニコラスやクララと話しをしている最中に扉を開けたのは、ペーターだった>>236。吹き込んで来た冷たい風に思わず顔を顰めてしまった。母親を探していた様だったがヨアヒム達とは一緒に帰って来なかった。無事だといいが。
アルビンが帰って来ると持って来る商品を珍しがって纏わり付いてくるペーター>>278。アルビンは嫌々ながらも仕方ないといった感じで相手をしていただろう。
共に宿屋へ帰ってきたジムゾンは特に変わりないらしい。ジムゾンとシモンと話しをしているのを見て、そういえばディーターを含めた3人が幼馴染みだと聞いた事があったのをぼんやりとだが思い出す。
とはいえ、今でこそディーターとは親しくやってはいるがアルビンと彼等とは歳が離れている。仲が良かった彼等の幼馴染みの時代を知る訳もない。]
[身体を拭き着替えを済ますとニコラスの本を読もうとした。
ベッドに転がりながら『ジュブナイル考察』と表紙に書かれた本の頁を捲る。中身は民話や伝記が書かれていた。途中途中飛ばしつつも最後まで読もうとして……、途中でめげた。
全く頭に入って来なくなった文字の羅列を眺めて、うーんと唸る。
子供の頃から本は余り好きではなかった。どちらかと言えば木登りや追いかけっこ等、体を使って遊んでいた。
木登りになると誰が早く登れるか競争した。オットーよりも早く登ろうとして、先に天辺に登れた時はどうだと言わんばかりの満足げな笑顔を見せて。負けそうになった場合はオットーに負けるのはどうしても嫌だったから途中でやーめたと投げ出した。他の子供に狡いと言われたのを覚えている。多分、オットーにも。ごめんと中々言えなかったがオットーは許してくれたんだっけ。
雪合戦の時もオットーの頭に向けて雪玉を投げていたが、そちらの方はどうだっただろう。
…大分、昔の事だ。一緒に遊んでいた子供達の中にはヨアヒムも居た筈だったが、アルビンは思い出そうとしたが逆に遠のくようだった。]
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ああ、やってしまった。ヨアヒムのキャラや幼少期が分からんうちにロル回してしまったー。
というか、オットーに対しても大分無茶振りしてるんだよなあ。おっとりなオットーをのろま扱いしたり、馬鹿扱いしたり。
何か眠たいから2度寝しよ。
[くあっ、とアルビンの口から欠伸が出る。
子供の頃はモーリッツに良く世話になった。人狼だと騒ぐモーリッツを馬鹿にしては叱られてばかりだった。優しいオットーは其れに加わらなかったと思うがそれがまた腹が立ったなあ、なんて。]
大往生だったとは思うけどねー。
色々と面倒な事を終えた後にでも供養に行ってやるか。
……つーか、ニコラスのこれ。名誉挽回の為に読もうと思ったけど無理だ。
頭に入ってこねー……、ふあーっ。
[その後は夕食までぐっすり。
オットーやリーザ達が作った料理を食べたり雑談をしたりして。部屋に戻れば眠りについただろう。**]
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寝ようと思ったけれど寝れないごろごろ日曜日の夜明け前。
相変わらず皮肉キャラばかりしてるけれども・・・、苦手な方は苦手ですよね、ごめんなさい。
オットーが大好きでつい罵っちゃうんだ。いや、本当。大好き。
嫌味、難しいね。うん、寝よう。
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