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16人目、シスター フリーデル が参加しました。
シスター フリーデルは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 朝・教会裏手 ―
[シスターフリーデルの朝は早い。
まだ日が登りきらないうちから起き出すと、
朝もやに包まれた世界の中で、軽く体を動かして運動。
そして日課である銃器の抜き打ちの練習をした。
練習が終われば分解と掃除をし、黒衣の下に隠すようにつけたホルスターへと収める。
日課が終われば朝食の準備をし、
皆が食べ終えるのを待って神へと祈りを捧げるのが、元軍人であり、
去年修道女として出家した女の毎日の常となっていた]
[修道女の一日は朝こそ早いものの、
軍人だったことと比べてとても退屈なものだった。
なにせ、体を痛めつけるように鍛錬することも、
血臭満ちた戦場で銃弾の雨をよけながら戦うこともない。
ただ、神へと。日々の平穏を祈るのみだ]
………アーメン。
[朝の祈りを終え、胸の前で十字を切る。
なんと穏やかで心安らかな日々だろう]
そう言えば薪がそろそろ切れそうだったな。
何本か切り倒してこよう。
[残っている薪も湿ったものが多くなっていたように、思う。
こういった雑事に神父様の手を煩わせるわけにはいかない。
女は教会を出ると裏手との倉庫から斧と台車を手に取り、
それらを持って森へつづく道へと向かった]
[かーん、かーんと小気味いい音が森に響く。
幾度目かの音のあと、めきめきっと鈍い音を立てて倒れていく巨木を見ながら、女は満足気な笑みを浮かべる]
主へ祈るのも良いが、こうして体を動かすこともまたよい。
この調子であと7(10x1)本ほど切り倒しておこうか。
[白い顔に汗ひとつ浮かべることもなく、
女が斧を振るう音が森のコダマとなって。
今しばし、村へと*流れていく*]
― 墓地近くの森 ―
よし、このぐらいでいいだろう。
[さわやかな労働を満喫し、斧を置く。
地面に横たわる木をひょいひょいと台車に並べ、がらがらと押す森の小道]
この村で薪作りは死活問題だからな。
シスターだからといって、甘えてはおられんさ。
どうだい、一本持っていくかい?
この樫の木はよく燃えるぞ。
[ぺちっと台車の木材を叩いて、
シスターというにはいささか凶暴な笑みを浮かべた]
なに遠慮するな。
私とお前の中じゃないか、はははっ。
[思い返せば目の前の青年が両親を亡くしてこの村を出るまでは、
よく森や村の中を散策して回ったものだった。
嫌がるディーターに冬眠中の蛇を投げつけたり、
嫌がるディーターを川の中に引きずり込んだり、
嫌がるディーターと村長の家に忍び込んでは置き去りにして、
それはそれは微笑ましく懐かしい思い出が胸によぎる]
しかしお前もいい年なんだし、
嫁の一人や二人、誰かいないのか?
幼馴染として、このまま男やもめで終わるのではないかと心配だぞ。
[ばんばんっと勢いよく、ディーターの背中を叩く。
子供の頃と変わらぬ風景がそこにあった]
女に年のことを言うなんて、デリカシーのないやつだな。
ディーターだから許してやるが、
他の男だったら明日はないところだったぞ。
[まさに呵呵大笑。
性別を間違って生まれたとしか思えない声で女は笑う]
いい女を見つけたら遠慮せずに、がつんといけよ。
男は度胸だ。
[肩をすくめる幼馴染へ殴りだこのある拳をグッと見せる。
幼少の頃を共に過ごした幼馴染だからこそ、
早く幸せを掴んで欲しいと願わずにはいられなかった]
神様以上にいい男がいないのだから仕方ない。
[ふふんと笑い、違う?と続けて]
ちょっと年下だが、クララやカタリナなんかどうだ?
二人とも可愛いし、気立てもいい。
[村の女性の名前を二人ほど上げて、にやにやと幼馴染を見る。
この男の胸に裡にくすぶる傷も、
あの二人のようなよい娘ならいつか癒してくれるに違いない]
もしや、リーザが好みとかいうのではないだろうな?
それだけは許さんぞ。
この私は惚れるくらいだぞ。
いい男に決まっているだろう。
[不遜な奴だなぁと、
高速デコピンを繰り出そうと手を伸ばす]
女は年上の男に弱いもんだ。
男の包容力とやらで落としてしまえ。
[リーザが目的でないと知れば少しばかり息を吐き]
……お前を始末せずに済んだことを、
主に感謝せねばいかんな。アーメン。
[大仰な仕草で胸の前で十字を切った]
神父様に聞かれたら叱られてしまうな。
うむ。ディーターと話していると、つい口が緩んでしまう。
気をつけねば。
[逃げられ、つまらなそうに手を下ろす]
まあそれもそうだ。
すまん、無理を言ったようだ。
[はははと愉快そうに笑う]
[視線はまだ険しいまま、じいっと見つめて]
……今日のところは、信用しておいてやろう。
だがもし―――…
[これ以降の発言は閲覧削除されました]
あの子を知って一年ほどでしかないが、
わがままの一つも言わず本当に良い子だ。
いささかいい子すぎるところが、不安なくらいだよ。
[ほころばせる幼馴染とは反対に、女は瞳を伏せる。
もっと年相応の子供のように、わがままいっぱいに振舞っても良いのに、と。
手伝いを買って出る少女に、わずかに胸が痛んだ]
まあなあ……。
仕方ないのかもしれないが……。
子供は急いて大人になることはないと思うのだよ。
[ふぅ…とため息をひとつはいて]
そうだな。
あの子がいたずらでもしてくれるようになるといいんだがな。
[自分たちの子供の頃のようにとはいかないが…とは、
胸の内で続けて苦く笑った]
私が教えると神父様に迷惑をかけてしまうだろうから、
ほどほどの悪戯を教えてやってくれ。
[さんざん腕白しては叱られまくった過去を思い出し、
苦笑しながら幼馴染へと頭を下げた]
手伝ってくれるなら助かるな。
調子に乗って切りすぎた。
[よろしく頼むと、差し出す台車。
自分は斧だけを肩に担いで、にっこり]
怪我するようなのはやめろよ。
私たちと違ってあの子はか弱いんだからな。
[生傷の絶えなかった子供の頃を思い出し、
苦い笑みが浮かぶ]
……ん?
何か言ったか?
[ディーターが何か言ったような気がして、
きょとんと首を傾いだ]
[ぴらっと黒衣のスカートを足首が見える高さまで捲り上げて]
そうか?
お前が言うんだから、きっとそうなのだろうな。
自分じゃまだ違和感がないわけじゃないが。
[スカートを履くことなどシスターになるまでなかったから、
未だにこのスースーとする感覚にはなれない。
それでもこの格好で全力疾走できるぐらいには、
だいぶスカートでの足さばきには慣れたけれど]
さ、もうすぐ教会だ。
今日は助かったよ。ありがとう、ディーター。
足の一本や二本、今更気にするような仲じゃないだろ。
昔は一緒に川遊びもしてたじゃないか。
[ぷーと膨らませるほほ]
まあなー。
体を動かすのは嫌いじゃないからな。
働くというのはいいぞ。
[台車を受け取り、頷いて]
レジーナを心配させてはいけない。
寄り道せずに帰るんだぞ。
今日はありがとうな。
[手を振り返して、宿へと戻っていく背中を見送った]
[木材を乗せた台車を教会の裏手に運ぼうとして、
服従のポーズをとるニクスにふ…と笑う]
よし、行っていいぞ。
[頭を一つ撫で、GOの命令を。
犬は良い。
すべからく従順で利口だ。
女は満足気に頷いて、そのまま台車を戻しにゴロゴロと*]
― 回想・教会 ―
[木材と台車と斧を教会の裏手において戻ってくると、
室内はハニーティーの甘い香りに包まれていた。
その香りに相好を崩して]
やあ、リーザ。ただいま。
これは良いタイミングで戻ってきたようだな。
ありがたくいただこう。
[ちゃっかりお茶会のご相伴に預かり、
ほどよく甘い紅茶のカップを傾ける]
……む?
[レジーナのご飯が食べたいというリーザの頭を見下ろし]
私の料理はリーザに厳しかろう。さもありなん。
[シスターになるまで野戦食しか作ったことなかったのだ。
いかつい漢料理も今では若干リーザが食べられるように矯正しつつあるが、
最初の頃のヘビの蒲焼きを見たときの泣きそうな顔は今でも忘れられない]
[カタリナの言葉には大きく頷き]
私の料理でよければ構わないぞ。
まずは材料集めからといきたいが……今日はリーザがレジーナの夕飯をお望みだから、
宿に世話になるのなら明日の朝食をご馳走しよう。
[久々の客人への料理に腕がなるとばかり、
ばきばきっと指を鳴らして笑った*]
― 宿へ向かう道すがら ―
[先を歩く二人を見守るように、
後ろからゆっくりと女も宿へと向かう。
歌いながら先導する少女たちの姿はとても愛らしいものではあるのだが、
朝よりもいささか灰色を濃くする空模様に、
女は柳眉をわずかに寄せる]
荒れないと良いが……。
[季節はずれの銀嵐だけじゃなく、他にもなにやらきな臭い話も聞かないわけではない。
無意識に手が、黒衣の下のホルダーを撫でていた]
― 宿 ―
[カタリナ、リーザから、少し遅れて宿の扉をくぐる。
レジーナへと軽く手を挙げて]
やあ、レジーナ。
今夜は世話になるよ。
代わりに明日の朝食は私が腕を振るうから、
任せてくれ。
[はっはっはと愉快そうに笑い、良い香りのする談話室へと大股開きで歩いていくのだった]
おや、ディーターじゃないか。よく会うな。
そっちは……シモン、だったか?
[こわばるディーターを不思議そうにみやりつつ、
その隣の怪我人をちらり]
……………むー。
[どこかで見たような気がするのだが、
うまく思い出せずにゆるく首を振る。
それからシスターとしての勤めを慌てて思い出したように]
ああ、なんだ。
その随分と痛々しい格好だが、主のご加護がありますように。
[アーメン、と一応見た目はそれっぽく十字を切った]
そう言えばそうだったな。
そうそう、明日の朝食は私が腕を振るうことになったから。
[腕をぽんぽんと叩いて、にんまり]
食べたいものがあったら、遠慮せず言えよ。
そちらの彼もな。怪我には栄養満点の食事が一番だ。
[シモンが視線をそらすのを見て、
彼も異国者なのだろうかと思うにとどまった。
軍人として心臓を捧げた彼の国も、
同じく十字を切るのを厭うていたなと思いつつ]
随分と愛想のないやつだなあ。
せっかくの男前がもったいないぞ。
[ははは、と、本気か冗談かわからないことを口にし笑う。
もちろん本気100%ですが]
大丈夫に決まっているだろう。
食えないものを出したりしないぞ。
[ディーターの軽口には肘打ちしつつ返して、
卓上に並べられたパウンドケーキを一つつまむと口の中へ放り込んだ]
[窓を揺らす風は特に気に介さず]
うむ、うまい。
やはりリーザにも、
たまにはこういう甘味を作ってやらねばいかんな。
[もぐもぐと頬張りつつ、呟いた]
[だんだんと強くなる風と雪の気配に、
顔には出さずとも、若干の心配を添える。
これから起こる惨劇の予兆なのか、
それとも違う理由なのか。
無意識に女の手が触れる、
幾度も身を守り敵を屠ってきた冷たく重い鉛を隠したホルスター*]
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