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13人目、帝国軍少尉 ヴィンセント が参加しました。
帝国軍少尉 ヴィンセントは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 回想・雨の日 ―
[ラムスドルフ家を襲った惨劇について、詳細を知ったのはシュヴァルベについてからだった。
軍部での検死・解析を終えた「ノトカーの家族」はようやく家に帰され、親しい人たちに見送られることになった。]
「魔法石が…、魔法石さえなければ
こんな事にはならなかったのか…!?」
[陽気だった青年は、全てを失い、見る影もなく憔悴し、子供のように自分に取り縋っている。]
ノトカー……嬉しい。
きて…くれた………
兄さま、ね?
言った通り…でしょ…?……
…私が会いたいって思ったら…いつも…来て…くれる……
………
……………。
[言葉はかけない。「その通り」という答え意外にかけるべき言葉が見つからない。
「家族に紛れた公国人」「研究成果目当て」
参列者のひそやかな噂話も、この悲劇の原因を端的に示している。
魔石学者としての才覚が、家族を失わせることになったラムスドルフの一族。
魔石鉱山を擁し、魔器制作の拠点となっていた為に、炎に消えたフェルゼンベルクの街。
魔法石がなければ、どちらも間違いなく、今とは違う未来が待っていたはずだった。]
あのね…
…謝らないといけないこと…あるの……
もらった指輪……無くなっちゃったの……
大事にいつも…はめていたのに……無くなっちゃったの……
………
……………。
[言葉はかけない。「その通り」という答え以外にかけるべき言葉が見つからない。
「家族に紛れた公国人」「研究成果目当て」
参列者のひそやかな噂話も、この悲劇の原因を端的に示している。
魔石学者としての才覚が、家族を失わせることになったラムスドルフの一族。
魔石鉱山を擁し、魔器制作の拠点となっていた為に、炎に消えたフェルゼンベルクの街。
魔法石がなければ、どちらも間違いなく、今とは違う未来が待っていたはずだった。]
あのね…
…謝らないといけないこと…あるの……
もらった指輪……無くなっちゃったの……
大事にいつも…はめていたのに……無くなっちゃったの……
「それとも戦争が悪いのか……、
どうすれば終わるんだ!こんな…こんな戦争。
何年か前まで俺たち、シュヴァルベでみんな笑ってたのに。
こんな事…!!」
[青年を落ち着かせるように背中を擦りながら、灰色の空に視線を向けた。
雨は止まない。春の雨は、衣服の上をゆっくりと浸透し、冷えて体温を奪っていく。]
泣かないで?
大丈夫…だから…
ヴィン兄様……後で…腕……探しに行ってくれるって……
だから……ね……ノトカー…泣かない…で……
……レイヴンウッド教官。
[小柄な影が、ノトカーに傘を差しだす様子に、どこかで見かけた姿を思い出すかのように目を細める。
一年だけの教官であった彼女が、ノトカーの妹の友人であるということは、いつか聞いたことがあった。]
[自分にとっては一見奇妙な組み合わせで、暫くその場に佇み、カサンドラの声>>132に、漸くノトカーが頷く。]
……髪飾り…綺麗……指輪と同じ色……
…ありがとう…これなら失くさない…
……それから… ………ごめんね。
…ずっと…大好 き… …――――
[雨は降り続ける。何もかもが掌をすり抜けて行ったあの日と同じ。
死者を悼むかのように、大地を洗い流すかのように。
気が付くとすっかり日は落ちて、辺りは急に薄暗く*なり始めていた。*]
― シュヴァルベ・帝国軍前線 ―
[陣地内に備え付けられた魔石通信が、拠点からの連絡を示す淡い赤に明滅する。]
…定時連絡にはまだ早い。
緊急事態か、戦局変化による移動か…
[周囲に密やかに緊張が走る。]
――はい…回線、通じました。
こちらは北部第五工兵小隊所属、アイゼンシュタイン少尉。
我々は現在、シュヴァルベ北東部、旧士官学校付近に陣地を構築しております。
[自身が軍属として仕官したのは、故郷の壊滅から少し経った後。
避難先のシュヴァルベにて、兄の死を知らされた後だった。
父から相続することとなった爵位・領地とアイゼンシュタイン家が所持していた若干の魔石技術。
それらと引き換えに、生き残った領民や技術者の保護が約束され、現在、フェルゼンベルクは帝国の直轄領となっている。
元々は歩兵の志願兵として仕官したのだが、士官学校卒業者である事、魔器技術を持つ事が知られていたらしく、配属された先は工兵隊。
所属小隊は、前線における移動路の確保、味方陣地の構築、敵陣地の破壊、特殊魔器の設置・運用を任されていた。]
新しい任務…ですか?
わかりました。すぐに隊長に変わりますのでお待ちくださ…
…? はい。そう、ですね。
その位置なら、この隊が一番近いかと思われますが…
…………護衛1人をつけただけで…前線を散策!?
随分と、無謀なお偉いさんもいたものですね。
わかりました。発見次第、拠点へお帰り頂くように進言致します。
[魔器に関わる新しい任務がくるらしいこと、中央より来た准将がお忍びで陣地付近…士官学校跡地の方角へ移動したらしいことを知らされる。
密かに、*溜息をついた*]
/* わぁ…ログみにきたら…わかめ食べに来たら弟が大変な事に…健康じゃなーい!!
シェットラント…(T T)
そして、わかめを遡ったら妹が…人生ハードモード!!
なんてことだ…(T T)
みんな…大変な目に…
― シュヴァルベ・帝国軍前線 ―
内地の技官を迎えての作戦行動…か。
それなら、やはり………魔器、関係の可能性が高いか。
属性がわかるなら、設置場所の「土台作り」の為にも早めに教えてほしいものだが。
[通信を引き継いだ隊長から、詳細不明の別任務が入ることを聞かされる。
ある程度陣地や地形の情報を必要とする工兵隊に詳細不明の任務が入る時は、大抵…隠匿したい内容が絡むとき。
多くは、魔器関連で、何らかの情報統制が必要な仕事になることが多かった。
架橋作戦の為に、大型魔器>>399が導入されるであろうことは、まだ予想してもいない。]
―――馬の足音…?
もしかして、先ほど報告にあった…
[見張りに立っていた兵から報告を受け、外に出る。
現れたの姿は二騎。散策に出た准将と護衛とすれば数は合う。]
―――???
…リエヴル先輩に、シロウ教官…か…?
[馬に乗るのは予想外に見知った顔2人。
准将であるはずの相手から懐かしげに声をかけられ、一瞬固まる。
近づいてくる姿を見てやっと正体に気が付いた。]
お久しぶりです、トゥーレーヌ准将。
士官学校のあった方角から来られたように見受けられましたが…
…そうですか。やはり、散策に……………。……………。
准将を探すために、私の隊でも、他の小隊でも数名が派遣されたと聞きます。
シュヴァルベの地に戻るのが久方ぶりなら、当時のご記憶を思い出されて懐かしくなるのもわかりますが、あの地は未だ斥候隊による散策も完了しておらず、いつ物陰から公国の斥候が現れるやもしれぬ状況。このような進言をさせて頂くのは大変心苦しいのですが…
[傍で見ていた隊長の顔が真っ青になった。
副長の口がかくりと開いたまま閉じていなかった。
准将と昔馴染なら、是非陣地までお送りしなさい、ついでに直に作戦について確認するように、と片言のような棒読みで伝えられ、図らずも、陣地までの案内役兼伝令係を押し付けられることになった。]
― 帝国前進拠点 ―
[リエヴル、シロウの二人を送った後、作戦についてを確認しようとしたが詳細はまだ決められる前の段階だったようで、そのまま待機になった。]
[指示された天幕に移動する為、歩いていると見知った顔に出会う。>>514]
おはようございます。
……顔色につきましては、そちらほどではないと、思います。
[相手が寝起きとは知らず、顔色の悪さはお互い様だと揶揄する。]
トゥーレーヌ准将がこちらに来ているのですが…、着任早々士官学校跡までお出かけをされたようで。
私達の所も含めて、周辺の隊が大騒ぎになりました。
公国の布陣や軍勢の詳細確認に偵察兵からの報告を希望されていたから…
斥候隊の方か貴方が呼ばれることがあるかもしれません。
[斥候隊に所属するかつての先輩は、「旗が不用心に出歩いてどうすんだ。」と至極尤もな感想を呟き、進行方向を変えて歩き出した。]
[軽く手を振り、自分も再び*歩き出した*]
― 回想・士官学校時代・海! ―
熱い……
[日傘の下、ちゃっかり冷たいジュースを手にして輝く海を眺めている。
着ている衣装は淡色薄手の長袖。
日傘をしているのに帽子着用。
さらにその下にはタオル。
日焼け、という言葉に戦慄を覚えたくなる位良い思い出の無い青年は、見るからに泳ぐつもり無しの完全防備だった。]
スノウさんとラヴィさんは、元気そうですね。
…ピクニック気分なのでしょうか。
[横を見ると、もふもふ生物が二匹。教官>>521の差し出した献上品を当然の顔でもぐもぐしたり、お腹を出して転がったり。茶色い兎はぷきゅ?……きゅ、と変な声で鳴いてひっくりかえりながら人参を食べるという芸当を見せていた。
あざとい…兎あざとい…。
それでも、もふもふの為に冷房募金をしようと試みそう>>516などと同室者から言われている青年は、とても愛らしい風景に*心なごんでいたりもしたのであった。*]
―回想・士官学校時代 ウサギ狩りの後―
…………ルー…ユーリエ、…それ……何?
[兄妹を訪ねてやってきた西寮。
待ち合わせ場所からの移動途中、寮の裏の軒下で見てはならないものを発見してしまった>>593]
野生兎の毛皮だが何か?
先輩が兎狩りしてもってきてくれたの。美味しかったよ。
[確かに、故郷で冬になると毛皮の服を与えられることもあった。
兎の肉なら昨日の食事で新鮮シチューとして味わったし、肉があるなら皮が有効活用されるのも道理。]
[それでも、人は時と理性で分かっていても、感情が認めたくない事案に遭遇することもある。]
ジェフロイ寮長……忙しい時期に申し訳ないのですが、暫く西寮、特に裏手には近づかないで下さい……
今行くと後悔します。
今行くと、思い出に黒歴史が追加されます。
西寮は今…「「地獄の館」に変貌してしまったのです!!!!!
[ただでさえ都市伝説の多い西寮に、更に新しい伝説が追加された*瞬間であった。*]
― 夜 氷乙女作戦実行前 ―
北部第五工兵小隊、全員集合いたしました。
これより、レイヴンウッド技術局主席代理の下で作戦行動に入らせて頂きます。
[居並ぶ工兵の前で、小柄な姿が説明を始める。>>613
カサンドラ=レイヴンウッド元教官と顔を合わせるのは二年ぶり。
あの、雨の日以来の事だった。
顔を上げると目があった。…が、勿論私的な会話を交わす場でも、交わせる状況でもない。
説明された内容を淡々と頭の中に整理していく。]
――紙で大型魔弾!?
……耐久性は…威力は一体どうなっているんだ…
外部刺激に弱いのはわかるが、暴発のリスクはそんなに軽いわけが…
[鉱夫出身者や土木関連から来た同僚は、よくわからない説明をよくわからないなりに感心している…そんな風に見えた。
逆に、魔石関連に詳しい者、技術者上がりの同僚は一様に驚愕した様子でカサンドラの説明に聞き入っている。勿論、自分は後者だ。
改めて、目の前の女性の才覚と発想力に感嘆した。]
>>616
[やがて、小さな水音と共に、川の周囲に冷たい空気が流れ込む。
氷の橋は、
―少し前・帝国前進拠点―
>>637
鏡を見ることをお勧めします。
……作戦が終了次第、丸一日程睡眠をとったほうが良いのではないでしょうか。
[ダーフィトの体質については、以前シェットラントから相談を受けたことがある。
力にはなれなかったが、一緒に図書室で資料をあたったことはあったので、睡眠に障害を持っているという事実は把握していた。]
……?
コイン…でもなさそうですね。これは……
[珍しそうに手に取り、ひっくり返す。
そのまま、顔を近づけてじっと眺め…目を細めた。]
……私にも、魔石回路を使用した通信機に見える。
でも…帝国の技術ではない。
見えますか…この辺りの、石の組み込み方や推定される純度が帝国の物とは全く異なっている。
………元は衣服などにつけて運用していたものではないでしょうか。
裏面にその痕跡がみられます。
多分、この裏の部分を指で押さえて動かせば……
…通信も可能になる気がします。
今は、作戦行動前なのでむやみやたらと不審な物に触れることは遠慮願いたいのですけど…ね。
[暗に、今はむやみに触れない方がいいと*告げた。*]
― 夜…氷の乙女作戦直後 ―
>>777
…使えるのは、冷気…だけじゃないですね。
[カサンドラが技官に左右を支えられながら歩く後ろから、危なげなく歩を進め、対岸に渡りきる。
夜はまだ明けず、橋もまだ白く美しい姿を夜の闇に浮かび上がらせていた。]
盾、雷撃、疾風、幻……炎以外なら、どの魔法力でも応用可能ではないでしょうか。
その魔弾の原理を考えるなら。
[指先で凍結した橋の表面を軽く掻く。表面は筋を残し少し欠けた後、新たな霜が覆い尽くして何もなかったかのように修復した。
濡れた手を燕の刺繍の入ったハンカチで拭い胸元に仕舞い込む。]
どんな見事な魔法に見えても、その原理を知り、人の手で再現可能であるのなら、魔法とは言えませんね。
それは技術。
魔力を利用した、人による知識の力です。
………あの学び舎が残っていたなら、生徒達から夢のある答えが返ってきたことでしょうね。
[わざと、回答をぼかして答える。
顔を上げると、冷気の粒が灯りを反射して鈍く*煌めいていた*]
……シェットラント?
[氷の結晶を眺めていると、胸元から仕舞い込んだはずのハンカチが落ちる。
顔を上げ、遥か遠くを見る様に目を細めた。]
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