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【見】老人 モーリッツは、栞を挟んだ。
─ 村内 ─
[ ふと気づけば自分の家に居た。
さっきまで誰かと話していたはずなのだけど。
かつては「知ってるはずのこと」が出て来なかった。
今は、だんだん「なくなっていく」気がする。
感覚も、過去も、記憶も。 ]
もうじき終わる。
もうじきじゃあ。
[ 何が?
……何もかもが。 ]
─ 村内 ─
[ どこかから聞こえる子守唄に耳をすませる。
ああ、
ばあさんも良く歌っておった。
……そう思ってから、傍に居るべき人が居ないことに、
やっと気付いた。 ]
どこじゃ。
わしを一人にしないでくれ。
[ 透き通った体は、もうとても軽くて、
風にふわふわ流されながら、村内をさまよう。 ]**
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