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[王の間での出来事を見ると、私の中で一つ。確信したことがあった。]
…ここまで来たら、もう国を立て直すのは手遅れだろう。
内部が欠けすぎたし、この様子だと情報は筒抜けだろう。攻め入る好機になっている…
ましてや王子があれではな。
[まさか、自分の目で国の崩壊するさまを見ることになるとは思いもしなかった。
いや…見たくなければ見なければいい。要するにわざわざこんな所に留まる必要もない。つまりは。]
…結局、国の行く末を見たいのか。私は。
どんな形であれ見届けたいのか…?
[国の崩壊は見たくない。が、もう死んでしまった以上見なければ知ることはない。ならば…ということなのだろうか。
自分にも、自分の思う所があまりよく理解しきれていなかった。]
[王宮から離れ、街の方へ出てみるとアイリとリヒャルト…の他にも誰かがいるようだったか。]
…あれ?
もしかして、ドロシーさん?なんで貴女がここに…
…それと…話すのは初めてですね。よろしければお名前をお伺いしても?
[あの日、アイリと共にいたドロシーと。隣には…いつの日か城門にいた桃色の髪の彼女もいた。
あの時は会釈だけで済ませてしまったが、ここで話さないのも不自然なもの。
それにせっかくこちらにいるんだ、最後に話すのも悪くないだろう。]
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