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細氷の騎竜師 キアラは風の紡ぎ に投票を委任しています。
細氷の騎竜師 キアラ は 精霊師 リーゼロッテ に投票した
― 霧がまだ晴れぬ中・地上 ―
[ルゥルゥと弱ったような声を上げて、トルメンタは角を少女の額に当てていた。その首を新たな音がした方に巡らせる。>>1
シュテルンの姿が見えると、助けを求めるようにルゥゥと鳴く。
無数の風刃は氷竜の翼も痛めていた。その状態で吹き飛ばされたキアラを追いかけたため、単独でもどうにか飛べるかどうかといった状態。
精霊と一緒に見つめられて、パサリといつもより力なく翼を動かす。>>29
正確には伝わらなかったようだが、精霊師の少年は正しい判断をしてくれた。たとえ飛ぶことが出来なくても、氷竜は少女の傍を離れようとはしなかった]
/*
ああっ、ロッテも接触してきてくれたのに!
でもどうにもクラクラしてるのでごめんなさいorz
シュテルンやジークムントの愛にもお返しはちゃんとしたい…!明日は頑張りたい。です。
― 氷竜軍後退拠点 ―
う…ん……トルメンタッ!?
[目を覚ましての第一声はやはりそれ。
柄とはいえまともに食らった槍の一撃で左肩は折れていたし、風刃による傷は鋭利すぎて出血こそ酷くしなかったものの、深い傷ばかりで全身に包帯を巻かれていて。
動きにくい上に動くと痛い。ガバと起き上がろうとしたせいで全身に響いて、涙が浮かんだ]
うぅ……。
[それでも天幕の外からルゥゥと嬉しそうな声が聞こえてきたので、ホッとする。
あれからどれだけ眠っていたのか、よく分からなかったが]
起きたよ。大丈夫。
トルメンタも大丈夫?
ごめんね。加減しながらどうにかしようだなんてしたから。
[ルゥラルと歌うような声が響く。
気にしなくていいと言われても、相棒を危険に晒したのは事実。
しかも助かったのはコンラートが最後の最後で見逃してくれたからだ。
深く落ち込んでいると、トルメンタが一つの伝言をくれた。>>31]
シュテルンが。そっか。
迎えに来てくれたんだね。後で、ありがとうしなきゃ。
[店番でミスをして落ち込むたびに何度も元気付けられた言葉を聞けば、少しだけ浮上する。
彼の優しさが嬉しくて、でも同時に戦いきれなかったことが申し訳なくてやっぱり泣きたくもなってくる。
そんな天幕越しのやりとりをしていると、訪問者があった。
急いで目を擦って迎え入れる]
ジークムントさん!
ええと。おかえりなさい、でいいんでしょうか、こういう時って。
[変なところを気にすると笑われたかもしれない。
悪かったと謝られると、そんなことないと頭を振る]
だって、肝心な時って言ったら。
[この状態では戦えない。みんなの役に立てない。
また涙目になりながらジークムントを見上げれば、心を読まれたように返されて目を瞬いた。>>99]
[浮かんでいる微笑は優しいと同時に力強く。
頼もしさを感じて、うん、と素直に頷いていた]
……よろしくお願いします。
[前線はこの人達に任せよう。そう思った。
ただ、何かしたいという気持ちは消せなくて。
せめてトルメンタが健在であることを見せようと、天幕から這い出した]
飛ぶのは無理そう?
大丈夫ならちょっとだけ、みんなから良く見えるように。
氷竜の加護が目に見える形であるのは悪くないって、最初の時に言われたじゃない。
[トルメンタの傷はそこまで酷くなく、休んだ後の今ならば少しの間飛ぶことくらいは出来なくもなくなっていたけれど。
それが風刃の騎竜師から見えたらどうするのだと、ここでも無理をすることはないと、押し問答となった。
騒いでいれば救護班の少年少女も気がついて。何やってるのかと怒られた。素直に説明したら、もっと怒られた]
だって、せめても何か出来ないかって思って!
敵のところまでは行かないよ、だから!
あっ、うん。薬はちゃんと飲む。
飲むから、ね、ちょっとだけ……。
[別の少年が運んできた薬を飲んで。
更に言い募ろうとしたけれど、それほどしないうちに頭がぼんやりとしてきた]
……あ、れ?
[背後に回っていた少年がトルメンタを宥めるように何か言っている。仕方がないというようにトルメンタが鳴いて、翼の内側に抱え込まれ。
譲歩しようとかなんとか。通じているようないないような会話を耳にしながら、少しひんやりとした羽に包まれて、意識は再び現実から遠のいていった]
― ??? ―
ふぁ。ロッテ?
[名前を呼ばれて目を開く。>>+11
さっきまでいた陣地内とは何となく違う場所だった。
けれど、彼女が敵司令官に連れ去られたことも知らないままだったので、強い違和感を抱くことはなく]
あ。えっとね。
霧の中を飛んでたら、風刃の騎竜師さんと会っちゃって。
お互い引けないって……ぶつかっちゃって。
[まだ兄のような人との思い出を取り戻せてはいなかったが、敵を呼ぶには随分と柔らかい呼び方になっていた。
リーゼロッテに伝わっていなかったことについては、また通信機の操作をミスしたのかもしれないと、頭が勝手に「ありえそうなこと」で修正していた]
― ??? ―
……負けちゃったの。
レトが言ってたとおり、とっても早くて、風に慣れてて。
[どこか嬉しそうにすら語りながら。
怪我のことは、眉を下げながら少し引き攣り気味に笑った。
あまり心配をかけたくなくて]
んー、ちょっと痛いけど。大丈夫。
トルメンタも、ねっ。
[氷竜は実像だったのか、心象が生み出す幻だったか。
けれど本物のように少し呆れた声で、どこが、と言いたげにウルゥと鳴いた]
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地上の皆さん頑張って!
とメモに入れそびれてしまってたので、こちらでひっそりと。
後方支援は上手いこと思いつかなかったので、眠らせておきつつ。邪魔になりそうだったら時間軸を前後させてでも起こして救護班のお手伝いでもしてたことにしようかと思います。
ご都合主義嫌いな人がいたらごめんなさいですっ。
─ ??? ─
うん、悔しいけど。
[悔しいとは言いつつも、一つ間違えば死んでいたことへの認識が甘い。こんな調子だから、コンラートに言われたように、戦場には似あわないのだろう。良くも悪くも、これから変わるかどうかはさておいて、今はまだ。
呆れ声を上げた氷竜は少し離れて翼を畳み、眠る時のような姿勢を取った]
でも?
[リーゼロッテの表情が翳ってしまうのに、小首を傾げる。>>+36]
ええええっ?
い、いつのまに!?
[氷竜の方を振り返っても、我関せず。
捕まったとも、違うとも答えてはくれない]
それって氷竜軍壊滅しちゃったの?
あれ、でもそれなら私一人じゃ変だよね。
シュテルンが助けに来てくれて、戻ったはずなのに。
えっ、どうして?夢?
[混乱しながら周囲をキョロキョロと見渡す。
他に人影はあるのだろうか。
それとも戦場が見えて、更に戸惑うことになるだろうか]
/*
しかし、いいのかしら。こういう墓下でも。
ちょっと不安になってきてたりします。
地上にも反応したいと思って生霊モードになってみたのですが、そこまで辿り着けるかも分からないですし。ううむ。
あ、あとミス発覚。司令官ではなく部隊長でしたね!
ラートリーさん認識甘くてごめんなさい。
ウシャスの「戦いたくない竜」の描写が凄く好きです。
─ ??? ─
うん、もっと強くならなきゃ。
自分のためにも、トルメンタのためにも。
[首を傾げるリーゼロッテの笑顔に、それは間違いないと笑って頷いた。>>+46]
記憶もちゃんと取り戻さないと。
って、え?
[そして、ようやく周囲の不思議に気がつき、混乱に陥る]
えっ。ロッテ捕まっちゃったの?
ええと、哨戒に行く前はちゃんといたよね。
[一生懸命記憶を辿ってみる。
恐らくは意識を失っていた間の話、だと思われるところだが。
リーゼロッテの疑問には答えようがなくて、ふるふると首を振った。>>+47]
私は、トルメンタの傍で薬を飲んで。
そこから先の記憶がない、な。
[あまり笑い事ではないが、記憶の欠落には慣れていた。
ここがどこかは分からないままだが、混乱しながらもどこか冷静に思考することは出来ていた]
─ ??? ─
うん、シュテルンは恩人……って、え?
[聞こえた声に自然に答えかけて、固まった。>>+45]
あれ、ジークムントさん戻ってきてたのに、なんで?
[落ち着きかけた頭の中がまた混乱していると、リーゼロッテの説明があり>>+49、マリィと呼ばれた少女の解説が入った。>>+48]
とりあえず。
夢の中にいるようなもの、と思っておけばいいのかな。
ええと、マリエッタさん?
[マリィという通称から、思い出せた名前を呼んでみる]
みんなに迷惑かけたわけじゃなさそうで、ちょっと安心した。
ありがと。
[微笑む様子が柔らかで、警戒心が緩む。>>+51]
― ??? ―
キアラでいいよ!
騎竜師の号は貰えたけど。
様づけされるほどのこと、まだ何も出来てないもん。
[頭を下げるマリエッタに、ぱたぱたと手を振った。>>+63]
あ、とね。
恩人の息子さんなんだけど、私もいっぱいお世話になって。
だから、シュテルンも恩人だな。
[本人のいないところで認識を新たにしながら、新しく感じた気配の方へと顔を向けた。>>+61]
ええと、見覚えないってことは。
そっちの人も、海精軍の人?
[和んでしまったからか、敵味方の認識薄く問いかける]
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地上がどこもカッコイイな!
墓下を不可思議な和み空間にしちゃっててごめんなさい。
ラートリーさんのメモ★に吹いたので、お返事前にこっそり灰挟み。
― ??? ―
そうなんだ。
年も同じくらいかなあ。
[思わずじっと見てしまったのは、失礼だっただろうか。>>+70]
ウェルシュ…さん。
よろしく、って言ったら変かなあ?
[様づけしたマリエッタと、呼び捨てにしたリーゼロッテのどちらに倣うか迷って、間を取った呼び方をしながら。
まだ戦いがどうなったかは分からないことを思い出して、穏やかな心のまま小首を傾げてみせた]
― ??? ―
……こんな風に話したかったのかな。
でもそのためには、まだ足りないんだよね。
[会話の後、小さく呟く。
閉じられていた竜の瞳が薄く開いて、チラリと相棒たる少女を見る。その視線を感じながら、そっと瞼を閉じた*]
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