情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
― 談話室 ―
[談話室に戻ると、其処で待ち受けていたのは更なる混沌とした状況だ。
ディーターが、新たに人狼だと告白した?
三つ巴の庇い合い。恐らくだが、どうやらこれで人狼は全員見付けられたのか。
3人と云う数の多さに呆れと辟易も混じる溜息だが、然し]
――――…つまり、ヴァルター。
今日、ヨアヒムを処刑する。 そういう、事だと受け取ればいいのか?
[終わらない自白と庇い合いの合戦は、鶴の、村長の意見で収束の兆しを感じはした>>463。
既に情報量が飽和して、驚愕すらまともに出来なくなってきたのは、恐らく自分に限らないだろう、この議論の終結と。そして死者の確定だ]
[収束の口火切ったヴァルターに同意を示すゲルトの言葉>>470
当事者達は永遠に押し問答だろう。然し他ならないヨアヒム自身はそれを認めるのだろう。ならば、実質的にこの議論は決着を見たと看做して良いだろう]
……お前ら全体。自殺志願とか、教義的にゃ異教徒確定だな
全員確実に、化けて出たリデルにぶっとばされるよ。
なんて。宗教信じてない俺が口にしても、どの口が云う事か……
―――― ヨアヒム ちょいこっち来い。
で、少しかがめ。其処の椅子に座るでも構わんぞ。
[処刑、その言葉を敢えて口にした自分に、当事者の視線が少しの間向いた気がした>>471。
だが逃げる瞳を追いかける様に、己が殺されると云うに何処か満足気なヨアヒムを、近くまで呼びつけた]
……正直な話な。俺個人はどうでも良いよ。
[とてとてぽてぽてと、相変わらずわんこぽい無防備な仕草で、眼の前に屈む姿>>479
息をひとつ吐きながら、その姿を見遣り口を開いた]
人狼だろうが、妖精だろうが、悪魔だろうが天使だろうが。
変わらずに、ヨアヒムはヨアヒムだと、思いたい。
だけど、この先それで誰かが。村の誰かがこれ以上殺される様な事があれば。
例え今、お前を殺さずに生かしたいと考えても、その時俺には責任が取れない。
だから俺は…お前を殺すという事に、反対はもう出来ない。
[既に何人も殺された。例え全てがヨアヒムの、人狼の所為で無いにしても。
その行動を発端に死んだ命が多すぎた。だからその罪罰は取らなければいけない。そう告げるが]
……けど。 ごめんな。
[右手を翳し、栗毛の髪に指先を触れさせ、その髪を撫でよう]
それでも俺。
"弟"が死ぬ所を真正面から視れる程。度胸は無いんだよ。
だから"コレ"が最期だ。
……馬鹿野郎。何でこんな事。なったんだよ……
[髪に触れ、最期に"弟"として視ていた。何時の間にか知らぬ内に意志の強さまで備える程成長して、置いて行かれていたかも知れない。
そんなヨアヒムとの最期の指先による接触が離れ…そして]
…………後な……
[逆に屈みこみ、ヨアヒムの耳元に何かを囁いたと思えば]
……… ……… ………悪い。
俺はもう、部屋に戻らせて貰うよ。
処刑は――立ち会えない。
[ビリ、ビリッ、と音を立てて、議事録の白紙ページが2枚破られた。
何に使うのか、や如何するのか、等何も応える事はなく。
やがて談話室を出て、階段をとんとんと上がる音が少し遠くで聴こえただろう*]
― ゲルトへの手紙 ―
『 こうして手紙をお前に書くのは初めてな事だけど。
この先、この村がどうなる事かは解らない。
まだ人狼がもし生きていた場合、お前が人狼なのか人間なのかも俺は知らないが、それの上で。
ゲルト、お前が誰より適任じゃないかと考えたのでこれを伝えさせて貰う。
まず最初に――――』
『 い い か げ ん き づ け こ の と ー へ ん ぼ く
(それは議事録の紙が破れそうなほど万力で書きなぐった痕だった)
書いてて苛々むかつく。 こ の む じ か く や ろ ー
(またしても書きなぐりの痕。若干ページに穴が)
沢山死んだ。まだ死ぬかも知れない。
少なくともヤコブは、もうこの先村で生き続ける事は無理だ。
カタリナやレジーナをこの先守ってやれる奴はそういない。
だから、あいつらをこの先も出来れば大切にしてほしいと思う。
だ か ら っ て 勝 っ た と か 思 う な よ
昔 は 俺 も ア ド バ ン テ ー ジ あ っ た ん だ か ら な
(またページを破りながらの書きなぐり痕だ。だがゲルトに意味は伝わらなかろう。
これは半分以上、いや、9割は個人的な八つ当たりなのだし)』
『 ―― リーザの事を、どうかよろしく頼む。
後それと… あにぃの事も見てあげてくれないかな。
あにぃがどうなるか、余り想像はしたくない。
だけどせめて、大丈夫な所まで頼みたいと思う。
……お前、医者なんだから。
折角だし、精神医療も治めちまえよ
――――我儘を押し付けてごめん 頼む。
ペーター』
少年 ペーターは、少女 リーザ を能力(復活)の対象に選びました。
[それは処刑を終えた後か、就寝に付く前かも知れない。
中間部分に、所々、筆圧の余り紙を突き破った痕のある、千切られた白紙のページが、ゲルトの部屋の扉に挟まれていただろう。
そして――後もうひとつ残された千切られた白紙は。
鍵が開いていれば兄の部屋におかれた。さもなくば、様子を見に来る事を見越し、自分自身の部屋におかれるだろう。
実年齢や性別には随分似合わない事は承知の上だが。
何時も肌身離さず抱えていた、自分をそっくりに模した人形。
…みにぺた君が、あるじのいない場所で、ひとり淋しそうにその紙を抱えて込んでいた]
― オットーへの手紙 ―
『あにぃへ 特別指令 !!
そろそろみにぺた君にも友達が欲しいと最近思う様になった。ので。
みにおと君やみにかたちゃん…村人全員分の人形を作れ!
休んで作れ!
時間掛けて作れ!
ゆっくり作れ!
兎に角作れ!
完成時のお披露目を楽しみにしてるので、絶対に完成させる様!!』
[ゲルトのそれと比べて、ずいぶんと短い言葉。最後に感謝と謝罪を連ねた。それだけの手紙を遺して。
その深夜まで、部屋や宿内で、ペーターの姿は見付けられない事になる*]
― 深夜 宿二階のバルコニー ―
[死者と消滅者の部屋に面した、外気の触れるバルコニー。
意図して探らなければその姿は捉えられないだろう銀嵐が吹く雪に触れて。
寒さを感じるのか、両手は擦りながら、その夜、ペーターは其処に存在した。
夜が来るまでの間、何処か適当な箇所へと隠れていたのは。
今更邪魔をされたくない為に。
ならば何故、あんなに早い段階で、わざわざ手紙を二人に見せたのか。
レジーナやヨアヒムにも、それらしき言葉をつぶやいたのか。
矛盾に呆れて笑みを浮かべていた]
[ ―― こお ぉぉ ]
[銀嵐が歌声をあげて身体を取り巻く。
洗礼者だ。聖霊の洗礼を受けた子が融け始めるぞ。
まるで吹雪が意志持つ生き物である様に首筋を撫で、ぶるりと身体が震え上がる]
[そう、すべてはあの日の銀嵐の中で自覚した能力。
本当は、自分に霊など視えない。
あの黒衣の男の霊が自分には視えた理由は恐らく。
霊媒師の力を持つ兄の断片を受け継いだか…
銀嵐に呑まれ生命の成長を止めた、生と死の境界線が曖昧である自分と云う生命だからこそ、垣間見えた偶然]
[風花は綺麗? 淡雪は優しい?
ならそんな君は、ブリザードも雪崩も雄雄しく美しいと思えるの?
銀と白が描く、闇のコントラストは、銀嵐を踊りながら自分に囁きかけていた]
[成長とは生命の証だ…。
その歩みはゆっくり。だが1日ずつ確実に大きくなる。
それは心だけでなく身体もとても大切な生命の証なのだ。
だから、肉体の成長しない…
生命の歩みを止めている自分は、果たして生きているのか疑わしいとずっと考えていた]
[――なら、この10年間、成長せずにいた分の生命は"何処"へいった?
その答えが、今"ここ"に存在している]
[洗礼者の力とは―― 死者に生命の力を与える事。
つまりそれは。
――亡くした死者を"甦らせる事" ]
[雪崩に呑まれた男の子の姿を見て――
もう、冷たく動きはしない男の子。
もう、自分に笑い掛けても、言葉を語り掛けても。
その吹雪を恐がらず、『綺麗だよ』と教えてくれた男の子はもう動かない。
それを視た雪の聖霊様は、ぽとりと ひとつぶの涙をながしたのだ]
[その涙が零れたときだ。
雪崩に呑まれて、冷たく死んでしまった男の子をみて。
かなしい、ごめんなさい、もっといっしょにいたい。
そんな聖霊様の悲しくとも優しい心が、凍て付いた氷の眦を溶かした時。
その綺麗な涙は 男の子の命を甦らせる奇跡を起こしたのだ]
[……だけど……
氷の眦を溶かすほどに。
暖かい春の心を迎え入れた聖霊様の身体は次第にほろほろと淡く融けていく。
それでも、息を吹き返した男の子が聖霊様をみた時。
にこ、と優しく笑いかけながら――――ついに春は訪れて。
......雪の聖霊様は、融けて消えてしまったのだ]
[今思えば――『吹雪踊る雪の聖霊の物語』とは……
過去に雪の洗礼を受けた…洗礼者その物がルーツなのかも知れない]
[銀嵐は、冷え冷えと凍える吹雪を伴い、自分の体を取り巻く。
そうだ…そのまま自分を"ひとり"の場所へと連れて逝ってしまえ。
"ひとり"でいる場所にこのまま辿り着けば。
リーザを――またこの場所に連れ戻す事が出来るんだ]
俺は…本物の雪の聖霊になるんだな…
[それはあの時、少女を安心させる為に吐いた――嘘だ。
彼女に嘘を吐いたまま。
騙したまま、自分はリーザをひとり行かせてしまった。
だけど、これで、彼女を安心させる為の嘘は…
自分自身を代償に、本当になる]
これで……良いのかな……
俺は本当に、リーザの為に成る事を。
して、あげれてるのかな……
[理解している。エゴを押し通した結果が今のこの自分だという事を。
それでも押し通した。
もう、こんな命なんか投げ出して死にたがってる自分がいるから
なのに……
どこかで生きたいと願っていた自分は……]
[ずっと傍にいてくれた大事な存在。
全身で守ると呼んでくれた、血を分けた大切な人。
今こうして 全力で傷つけようとしているのが
どうして、他でもない自分なんだろう]
[銀嵐が 歌声をあげて 少年の姿をした青年を。
雪の聖霊を 遠い場所へと誘い行く
ふるは 銀花
まうは 白風
ふわふわと
さらさらと
こうこうと
ちらちらと
宵闇の暗がりが包む中で、昏く仄かな幻想が舞い踊り。
10年分の少年自身の生命と同時に…
神か、何かが定めた生命の禁忌をこうしてやぶる自身を、"向こう側"へ引き摺る――]
― 翌朝の日 ―
[ …… その日 消えた筈の少女の姿が。
奇跡そのものの様に、その場所には存在した。
そしてその近く。
ベランダの欄干に背を預け、眠る様に凍えているのは]
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新