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――俺のものでも良いんじゃないか。
[人の扱いなのか、物の扱いなのか。
図らぬ言い方をした。]
[2つに手招かれ、むと眉間が寄る。>>207
唇が動いたけれど、言葉は聴こえない。
だから、立ち上り、一歩だけ近寄って鞭をしならせた。]
なに?
[届けたい言葉なら、届くものだ。
それだけの近さがある。*]
/*
結局、輝音に回復されずに終わりそうだ。
頼りたかったんだけどねぇ。
従兄のおにーさんの弱いとこ、見せたかったんだけど。
あ、この辺りはこれからか。
ジェムを託す方向に持っていくなら、特別室の壁を破壊すべき。
まぁ、こっちに気付く人が居るかどうかだけど。
……ふざけた、ことを。
[荒ぶ風が駆ける音に紛れて、どこか悲しげなつぶやきが溢れます。]
[ ああ、ほんとうに、よけいなことを ]
/*
タイガへの返事は、これで良かったのだろうか…。
聴こえても良いってことだよね、うん。
割とト書きのPL目線情報を得ているような気がしないでもないが、コンスタンツェとの会話があったからね。
言葉によるコミュニケーション。
[表情が変わったのを見逃さなかった。>>258
人形の面が剥がれたなと口元を緩ませる。]
……は、もう良い?
これでタイガの負けだ! お前は俺と、自分自身に負けたんだよ!
[しかし、髑髏の指差しは止まらないし、髑髏の魔女の姿は見えない。
はっきりと聴こえたのは、吹雪の呪文。>>259
豪と吹雪いた風が正面から吹き荒れ、片腕を顔の前にやって防御する。]
あ れ。
[アヴェ戦の時との違いを感じた。
ダメージはある。しかし、あの時程の脅威はない。
火の気が満ちているおかげだと得心し、楠は呼ぶ。
武器の名を。
魔法の呪文を。]
炸け、ギュスターヴ!
[放射器へと姿を変えた武器を構える。
ポンプの口を向けて、効果範囲を広げた魔法の炎を吹き出した。]
のみ込め、
[甲板に広がった炎の海は、どこまで吹雪と対抗し得るだろうか。
ジャリと小ジェムを掴んで首裏に当てる。
皮膚のピリとした痛みが遠のき、魔力の飢えを減らす。
そう、言葉は届く。
荒れた風のなか、心に荒波を起こしたような声が。]
…ふざけてなんて、いないんだけどね。
俺は、最初に会った時のタイガのように、隠すものなんてないしな。
[隠したいものも。露にしたくないものも。
声に滲む悲しみに、息を吐くばかり。]
……うる、さい、
[彼の声をかき消さんばかりに、人形はからころとわらいます。
船板をはう氷は甲高い悲鳴をあげ、]
もう、
[崩れ始めます。]
[弧を描く炎鰐のアギト。
壁の高さの平均は胸の辺り。
ほら、人狼を倒せ。
敵を倒せと―――髑髏が笑うから。
骨の指先を 向けるから。]
うっせーてのっ! おい、髑髏!
あいつが人狼だろうが、人狼でなかろうが、
敵だなんて思っちゃいねーよ!
これはな、男同士の喧嘩ってやつだ。
だから……余計な口挟むんじゃねー
[肩を掴んでぎぅと爪を立てた。
ぐと眉を顰めて前方を見据える。]
は!
[炎壁を越える結晶にホースを向け。>>274
風にふわりと舞い上がり、3(4x1)
(1軍帽、2左腕、3靴、4床)へと落ちた。]
[わらう声が重なって聴こえる。
髑髏が、人形が、わらってる。]
…そんなこと、ちっとも思ってねーくせに。
選べよ。
どの声を、誰の言葉を 聴くのか。
[選べと言葉を重ねる前に。
別のものが崩れる音が 聴こえた気がした。]
は?
[気の抜けた声が口から漏れた。
下へと引っ張られる感覚。>>276
そして、サンデッキの床が――崩落した。]
『ツヴィンガー!』
[契約者の短い手が楠に伸びた。
掴んでも、魔法の力には抗えない。
情けない悲鳴が上がる。
体勢を変えたくとも変えられず、契約者を胸に庇う形で階下へと落ちた。]
[空を仰ぐ。巨大な火球は星の終わりのようだった。
翼を溶かされて落ちた古人の物語。
歳の離れた従弟に聴かせて、おばさんに叱られた記憶がふと蘇った。
遠く、扉が開いて見えた見習いの姿。>>286>>288
言葉を紡ごうとした口は、2階の床面との衝撃と痛みに歪む。]
― 1階レストラン ―
[何処に、どこまで。
落ちろというのか。堕ちろというのか。>>292]
か はっ
[咳と共に口から赤を吐いた。
胸元の契約者を抱く腕の力を弱め、そのまま床に腕が落ちた。]
……炸け、ギュスターヴ。
[右の手に持つは小銃。脚を覆わんとする氷に狙いを定めるものの、手が 震えている。]
/*
俺のとこにちょうちょが在ってもいいよ?
護るはずが護れなかっただなんて、輝音がどうなるのかなって思ってしまう、ダメな従弟です。
…っ
[見下ろしてくる視線。>>293
床に手を着き重心を変えると、炎に包まれた脚で咄嗟に薙いだ。
そのまま身を回転させ、距離を取ろうと試みる。
小ジェムはまだ幾らでも、ある。]
[自分の言葉がタイガを苛立たせているのが分かる。
分かっているからこそ、続けた。]
あぁ……知って欲しいのか。
俺に、お前のこと。
[まるで。そんな風に聴こえたものだから。]
っ、
[まるで、何かを見通すような男の言葉。
糸繰る傀儡の指に、余計なちからが入っております。]
うるさい、
[だまれ、それいじょう言うな。
そう願うように、絞り出された声は、
ひどく、痛々しい。]
[距離が空いた隙に、掌いっぱいに掴んだ小ジェムを消費した。>>316
じんわりと紅紫のジェムが温かい。
魔力が補充されても満タンには遠く。]
……あぁ、確かに痛かったね。
背骨が折れなかったのが奇跡なぐらいだ。
は、なめるな。
[視界に入った肌の状況。>>316]
この程度でお前を嫌いになるって?
[元々嫌いな奴だ。だが、きらいの種類が違う。
憎いとも違う。
ぶん殴りたい気持ちはあるが、傷つける為の拳ではない。]
……当たりだな。素直になれよ。
素直な男はモテるぞ。
[扉の方から声が聴こえた。>>307
何が「危ない」のか思考する前に、契約者の声が飛ぶ。
『サシャの魔法だ、危ない!』――と。
武器を地面に刺して、生まれた影の手が伸びてくる。
彼女の魔法は、アヴェの片足を握り潰すものだった。
だから。何も知らされぬまま伸びてくる影の手を攻撃魔法だと捉えるのは、必然といえよう。]
っ!
[銃口を扉に向け、炎弾を発した。
影を打つか、それとも扉の方まで届いたか。]
[氷槍が何処に当たったのか、それを知る前に白い風に身を襲われ。
歩を進めてくる影。背の高さからタイガと知れる。
小ジェムを8(10x1)個、胸元に押し付けた。>>320]
……
『ツヴィンガー、残りのジェムを考えろ!
塩を送る真似なんて!』
……いい。怪我だったらジェフロイに頼む。
[従弟に甘える機会など、そうそう無かった。]
……2対2を希望って?
[影の手が楠に届くことはなかった。>>333
仕掛けてきた2人の姿は見えない。
ブリッジデッキの扉を開いて、見た光景を思い出す。
楠が知っているのは、ただの結末。]
……つ、
[楠の肩の上、骨の手が違う違うと左右に揺れる。
人狼はコッチだよ。
敵は、疑うべきは、 コッチだよ、と。
傀儡の魔女を、指差す。]
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