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これらの認識を各人が持っているからこそ、確実に敵方であるソマリを星の夢に送ってしまおうと言っている訳だね。
しかしソマリを送っても、危機は未だ去らない。
次の謹慎者にも、間違いなくバグに関わる者を選ばなければ、きっと僕らに明日はない──つまりはバグ発生者たちとバグと関わりのない者とが同数になる。
故に、本日ソマリを星の夢送りに処したとしたら、明日は2分の1の比率でバグ発生者側が居るはずの、非生体スキャン機能保持者──僕かゾフィヤを星の夢送りにするという話になるだろうと予想できる。
[深く息をつき、首を傾げた]
……んん。
ここまで話してきてなんだけど、僕もバグ発生者たちを星の夢に送るリミットについては、ちょっと認識が曖昧になっていたかもしれない。
今日からずっと無実の者を星の夢送りにすることは出来ない──という認識ばかりが強くなってていたために、本日ゾフィヤを星の夢に送れば、明日が来ることで自動的に僕が本物であると皆に分かってもらえると思い込んでいた。
なので、明日ゾフィが喋らなくてそれでも僕を偽物と思うくらいなんだったらもう無理だよ、僕が本物であるという情報が入る分明日の皆の思考は進むだろう、今日ゾフィを謹慎させよう、と訴えるつもりだった……のだけれど。
皆の目線からすると、明日が来ても僕が本物であると確信は出来ないのか。
例えば僕がバグ発生者で、手挽きする者とやらに投票を合わせる呼びかけなんかを行えば確実に偽物とわかるけれど、そうでないなら皆の目からは本物であるか偽物であるかずっと分からないままであると……そういうことを避けたいって考えなのかな。今、ゾフィに一言話せないか呼びかけている面子は。
[口元に手を当てて、オクタヴィアスやドロシーや、オズワルドを見た]
あ、喉が痛いようだったら返信は動作のみで大丈夫。
[「今日はどこをスキャンすれば」ソマリの言葉に]
……僕をスキャンしてみる?
何者であるか、わかるかもしれないよ。
[くすりと笑って、戯れを口にする。
敵方だと分かっても、彼の言葉は無視しがたい。
呆れたようなその口調に、煙草を諌められた折のことを思い出した]
[アプサラスの声に]
あ、こっちは元々質問したかったことではなくて独り言に近いんだけど、答えてくれてありがとう。
[「今日ゾフィを星の夢に送ってあなたの結果で事足りるってこと?」には頷いて]
うん、そう。
ゾフィの結果が分かればソマリの正体はおのずと分かる。
ゾフィの方がバグ発生者である可能性が高いと思っているから、今日明日とソマリ・ゾフィを送るなら、ゾフィを先に送っちゃえた方が僕的には安心なの。
[ICレコーダーにて「ウェルに関しては、彼の事を全面的に信頼しているなんて一言も言っていなかったと思うけど」とアプサラスの本日の発言を再生した後、昨日己が発した票の動きについてのまとめまで巻き戻し]
アプスへ。
僕が出した昨日の票の動きについてのまとめは、「僕が機能保持者であることを告白したあたりからゾフィヤ司書官のスキャン先希望あたりまで」のものだよ。
そしてその結論は、「ゾフィヤ司書官がオクタヴィアス書記官をスキャン先として希望すれば、高確率でオクタヴィアス書記官のスキャンが決まりそうだった」から、「オクタヴィアス書記官とゾフィヤ司書官が仲間同士であれば、リスクの高い希望である」というもの。
つまりはゾフィをバグ発生者と仮定した上での考察なわけで。
僕のことは特別信じていないけれどオクトの評価は上がった、というのには首を傾げた。
僕の集計のどのあたりを見てオクトの評価が上がったのか教えて欲しい。
[「すすすっとたらしこみにくる悪女バグの可能性」について尋ねるトトに向き直って]
感覚的にはあまりぴんとこない。
昨日、頼って欲しいと言ってもらったことに大分ほろりときたんで、信じたいという希望があることは否定しないけれど。
今朝毛布を取りに行ったあたりの発言……僕とソマリの発言を確認した時の視線の動きと思考速度が自然に見えたのがまずひとつ。ソマリへの返答ともつながっているように感じたし。
それから昨日、ノーレ統一スキャンを強く推していたのがもうひとつの理由。
多種多様な可能性を検討していけばもしかしたらありうるって結論はでるかもしれないけれど、今のところ変な触られ方はしてないなと思う。……いや、思ったよりかなり信じてもらえてる……?という感覚はあるな。
あんまりにも推してくれすぎていて、明日いないんじゃないかって過ってお腹痛い。
[膝を折って、うさぎの手をきゅっと握り]
君たちのおねがいはもちろん全部叶えたいけれど、「いなくなっても」は、叶える機会なんてなきゃいいと思ってる、……からね。
[質問に返答するためにこちらを向いたオズワルドの眉が八の字を描いてるのを見て、己のそれもふにゃりと下がった。
久しぶりに、言葉を交わした気がする]
ちなみに、オズの考える最悪って何?
[首を傾げて、努めていつもの笑みを作った]
……そうだな。お話しよっか。
オズの思う、一番信頼できそうな人って誰だろう。複数人でもいいよ。
翻訳者 ウェルシュは、翻訳者 ソマリ を投票先に選びました。
[オズワルドに言葉を返した時、トトからも返答があった。向き直って、うん、と頷く]
手順を考えるとそうなるよね。
……やっぱり、惑わずにICレコーダー聞きながら喋ってればよかった……。
[胸を押さえてため息。時は金なり]
とりあえず、投票先はソマリにしておこうと思う。
[頷いて投票用紙を目で探せば、うさぎの手を握っていた左手甲に熱を感じて。
視線を戻せば固まった]
…………ッ?!
[続けられた言葉も上手く処理できずに、ただ頬に朱だけが上る。
オズワルドとトトとをおろおろと交互に見た]
うん、分かった。
[アプサラスからの「ゾフィがどう答えるかも知りたい」に頷いてから]
信頼を寄せているっていう言葉のチョイスがしっくり来なかったって感じ……?
僕を全面的に信用しているということではないくて、でもゾフィよりは本物寄りに考えていたからオクトは違うかもって思ったってことかな。
それだとしっくりくる気がする。
[答えてくれたオズワルドにも、また頷いた]
分かった。答えてくれてありがとう。
手順を踏む必要性については分かるよ。だからこそ最初はソマリの処刑を推したのだし。
……オズって、信じられる人を見つけるよりバグ発生者らしい人を見つける方が得意だったりする?
んと、オクトとエッタ、ドロシーのどういうところを信頼できると思ってるかよかったら聞きたいな。
僕もこの三人は大丈夫そうって思ってる。
[は、と時計を見た。オズワルドに向けて]
……ごめんね、上着ずっと持ってる。
……ありがと。
これ、まだ借りてちゃだめかな。
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