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[端を握り締めていた布地が
その瞬間から、
ずり落ち始めたことにも気づかずに
(イクっ、 イクッ、 あああああ)
昇りつめながら
ずっとずっと見つめていたのは
ディーク様の瞳、で。]
んンっ、 出ます…ッッ!!!!!
[楽になれ、との言葉を追いかけ
とてつもない開放感と共に
──実際にも堂々たる露出っぷりだったが
かつて無い程の量を
かつて無い程の飛距離を記録し、吐き出していた。]
[はぁ…、はぁ…、と肩で息をしながら
ナニかが付いた秀麗な顔を
ぼんやり見つめていると、視線が落ちて…]
◎▲☆×▽※………!!!??
[釣られた先の視界には
ぬとぬとした液体にまみれ
テラテラと聳え立つ、己のモノがあった。
声にも言葉にもならない悲鳴を上げて
紅潮した顔を、真っ青に変えながら
どうか気付かないでください、とか
今すぐ透明になってしまいたい、とでも言うように
俯いたまま
存在感を消し去るべく…カチン、コチン、と固まった。]
[動きを取り戻したのは
我が社の、大切な大切な社長が
何も無かったかのように占い結果を尋ねてくれた時。
確かに頭がクリアになって
知りたかったことが
次々と鮮明に浮かび上がった。
東の国では、これを賢者タイムと呼ぶらしい。]
は…いッ、出ました!!
業務提携を予定しているV.P.R社は
抜け駆けをしようとしている節があります。
もうひとつ、候補になっている
小さいけれどヤリ手の企業がありましたよね?
すぐに、そちらへ変更の手続きを。
あと、バレンタインに合わせて
Bubtterの利用者に
抽選でおしゃぶり型チョコをプレゼントする企画は
良い宣伝になりそうです。
[久しぶりの会心の視え方に
大変清々しく
晴れやかな気持ちで
目の前の彼の顔を、笑顔で見遣った。]
…………っ、っっッ、
[そこに、己の官能の証が
乗ってしまっているのを見つけてしまって
とてつもない興奮が襲う。
大切なものを汚してしまった
冒涜感とか背徳感が、───とにかくヤバい。
もっと、もっと
己の色で塗り込めてしまいたい気持ちが
どんどんと膨れ上がる。]
[その中でも強烈なのは
この人に“触れたい”という欲求で。]
今のは、亀甲占いのアレンジと申しましたが
基礎はマーラ占いの理論に則しております。
身体に貯まった良くないモノの排毒を促しながら
その量や飛んだ方向などで占うのですが
社長の
さらに詳細に未来を知ることができましょう。
お部屋で行いますと
このように後片付けが手間ですので
バスルームが良いようですね。
お顔も汚れてしまいましたし、
シャワーついでに、試してはみませんか?
[実しやかに囁きながら、白濁に汚れた顔を見つめて
コクリと唾を飲み下した。*]
……っ
[見つめ返される緋色は艶を帯びており
真剣な儀式──と、認識している──の場には
相応しくないことに、情欲が煽られてしまう。
ズクリと下腹が重くなるのを自覚しながら
それでも最後まで目は逸らせなかった。
否、瞬きも惜しんで見つめていたのだ。
いつまでも視界に入れていたかった。]
……あ、ああ。そうか、成る程。
[そうか。彼は達したのか。
だからあんなにも艶っぽい姿を。
占いの結果を訊ねつつ、
ぼうっとしてしまう頭で状況を飲み込んでいった。
結果を聞いている間、
果てる直前の彼の瞳が脳裏にチラついてしまい
内容を理解することに難儀する。]
RV技研と提携を結ぶのだな
あれはまだ規模が小さいながら
社員達皆に覇気があり……
(シメオンのは小さくなかったな)
チョコレートの配布か、良い案だ
ちょうどバレンタインも近いしな
(おしゃぶり咥えたシメオンもきっと可愛い)
[いやオレは一体何を考えているのだろうな!?]
[何とか結果についてはコメントしたが
占いの理論は頭に入ってこなかった。
目の前で真剣な表情をしているから
しっかり聞かないと失礼だと思うが――、
蠱惑的な緋色の瞳雑念に、邪魔をされ。
あとで録音を聞き直すことにした。]
バスルーム。……わかった
[辛うじて耳が拾った
汚れを落としに行くという部分に同意して
歩きにくさを感じながらバスルームに移動する。]
……え。何をするんだ?
[どうやら顔を洗うだけではないと
理解したのは移動したあとで。
下半身の状況について
知られてしまうタイミングで
謝罪と罪の告白をするだろう。]
……っ、すまない……
お前を見ていたら
こうなってしまったのだ
[真剣な占いの最中に――、
然も同性から興奮されるなど気持ち悪いだろう。
そう思うからこそ、項垂れて。**]
[承諾をしてくださったものの
バスルームに向かう
足取りはどことなく重いように見受けられる。
(私の、不埒な欲を
見透かされてしまっただろうか…)
不安を抱きながらも
鞄から先程も使ったローションを取り出し
そっとローブの影に忍ばせると、後を追った。]
[扉を開いた先の
白を基調としたバスルームは
広々としていて、やはりとても美しい。
中でも目を瞠るのが
二人が身体を伸ばせそうなバスタブの前面に
大きな窓があることだろう。
移り変わる世界の風景を目にしながらの入浴は
船旅以外では味わうことの難しい
醍醐味なのかもしれないが、
(今から、ここで……)
この開放感が為に
日の高いうちから大切な主君に対し
“イケナイこと”をしようとしているのだと
より強く印象づけられて、酷く高揚してしまう。
いや、実際は イケないではなく、イかせるのであるが。]
まずは此方で
バスローブにお着替えいただきます。
[ディーク様の上質なスーツを
濡らしたり汚したりしないよう願い出ると
戸惑うような疑問の声が。
違和感を抱かれたせい?
それとも、ただ占い方法が不明だから?
いずれにせよ、もう押し切ってしまうつもりで、
にっこりと微笑み返す。]
この占いもまた
さして難しいものにはございません。
ディーク様にご協力いただきたいことは
その都度 お伝えいたしますので、大丈夫ですよ?
全て、私めにお任せください。
[そうして、有無を言わさず先を急ぐべく
にこやかな表情のまま
ジャケットのボタンに手を掛けた。]
[遮られそうになっても
”家に帰るまでが遠足です!”と同じノリで]
準備から全てが占いですから。
[そんな風に納得させて、
スーツの上質さを指先でも感じながら
ひとつ、ふたつ…。
そうして、ジャケットが開かれた頃だろうか。]
………………ぇ、?!
[主の言葉を理解したら
かあああ、と顔に血がのぼってきて
くらりとした。
収まった筈のモノもまた
顔をすげ替えられた、アンがパンするヒーローのように
元気100倍!とまでは流石にいかないが
50倍くらいには張りを取り戻しつつあった。]
[ただ、落ち込んでいるようにも見える
敬愛する雇い主の様子に
(ああ、つられての勃起とはいえ
同性のを見て…というのはやはりショックが?!)
そう考える自分の方も、一瞬
元気20倍くらいに、しゅん…とした。]
[けど、目の前のその膨らみには
なんでこんなに?と思うほど唆られてしまって
(早く、早く触れたい…)
という想いが止まらなくなる。]
疲れマーラという言葉を
聞いたことがあるかと存じますが
それは毒が貯まっている証拠にございます。
お身体のためにも、さあ急いで占いを!!
[下着1枚の上から、タオル地のローブで包み込み
己も急ぎ同様の格好になると
広い窓の前、浴槽の中へと主を
[ボタンを操作し、
膝下くらいまで貯まるようお湯を張りつつ]
ディーク様は
窓に向かって立っていただけますか?
できるだけ視線は遠くに。
[そう指示をして
彼の背に寄り添えるよう自分も位置取り
持っていたチューブを、ぶちゅりと掌に絞り出す。
蛇口から勢いよく溢れるお湯と混ぜ
粘度と温度の調整をすると]
それでは、始めますね。
[抱きしめるように両腕を回し、ローブの裾を割った。]
[興奮で息が荒れてしまいそうになるのを
極力抑えながら、
下着もゆっくり引きずり下ろし
温かくぬめった右手で優しく握り込む。
(ディーク…様に……触れてるっ、)
密着しているせいで
バクバクいう心臓の速すぎる鼓動も
結局、100倍に戻ってしまったソレの脈動も
伝わってしまいそうな気がしつつ
ぬちゅり、ぬちゅり…
ゆっくりと掌を前後に滑らせ始めた。
視界に捉えられない分
形を、張りを、ぬくもりを、肌で感じ取ろうと
左手でその輪郭を辿ろうとすることだろう。*]
[彼の未来を見通すその特異な能力は
掛け替えのない神聖なものだろう。
普段あまり構ってやらない愚息が
その神聖な儀式の最中に反応してしまったのは
単純にショックな出来事であった。]
疲れマー……?
[今日はよく喋る彼について行けない。
理解できず首を傾げているうちに
下着一枚の上にバスローブを纏わされていた。
然し、雄弁な今の姿を好ましく思う。
傍らに置くようになってからというもの
どうしてか、別人のように
大人しくなってしまっていたから。>>0:230]
浴槽の中に立って窓の方を向き
出来るだけ遠くを見る……
[指示に従い、バスローブを着たまま浴槽に入る。
シャワーも浴びずにこうするのは
なんとも不思議な感覚だった。
これまた変わった手順の占いだが、
信頼する社員の言葉であるから疑うまい。
――というより、疑いたくなかった。]
[人を見る目には自信があった。
真に信頼出来るものだけを
選び取り傍らに置いてきた。
出会った時の彼に戻ったような
雄弁な今の姿を好ましく思う
その気持ちに偽りはない。しかし。]
(今してることは会社の未来にとって
必要なこと、なんだよな……)
[バスルームへの移動を促された辺りから
その緋色になにか不純なものが
浮かぶようになった……気がしている。
それが気の所為なら良いのだが。]
[溜まっていく湯によって
足先から温まり体がぽかぽかしてくる。
指示の通り窓の外の遠くを見つめ
魚が跳ねるのを捉えた視力は両目とも2.0。
背後の気配がより近づいてきた。]
……っ!? 何だ!?
[背面に感じた体温に、
あ、抱きつかれたか。と理解すると同時に
下半身がヌルヌルしたナニカに包まれて
やけに気持ち良く、全身が粟立った。]
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