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[この部屋には少女と楠の二人だけ。それと契約者たちもか。
だからこそ聞いておきたかった。
刈屋の深紅に変わった双眸を思い出しながら問う。]
違うな、サシャ――といったか。
気になる魔女が居てね。
少し話を聞かせてほしい。
……あの大鎌の魔女とは知り合いか?
どんな印象を持っている?
怖いなぁ、それは相当痛いだろうな。
蹴り飛ばされたくないから、次がないよう最大限の注意を払おう。
[その手を引いて身を起こしてやる。]
シメオン? へぇ、そんな名前なのか。
そしたら、ディアボロスから助けて貰った貰った者はみな、とても優しい人になるのかな、サシャの中では。
[どうかしたのかの問い。]
……俺の知ってる男に似ていたからな。
あぁ、もっと聴きたいところだが、なぁ、サシャ。
[身を乗り出すようにして、口を開く。]
君はどうして……
魔女になろうとしているんだい?
[サシャ自身の話をしようと。
聴くばかりではフェアではない。]
俺は――…
[願いは最後まで言の葉にならなかった。
扉の叩く音に、ジェムと指輪を合わせて魔女の姿を取った。]
『……部屋の中に誰が居るのか、よく分かったな。』
――サシャ。
俺のときみたいに、腕を掴んで止めたらどうだ?
[肩を竦め、立ち止まるだけのサシャを追い越して廊下に出た。]
―廊下―
……これは
[一面、凍り付いていた。足元でディアボロスがガタガタとふるえている。小さな姿に足を降り下ろせば、あっけなくジェムに姿を変えた。
拾った4つをジェムに押し当てる。
魔力と体力が回復していくのが実感できる。]
『ツヴィンガー! 時間がない、魔法を使うなら今だ!』
[廊下の先、マントを翻す大鎌持ちの後ろ姿を見付けた。そして―――]
おい、そこの三人! 道を譲ってくれ!
[場に留まる理由もシメオンに対する配慮も、楠には関係のないことだった。
だから、廊下を走る。
深紅の瞳よりも、なおあかいものを。]
[廊下を走り、目指すのはひとり。]
任せておけっ
猫耳萌えよぉ、俺が相手になってやる!
[ゾフィアの攻撃する様が見えた。
叫ぶのは武器の名前。]
炸け、ギュスターヴ!
[鞭は大筒へと姿を変え、きゅいと鳴くようにして火力が高まる。
引き金を引き、大蛇を形作るような焔が床や壁の氷を舐めるように這っていく。
医務室の扉を黒く焦がし、壊れる。
焔の蛇舌は、どこまで届いたか。]
―医務室―
[大筒を提げたまま、楠は扉の残骸を蹴り飛ばし、医務室の内へと足を踏み入れた。
開いた孔に武器を投げ入れる。]
……
[返ってきた音はどんなものだったか。
孔の縁に近付き、そこで振り返る。
廊下。見える魔女の姿は、4つか、5つか。]
…ぶじかい?
俺の魔法で凍り付いたものも溶けたらいーんだけどね。
[船の外で、星は煌めき金属性の力がましていた。
手を振る少女に応え、手を挙げる。>>211
火属性が弱点だと素直に晒す少女の姿に肩を竦めた。>>212>>213]
……その氷を割りたいのか割りたくないのか割られたくないのか、どれなんだい?
[ぴしゃりと掌で鞭の柄を鳴らす。
お望みならと。]
それで、今更ながらこの状況は?
攻撃されたから皆で反撃したのか、それともーーあの猫耳萌えを『人狼』と見なしたのか――
[どれだろうねと首を傾げた。]
―――はらり
[種が芽吹き、茎を伸ばし、
疑心の華が咲いているのだと、ローレルの眼には花弁が舞うのが見えただろう。]
『……おい、ツヴィンガー!
肩の辺り、肩! 何か、居る!!』
……は?
[払ってみても何も感じはしなかった。
そう、今は‘それ’は大人しくしている。
いつ、躍り狂おうかと骸骨がきししと笑んだ。**]
[撒いた種がしっかり芽吹いているのを感じ、本の姿の契約者はくつくつと、静かな笑いをこぼしている。
その笑いは、周りに伝わることはない]*
/*
サシャが男の子だったら、って思った時期もあったんだ。
でも押し倒しても、手が何処に触れているかも暈していても、何もなかったし。
まぁ、シメオンシメオンだよなってことで。
扉の下り辺りからも、シメオンとサシャの関係は疑っているので、ツヴィンガーvsシメオンの構図となったときに、サシャが間に入ってシメオンの身代わりになる、とか、色々想像した。
まぁ、ifだよねー!!
―2階西側の廊下―
[「応戦>>220」の言葉にあぁと頷く。]
タイガ……?
なんだ、てっきり「猫耳萌え」ってのが魔女としての名かと思っていたのだけどね。
そうか、まだ人狼か分からない――と。
[凍てつく吹雪と殴ったときの感触。そして――]
……あいつ、そもそも「人間」なのかな。
[交番勤務とはいえ、人員確保のために呼び出されることもある。ある人形師の護衛。
いや、まさかと首を振る。
ぽつと落とした言葉は小さかった。]
ん、俺の名はツヴィンガー。
なんだ、首を傾げて。何かついてるのか? 氷槍の魔女。
[ローレルの視線の先>>221。
払っても何もなく。ただ、契約者だけが警戒を露にする。]
[見覚えのあるような、そんな子が倒れていた。契約者が覚えていたから口を挟む。試練前に階段で擦れ違った少年だと。]
あぁ…思い出した。随分と縮んだなぁ、少年。
「優しくていい子だけど、少し捻くれている」っていう、ジルか。
[手持ちの小ジェムは5つ。内、2個を乗せた掌をジルに見せ。]
見たところ、君が一番の怪我人だ。
だがね。第2の試練が何か、知っている?
『この者が「人狼」だったとしたら?』
[その時はその時だと結論を契約者に伝えた。**]
[人差し指を孔に向ける。
――ホラソコニ、イルジャナイカ]
っ、く!
[じとりと汗が額に浮かび、膝をついた。
目眩が酷い。床の上に、ぽたりと雫が落ちる。]
[二階の廊下から、見習い魔女たちが姿を消す。
シメオンも、彼と関わりのあるサシャも。
そして。]
か、の――
[尻尾が垂れ下がったままの、ジェフロイの姿も遠ざかって行く。
伸ばしかけた手は、何も、なにも
つかめない。]
『ツヴィンガー、気を確かに持て!
呑み込まれるな、前を向け!
ディアボロスの気配がする。
立ち上がれ! 主のすべきことを、今は為せ!』
[契約者がくわと歯を剥き、楠の肩口に噛みついた。がぶり。]
い―――っ
[外に、そとに輝いている筈の星に似た瞬きが、ツヴィンガーの周囲に浮いていた。
1、2、……その数、24。]
…………そう、だな。最優先事項だ。
[ぎゅと拳を握り、決意を掴んだ。]
炸け、ギュスターヴ!
[金属性のディアボロスに焔の与えるダメージ大きい。
けれども、当たればの話だ。
火の波を器用に避けていく。
床に落ちたジェムは、2(10x1)個ばかり。]
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