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魔物の私と仲よくしてくれて
いっぱい話してくれて甘えさせてくれて
本当のお兄様くらいに
ううん、それ以上に……
[大好きだったの
そう言おうとしたけど震えて
涙が代わりに流れていったの]
私は魔物の子供、らしいから
[断言なんて出来るわけない
小さい時のことはわからないから]
ここは天界の収容所
私たちはその牢に入れられてるの
悪いこと、したからとかで
[迷うけどちゃんと伝えた
隠すのは好きでないし、このほうがいい]
私、は釈放されてない
[ただ震えながら口を開く]
フェリお兄様は人を惑わしたから
私は、親が人に悪さををしたから
だから、ここにいるの
フェリお兄様は自分を妖精と言っていた
でも他は悪魔と呼んでいた
[硬直してしまったフェリお兄様に手を伸ばす]
私はどちらでもよかった
お話してくれるだけでよかったの
[伸ばした手は空を切る]
[懺悔が止まっても私の涙は止まらない]
人に道を示してたんだって
フェリお兄様は言ってた
それが堕落に繋がったりしても
フェリお兄様は助けなかったって他で聞いた
[それでも答える
それが今の私に出来ることだから]
フェリお兄様は道が見えてない人達に教えてあげてただけだって言ってたよ?
どういう道を選ぶのかはその人しだいだって言ってた
だから、直接ではない、と思うよ?
[自然と涙が止まっていた]
フェリお兄様は自由が好きだから
私にも道を見せてくれたから
フェリお兄様?
[呟かれた言葉の意味はわからない
どんな顔をしてるかもわからない
ただ触れたくて彼に手を伸ばした
今の自分はどう映っているのだろうと不安になる]
[取ってくれた手の暖かさが嬉しくて
それだけのことがうれしかった]
うん、ありがとうフェリお兄様
[牢にいた時は触れたことがなかった
あたたかくてうれしくて自然と笑ってた]
私の名前?ぁ、うん
私はユーリエ…貴方はフェリクス
[わからないんだろうなと彼の名前も告げる
自分の名前のついでにだったけれど大丈夫かな]
貴方がここに来た時からフェリお兄様って呼んでるの
今の貴方が嫌だったら言ってね?
うん、よろしくお願いします
フェリお兄様
[どこか改まってしまうのはしかたないよね
しかたない、しかたない
私の目、いっそ見えないままでいいかもしれない
そう思ってしまったのはなぜ?**]
[まだ世界が見えない闇の中
抱きしめられたあたたかさでやっと落ち着いた
―のは良かったのだが]
私は、わからないなぁ
お空飛べるって聞いたことあるけれど
[知っていても知ってなくてもそう答えるしかない、と思う]
[気配が浮いたのがわかるの
気配と同じように首を動かして顔は合わせてるつもり]
私、牢にずっといたからわからないの
ごめんなさいフェリお兄様
[それに魔物をいいように思ってる天使様なんてわからない]
うん、フェリお兄様
[独りでは嫌だと言った外
そこに出る気になったのは彼が一緒だから
独りでないなら怖くはない
それでもできるなら彼といっしょが良かった
それが叶うのなら私はその手を取ろう]
ふ、ぁ!?
[ふわりと抱き上げられた身体
初めて体験する感覚についしがみついていた
見えない彼女にとってそれは恐怖でしかなく
浮いているうちはずっとしがみついていた]
[どうしようかと言われてもわからないのだけれど]
今、どうなってる?フェリお兄様
[現状を聞かないとなんともできないから聞く]
えっと、多分私達お世話してくれた人だと思う?
人だから一部の天使様によく思われてなかったみたい
多分それだと思うよ?
[迷いつつ答える
彼はどう思うのだろう?]
投票を委任します。
魔物? ユーリエは、天使 エレオノーレ に投票を委任しました。
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