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義孫苦手で(返しが下手で)すみませぬ、ですね。
悪いのは、先に手を出した王国軍。
しかし死体があるという疑惑。
―シュビト中央広場付近―
[>>512女とジェフロイが言葉を交わす間も広場周辺で騎士団と民衆の睨み合いは続く。
周囲の熱気は一旦の収まりを見せるのを肌で感じ取る。
しかし遠くでは戦闘の気配を感じていた。
恐らくは騎士団に続いて侵入した地方の貴族の部隊だろう。
王府からの命で武装していない民への攻撃は禁じられている。
彼方に主力の兵がいるのだろうか。
けれどそれにしては――聊か騒がし過ぎるような気がした。]
……。
[言外に告げられた、ステファンの死亡に女は口を噤む。
ろくに状況も知らないまま、特攻する形となった将が既に死亡している可能性は大いにある。
但し、眼前の彼が直接手に掛けたのではないだろう。
誰かを殺めた後に凪いでいられる程の経験は彼らにはないだろうから。]
[己の経験則からそんな見立てをした頃に耳に飛び込んできた訃報。
>>513ジェフロイの心中は察しようがないが、己の問い掛けに応じる彼にじっと枯色の瞳を向ける。
その真贋を見定めようとするかのように。
それは、彼らの側がステファンを害した事を認める内容。
けれど誰が行ったかについては把握していないという。]
貴君らの側が彼に手を下した。
――その事は否定しないのだな。
[誰がオレイソンを殺したかを彼が実際に把握しているかについては半々で見る。
言質を取るように問いを重ねた。]
[続いて武器の装備についての弁には、ふ、と僅かに笑気を漏らす。]
興奮した者を抑える為に武器を備えさせていた、と。
貴君らは同胞を抑える為に「落ち着け」と声を掛けるのではなく、その命を奪うのか?
一体どのような話をするのやら。
[抑えるだけであれば、他にも道具がある筈。
大仰な武器は必要ない。
そも暴動が起きる可能性のある集会など、学生の行う弁論大会の類ではなかろう。
――と、暗に問う。]
オレイソン殿がこの街に入っていったのはつい先刻の事。
兵の攻撃に驚いたとしても、随分と準備がいい事だな?
[涼やかな視線に籠る温度を下げて、その内容を頭から信じる心算はない意志を示す。]
…国に要望?
[嘆願でも請願でもないという。
まるで国と対等の立場であるかのようなその言葉には僅かに瞠目して。
けれどこの男らしいといえばらしい。
兜の奥に隠れた口の端を僅かに上げた。
ベルサリス学館は>>146年も立場も身分も関係なく、誰だって思いっきり議論していい場所だ、と。
彼は数年前に言っていた。
ジェフロイはそれを信じて疑っておらず、また実際その通りだった。
女が離れた後も、その気風は変わらなかったのだろう。
――変わらなかったからこそ、今のこの状況に繋がっている。]
――…っ…
[巫女姫がいるのだろう、と不意に投げられた言葉。
彼の周囲がざわめくのと同じように、女の枯色には驚きが混じる。
後続の軍が来る可能性は予測できたとしても、巫女姫が来る可能性は何処で耳に入れたのかと。
けれどそれは束の間の事。
すぐに目を眇め]
…よもや巫女姫に此処までおいで頂く為に今回の集会を開いたのではないだろうな?
[その言葉には鋭い刃のような色が混じる。
しかも己の正体を知った上で、巫女姫に取り次げと言う。]
確かに。
貴君を今此処で不穏分子として処分すれば、我々も無事にこの街を出る事は出来んかもしれないな。
[彼らは戦闘には慣れていなさそうだが、地の利がある。
如何に鍛え上げられた騎士団といえど、この街の住民全てに囲まれればただでは済むまい。
完全に敵と認識していない以上、民衆に武器を向ける事は心情的に出来ない。
思案しながら、ちらと彼の周囲の者に視線を走らせる。]
――とはいえ、民を無為に失うのは、巫女姫の望みではないだろう。
…親征軍はもうじきシュビトに到着する筈だ。
けれど巫女姫がお会いになる心算がなければ、私が貴君を連れて行っても引き合わせる事は無理だろう。
[巫女姫の姿は遠くから見るのみ。
けれど当代の巫女姫は民にも心を砕き、理解しようとしている。
それは伝え聞く情報からでも知る事が出来た。
故に申し出た場合、彼女が断る可能性は低そうだと、そう思っている。
受諾した場合はそれをどういった形にするかが問題である。主に王府への説明や警備などの問題で。]
先ずは親征軍と連絡を取る。
その話はそれからだ。
[とはいえ、話も聞かないとするのでは彼らも収まるまい。
ジェフロイが頷くのであれば、部下に伝令を出させようと。**]
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女の子4人でした!
ONSEN!!
サシャさん迷ってたんですよね。
一人称名前の男の子でもおいしいと思っていたなど。
フィオン以外の女の子可愛いです( *´艸`)
今回こそは可愛い枠からは外れるぞ。
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レオンハルト
マーティン
ローレル
シュテラ
ちょいwマーティンさん引いた上に予備が女子じゃないですか。
んん、出来れば男性が良いのです。
ソマリさん避けてレトくん。君に決めた!
―その頃、別行動の50騎は―
[騎士団に続く形でシュビトに侵入する形となった南方貴族を中心とした鎮圧軍は、シュビトの中に入った後、学生らに阻まれる。
それに随行していた騎士団50騎は先行した騎士団に合流するか、踏み止まって彼らと対峙するかの選択を迫られる事となる。
おまけに南方の貴族らは何を思ってか、各地に散会する始末。]
「…ったく、やりにくい事この上ねぇな。」
[白銀の甲冑に身を包んだフィオンの盾仲間――レオンハルト・アリプランディはそう独り言ちる。
かつてこの男も学館に身を置いて学んだ身。
シュナウザーが巡視の最中に倒れたのを目の当たりにした事もあり、彼亡き後にはフィオンと同じ情熱でもって医学を中心に学んでいた。
フィオンと同時期にあった隊長になる打診を蹴り、性別を越えて友誼を結ぶ女の隊に所属する事を自ら志願したのは女も知らない事実。
「隊長職は面倒だから」と言って、「不真面目な」と腹に裏拳を叩きこまれて尚、豪快に笑っていられる胆力の持ち主である。]
あの
――っと、これはあいつには内緒な。
街の様子を見つつ、隊長殿と合流するぞ。
[軽口を叩いた後、息吸う間に声色を引き締めると、部下達に命を下す。
レオンハルト率いる50騎は軽やかに市内を駆けた。
フィオン率いる250騎と合流するまでの間、民衆が武器を手にする様子や、南方の貴族らが自警団や腕の立つ兵士と思しき集団に狩られる様を目に収めたか。*]
―シュビト中央広場付近―
[>>575言質を取るかのような問い掛けへの返答には僅かに間隙が生まれる。
視線を受け止め、瞑目した後に顔が向けられる。]
…ほう。
[それは狙い撃つのが難しいという練度の問題か、それとも味方の距離の近い場所で弓を射たくないという心情の問題か。
広場には確かに数多くの民衆が集まっていた。
誤魔化しをしようとしている様子は一見したところでは感じられない。
女は別の存在が何かを意図して将の命を奪った可能性を頭に刻む。]
攻め込んだ以上、彼もそれを覚悟した上だろう。
巫女姫に対する忠義心に溢れている様子だったからな。
[少なくとも彼は、何一つ巫女姫に対して後ろめたい思いはなかっただろう。
何せ他を嗾けるのではなく、自ら飛び込んでいったのだから。
愚直とは思えど、その忠義心は貶める心算はない。]
[>>576建前を更に押す心算はないらしい。
向こうも此方が素直に信じると思う程に楽天的な思考の持ち主ではないようだと判じる。
軽い口調で返されれば、]
私の知るシュビトは商業都市と学徒の集う街というものだったが、三年前から変わったらしいな。
――そうだな。
若しその鍛冶職人が片手で足りる数なら。
私なら交渉決裂の後に股座を蹴りあげてから、組み敷いて武器を取り上げるだろう。
[股座を、と躊躇なく口にする事で女の後ろにいる騎士達がどよめく。
女の身のこなしを知る者にとって、それは容易に想像出来るものだった。
因みに交渉に掛ける時間とは想定される相手の掴みかかってくるまでの数秒の事を指す。
騎士団で鍛えているのは剣の腕だけではない。
手は出すが、己には大した武器は必要ないと。]
[>>577問い掛けに返って来るは笑みと否定。
そこからは紡がれる言葉の真贋を推し量る事は出来ない。]
この街を武力制圧するのであれば、
最初からもっと多くの軍を引き連れている。
[あくまでも集会を鎮圧する為に来たのだと述べておく。
それは女にとって偽りではない。]
…貴君らもまた、巫女姫の国の民だからな。
[>>578素直に謝意を示されれば、そう返して。
町の人間が刺激される…と聞けば。]
――無駄な諍いは避けたい。
では、我々は市街に戻るとしよう。
けれど先刻言った通り、貴君らが弓を引けば我々は躊躇なく武力を行使する。
先ずはシュビトから出る兵らに貴君らが手出しせぬ旨を、街全体に通して貰おうか。
[周囲にいる者には聞こえている筈だが、それを徹底させよと。
針の如く鋭い視線には、大地のように揺るがぬ視線を返す。*]
[>>638幾度かのやり取りで、己の評価が為されているだろう事は感じていた。
向こうのお眼鏡に適っているといいが、と内心で思いつつも、視線は静かに凪いで。
騎士団のみであれば、来た時と同じく馬を繰って駆け抜ける事も出来よう。
多少の疵を恐れなくば、退却も可能。
けれどこの地には外つ国の知識を積極的に求める場所。
正規の軍よりも頭一つ分以上、技術が抜き出ていても可笑しくはない。
目下、撤退の際の安全保障の要求で推し量るのは、
ジェフロイがどの程度この場を掌握しているか。
やがて彼の言葉を受けて幾人かが集団を離れて何処かに向かい、他の一隊は群衆達に武器を置くように声を掛け。
周囲から人の波が引いて鎮圧軍の退却路が作られた。
――それらの動きは彼らが王都を守護する兵士らと同程度の訓練を積んでいる事を認識させた。
矢張り、ジェフロイは来たるべき時に向けて備えていたらしい。]
[やがて、ライハルト率いる50騎も合流する。
報告は後から聞くとして、撤退可能な兵らを纏めさせた。]
…十分だ。
貴君の誠意に感謝する。
[>>640完全に保証は出来ないとの言葉には顎を引いて頷いてみせ。
号令から零れ落ちるた相手には穏便に――と聞けば]
――善処しよう。
連絡が着き次第、使いを寄越す。
[目を射られ落命した将。
もしも射手が目を狙ったのだとしたら相当な腕前の持ち主だろう。
その相手が何処かに紛れていても可笑しくはないが、ここで己を殺す利点は少ないように思えた。]
――行くぞ。
[やがて、兵が纏まり次第、女は号令を掛ける。
死亡した将の亡骸は彼の率いた兵らに運ばせて。
騎士団を二つに分け、生き残った他の兵らを前後から挟む形で整然と列を作り、
周囲への警戒は続けさせつつも堂々とシュビトを出ていく。*]
―回想:山岳地帯にて―
[>>365それは二年と少し前の話。
丁度女が隊長の任に着いた時期に当たる。
>>255初めてサシャの案内を受けて民の住まう地を目指す際、部下を数名失った。
そも騎士達はこのような険しい道を通るのにはあまり慣れていない。
部下の命が失われてしまった事を女は深く後悔し、この血に訪れる際には二度と犠牲を出すまいと特に気を張っている。
それがサシャにも伝わったのかもしれない。
この部族らと接するシルビエの私兵を束ねる隊長については、いまいち信用しきれぬ人物として騎士団の中には伝わっていた。]
[一歩王都から出れば、就寝するまで白銀の甲冑を外す事はない。
甲冑を着ていれば、シルエットは隠せるが身長は誤魔化せない。
行動を見て貰えば、決して男に引けを取らぬと知れよう。
だから結果的に女とばれても構わないと、そう思っていた。]
――よく訓練を重ねているようだ。
きっと指導が行き届いているのでしょう。
[道中、兵を連れて道案内をする赤毛の若者にそう声を掛ける。
兵の練度、そして監督者を評価する声色は、僅かに温もりを持ったものとして聞こえたかもしれない。]
[巡視の話を聞きつけて近付く若者の存在。
>>366そして向かう地で騒動になっている事に気づく術はない。
>>367もうすぐ里が見える筈というところ。
――ひらり、と軽い身のこなしで何かが降って来た。>>367]
[降り立ったのは若者のようだ。
着地の際にふわりと舞ったのは濃紅色。
サシャとはまた違った色鮮やかなそれに、束の間、目を奪われる。
纏う衣装は北の島のまつろわぬ民に通じる、旧い時代の流れを組むもの。
肩に止まる真白の猿には僅か目を瞬いて。
敵の奇襲かと、とっさに若き副官が腰の武器を意識する動きをしたが、
すぐさま飛び掛かって来るような気配は感じられないので片手を上げてそれを止め。]
――…。
[紡がれた警告する言葉。
少し高めの声色は、若い男か、それとも。
風に掬われる、という言葉に目を伏せる。
己の目の前で命を失った部下達は、巫女姫を奉ずる民の侵入を拒む山の怒りとやらに触れたのだろうか。
けれど、これも国の治安維持のためには必要な事、と女は信じている。]
[その瞳に害しようとする類のものではなく好奇の色を感じられれば、ここで手荒に扱うのは得策ではないと判じる。]
…失礼した。
我々は王国の騎士団。
彼らは知っているかもしれないが、我々を案内してくれるシルビエの民兵だ。
騎士団はナミュール国の治安維持の為に各地を回っている。
これからそのウェントゥスの地に向かう心算なのだが。
[そこで言葉を一度止めて]
――…確かに此処は難所のようだな。
今後も巡視に訪れる事になるかと思うが、肝に銘じておこう。
[警告に従わない上、今後も訪れると告げる者に対して相手はどう出るか。
ウェントゥスの民をじっと見つめる。*]
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にゃー。
ちゃんと出来てるでしょう、か。(・ω・`;三;´・ω・)
姫様との過去、美味しいですもぐもぐ。
こんな至近距離に姫様お忍びしてると気付くわけないw
気付いたらちょっと狼狽しようw
― →シュビト郊外―
――あぁ。
それでは、また。
[>>685向けられた言葉には頷いてみせ、栗毛の愛馬に跨って騎乗の人となる。
堂々と隊列を保って進む姿は傍目にはまるでシュビトの集会を鎮圧し果せたかのように見えるが、蓋を開ければ南方の貴族達の兵らは多くの犠牲を出した上に、将を亡くしている。
――結果的に将や兵を失った分、損害は鎮圧軍の方が多い。
それでも急いで出ようとしないのは、相手に無様な姿を見せぬ為。
騎士団はこれしきの事では揺らがぬのだと、彼らに見せる為。
前方は女とレオンハルトが率い、副官を後陣に付けた形でシュビトから出ながら報告を聞く。
やがて、前方に巫女姫を奉じる親征軍の布陣が見えた。
予想よりも早い到着に僅かに目を瞠る。]
巫女姫殿下の御前だ。
総員、馬より降りろ。
その後に五列横隊。
[自ら馬から下りながら、号令を下す。
騎士らが下りたのを確認し、直ちにその場に整列させれば、先んじて膝をつき親征軍に向かって首を垂れる。
副官や盾仲間を差し向けるのではなく、己の口から戦況を報告する為に一歩前に出た形で。
それらに倣ってシュビトから撤退した軍勢全員が麦の穂のように頭を垂れた。]
[やがて、巫女姫の前で発言を許されれば膝を地に付けたまま目を伏せ、貴人の足許近くに視線を縫い止める。]
――巫女姫殿下におかれましては、
お手を煩わせる形となってしまい、大変申し訳ありませんでした。
…此度の作戦の結果を報告させて頂きます。
[兵を遣って状況は幾分かは把握しているだろうが、視線を地面に向けながら淡々と語るのはシュビトでの結果。]
[熱気に浮かされた民衆が勢いに乗ってシュビトを出て、王都に詰めかけるような事態は防ぐ事は出来たが、
シュビトには武装した自警団や武装した民がおり、自軍の将や兵らを失った事。
レオンハルトが見聞きした街の状況や、南部の貴族の率いる兵が妙な動きをした事。
ジェフロイの手の者が正規の軍に劣らぬ動きを見せ、明らかに素人のものではない動きをする者も混ざっていた事。
約を守って背後を襲う事も無く鎮圧軍を見送った事。
そうして首謀者たるクロード・ジェフロイがシュビトの要望を伝える為、面会を求めている事を告げる。
親征軍を率いる貴族達の中には要望を求める事に目くじらを立て、
兵を失わせた事や首謀者と巫女姫との取り次ぎを受け入れた事に関して叱責する者もいただろうか。
女は歯を食い縛ってじっと耐える。]
――…貴重な兵を失った事は、全て私の指揮の甘さが原因です。
それに関してはどんな叱責も罰も受ける所存。
けれど叶う事であれば、それはこの事態が集結してからにさせて頂きたく。
巫女姫殿下のお情けに縋って、罰から逃れる心算ではありません。
この身命は、ナミュール国の為に捧げると決めております。
二心などありません。
どうか最後までこの国の為に働かせて下さい。
[甲冑の胸に手を当てて、僅かに仰ぎ見る瞳には確かな決意が込められていた。**]
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