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― 回想・参戦前のコルリス繁華街 ―
シュテルンさんも?
あはっ、そうなんだ。
[シュテルンの笑顔は心を溶かすような温かみがあって、へなりと眉を下げていた顔も釣られたように笑っていた。>>0:438
昔を思い出すようでほっとけない、と助けてくれた時に言っていた彼の父の言葉とも重なる。
やっぱり親子なんだなあと、親の顔も思い出せなくなっているので、どこか感慨深くシュテルンの顔を見つめていた]
うん、次はもっと早く気がつけるように注意します!
[そもそも間違えないようになるべきだろうに。どこかズレた決意表明をしながら、胸の前で手をギュッと組んだ*]
― 回想・参戦前のとある日 ―
[昼下がり、お客さんの途絶えた時間。
今日はシュテルンも商会の仕事ではなく自衛団のお仕事でやってきていて。>>0:439]
そっ、それはそうだけど。
ちゃんと整えてあれば十分に過ごせるような場所……
[そういう場所を選んだ、と言い掛けて、むぐっと喉を詰まらせた]
……を、選んだりしてないのかしらっ。
誰かが意図的にやったことならっ。
[誤魔化しと言ってもこの程度。速攻で気づかれなかったのは、シュテルンの人の良さというものか]
じーさま?
レト?
[パニックする頭はシュテルンの話についていけない。
鸚鵡返しに聞けば、どこか誇らしげにレトは友達なのだと教えられた。>>0:440]
そうなんだ。立派な騎竜師がいたんだ。
そうだよね。これだけの街だもんね。
[呆然としながら答えていれば、受けた衝撃の大きさも伝わろうというもの。とうとうシュテルンにも気がつかれてしまった。>>0:441]
えっ、あっ、うっ。
[絶叫されるとパニックも進行した。
意味なく両手をばたつかせていたが]
……ハイ。
[おとなしくしてるようにと言われ、がっくりと項垂れた。
このまま逃げ出すことも考えはしたが、恩を仇で返すのは申し訳なさ過ぎる]
師匠、連れ歩かなくても騒ぎになっちゃいましたぁ。
[涙目になりながらここにはいない人へとぼやいて、シュテルンが戻ってくるのを待った*]
あなたが、レトさん?
[そして初めて会った、年若い騎竜師に目をパチクリとさせた。
立派なと聞いて師匠のような壮年の人物を想像していたから、落差が大きくて。
後から考えればシュテルンが友人と言うのだから若くてもちっとも不思議はなかったけれど、この時はそんな論理的思考は残っていなかった]
……細氷の騎竜師、キアラ=メモリアです。
まだ名乗りたてですが。
条光の騎竜師、ダニール=エギンの下で修行を積みました。
あの。放っておいたわけじゃないんです、けど。
[洞窟の中にある鞍や当座の支度金に借りた分で求めたトルメンタ用のあれこれ、全部を見られたと思っていたので全面降伏の構えで名乗り、青年騎竜師を見上げた*]
― コリルス 詰所・外 ―
うー……。
分かってはいるんだよ。
[レトにはお互いさまじゃないかという思いと騎竜師としての誇りから多少の気炎を上げられても、リーゼロッテにまで柔らかく重ねられると反論できなくなってしまう。>>90]
無理はしてないから。これは本当。
これからも、できるだけ気をつける。
[この「できるだけ」がまた怪しいところではあるのだが。
回数の多さを知っているレトからは目を逸らして、リーゼロッテに頷いた。>>0:443]
[レトの主張も、夜の方が調子良いというのは納得ができる。>>0:444
トルメンタと絆を結んでから自分が寒さに強くなったのと同じことだろう]
調子がいいのは分かるけど。
[そういう意味ではないのにと。
物言い足りげなリーゼロッテと顔を見合わせた。>>91]
うん、トルメンタは羽竜としては頑丈な方だし。
ルアルよりは多数を相手とするのに向いてるよね。
[真面目な戦力分析は一理も二理もあったから、簡単に説得されてしまった。>>0:445
竜舎に向かうレトを見送って]
そだね、ここに立ってても仕方がないし。
もどろう。
[呼びかけに頷いて歩き出せば、同じく通信が入った。>>92]
― コリルス 詰所・外 ―
キアラも了解です。
[残念ながら名前を聞いただけで場所が分かるほど、まだこの地に精通してはいなかった。
村の名前で言われたなら、何か心の琴線に触れるものもあったかもしれないけど。その場は素直に答えるだけで、リーゼロッテとも別れて部屋へ戻った]
― 夜・コリルス・自室 ―
[部屋に戻ると服を脱いでパタパタとはたく。
トルメンタにくっついた後はこれをしておかないと、羽根をあちこちに散らかしてしまいやすい]
これでよしっと。
[そのまま下着姿でベッドに背中から倒れ込む。
確かにこういうことは竜舎では出来ない。部屋で休むのも悪いとは思わないのだけれど]
はぁふ。
[転寝だけでは寝足りない。
靴を脱ごうと起きて屈めば鎖の擦れる音が鳴った。
子供の頃からの唯一の持ち物であるコインが、宙で揺れる]
― 回想 ―
うんっ!
[大人は危ないというけれど、森は不思議なおもちゃ箱のようで素敵な場所。しかも頼れる兄一緒なら、何も怖いことなどない。
二人でこっそり家を抜け出して。手を引かれるまま、ワクワクドキドキ道を進んで。>>106]
ちべたーい!
[たどり着いた泉へ一緒に飛び込むと、舌っ足らずにキャッキャとはしゃぎ、少年に水をかけたりかけられたり。
ひとしきり遊んだところで、それは見つかった]
きらきらー?
[しゃがんで手を伸ばしてみるけれど、当然手は届かなくて。
危ないから待っててねと言われて岸に腰掛けた]
― 回想 ―
[取ってこようとする少年の手も中々届かない。
何度も何度もやっても届かない。少年の顔も強張ってくる。それが泣くのを堪えてるからだなんて少女には分からなくて]
ふぇ。コンにぃ。
[段々不安になってきて、ぐずりと鼻を鳴らした。
それが諦める切欠になっただろうか。取ること叶わないまま家へ戻ることになった。
当然のように怒られたけど、それよりも兄が悔しそうだったことが悲しくて。その日は夜もしょんぼりとしていた]
― 回想 ―
わぁっ。すごーい!
ほんとうに、きれい!
[それから数年後、大きくなった少年はあの時取れなかった宝物を見事に手にしてきた。
少年がそうだと信じているのだから、少女にとってもあの時の煌めきそのもの。>> 108
自分にもと渡されたことが嬉しくてたまらなかった]
たいせつにするねっ!
ぜったいなくしたりしないから!
[紐を通してもらって胸に下げた。母親にも自慢げに見せた。
父の所へ行く時も、それは服の上で揺れていた。
谷から落ちた時も、お守りを握るようにギュッと掴んだ。
発見された時にも、それは手の中に握りこまれていた*]
― 回想:参戦前の一幕 ―
それは、その。
この国では、氷竜はあまり連れ歩かない方がいいって聞いてて。
[だからといって、師匠もまさか別行動で暮らし始めるとまでは思わなかっただろう。後で聞いて逆効果すぎたと頭を抱えるかもしれない。それはさておき]
路銀を失ってしまったので、竜舎のあるような宿を借りることも出来なくなってしまって。
トルメンタが過ごし難くはなさそうな場所を見つけたからこの街に来たのもあって、それで。
[咎めるような口調は耳に痛かった。>>145
トルメンタが甘いのをいいことにやらかしたことだ。
自分でも言い訳っぽいなと思い始めて説明は途切れた]
ごめんなさい。
堂々と連れ歩くなって、そういうことだったんですね。
でも、竜舎の当てはまだ。
[しゅん、と項垂れたら、解決案はサラリと出された]
― 回想:参戦前の一幕 ―
自営団の竜舎?
[それは願ってもないことだったけれど。>>146
簡単に借りられるものなのだろうか。それとも]
レトさん、若く見えるけど実はかなり偉い人?
[素直な感想は、騎竜師としての経験の浅さを綺麗に露呈していた。知識と実感との遠さとはかくも、である]
でも、お願いできるなら。
何かあった時は、勿論私も協力しますので。
よろしくお願いします!
[深々と頭を下げ、シュテルンもいたなら店番を外れる許可をもらって。レトの言葉に甘えてトルメンタを迎えに行き。
当然のように、街が参戦を決めれば……となった**]
─ コリルス詰所 ─
おはようございます!
[朝の挨拶は元気に。
起きた時はなぜか涙の滲んだ跡もあったけれど、夢を覚えていられたことはこの8年間で1度もない。
いつものことと顔を洗って身支度を整えた]
霧が濃くなると、私の視界は落ちちゃうなあ。
ロッテ、もし偵察に出るようだったら、一緒に行かない?
精霊師の探索能力とトルメンタの機動力を合わせれば、いつもと同じかそれ以上に出来ると思うの。
[偵察隊が不在の分もそれで補えないだろうか。見張りとリーゼロッテの話を聞いて、空を見上げながら提案した。>>212]
!?
[突然の全方位通信が聞こえた時には驚いた。>>=5
すぐにファミルの否定も入て、残るは二人。>>=6]
(でも、どっちかといえばレトが似合ってるかな?)
(シュテルンは鉄砲玉というよりはビックリ箱だよね)
[世話になっているうちに敬称の外れた二人のことを話す声が、自動受信モードを切り替えるのに手間取って拾われなかったのは、行幸だったかもしれない]
─ 朝・コリルス詰所 ─
うん、大丈夫!
トルメンタも起きてるから、ロッテが平気ならすぐに出れるよ。
[自信たっぷりに言い切った。>>276
人を乗せての戦闘をしたことはないが、いきなりそうなる可能性までは頭が及んでいなかった]
向かう方向はロッテにお任せするね。
私、まだまだ覚えきれてない場所が多くて。
[記憶にない故郷でも森から出たことはなく。
異変に気が付くためにもリーゼロッテの承諾はありがたかった]
─ 朝・コリルス詰所 ─
トルメンタ!お仕事だよ。
リーゼロッテも一緒なの。お願いね。
[二人乗りも出来る鞍を借りて置く。
トルメンタはリーゼロッテを見て、女の子ならいいでしょう、というようにルゥラと鳴いた]
そういえば、ロッテはルアルに乗ったことある?
前と後ろだと、どっちが良さそうかな。
[別にルアル限定ではなかったけれど、ここで見るのはあの子だけだから。精霊術の使いやすさを優先しようと尋ねて、乗り方を選ぶ]
じゃあ、行くよー!
[全てが整えば首の付け根を優しく撫でて合図を送り、水色の翼を大きく羽ばたかせ、ふわりと空へ舞い上がった]
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