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14人目、少女 ゾフィヤ が参加しました。
少女 ゾフィヤは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[『それ』が起こったとき、私が居たのは図書館だった。
といっても何が起こったのか、完全には理解していなかったのだけど。
自分の住む街で吸血鬼が捕らえられたことは噂程度に知っていた。
街中の話題になっていたから聞こえたけど、興味がなかった。
今になって思えばもっとちゃんと聞いておくんだったと思う。]
[そんなわけで些細な非日常な街中の関心をさらっていたその日、私は何の変哲もない日常に身を置いていたわけだ。
だから些細な非日常が大いなる異常に転じたことにすぐには気付かなかった。
だって図書館だもの。
こそばゆく形容するなら外界から隔絶された無音の空間。
即座に察知できる人が居るなら狩人にでもなりなよ。
まあ、それでも少し騒がしかった時点で窓を見ろよと言われれば反論出来ないんだけど。]
[そして現状。
私と違って全うな危機管理能力を持っていた人達は、空が闇に覆われた時点で図書館を去っていった。
「吸血鬼だ」とか聞こえたし、教会にでも逃げたのかな。
うん、明らかにそれが賢明。
どうせ見つかった時点で終わりと、横着に走った愚か者は私だけで十分だ。
そういうわけで私は今、出口からも窓からも一番遠い棚の傍に座り込んで、たまたま陳列されていた吸血鬼の御伽話を読みながら現実逃避しているのだった。]
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