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15人目、【金馬】通信士 ハーラン が参加しました。
【金馬】通信士 ハーランは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
ギ・・・・・・ギギ・・・・・・ギ・・・・・・
[耳障りな金属音と共に、朧気に聞こえていた声が途絶える。
傍聴圏外へと追い出されたようだ。
しばらく中空のキーボードをいじり、スクリーンとにらめっこしていたが、やがてどうにもならぬと察すると不機嫌そうに右手を振ってホログラムをかき消した。]
相変わらずのポンコツっすか?
・・・・・・。
[返す声は無い。]
ああ、そうか。
機関長はさっき帰っちまった>>19んだっけか。
[居たら居たで面倒な事この上ないが、居なくなったら居なくなったらでつまらないもの。]
[こいつは本来優れもの。
そんじょそこらの器機とは比べ物にならない程受信範囲が広い。よって、銀羊システム側からは捕捉できないって算段だ。
けれども一方を取ればもう一方が立たず。あちらこちらから飛んで来る音を全てキャッチしてしまう故、すぐに通信が途絶えてしまう。]
もしもーし、ミーネ。聞こえるっすか?
[にわかに環境が改善されるのを待って、銀羊に乗船しているであろう仲間からの定期連絡を待つのだった。]
[この船に乗り込んで、もう暫くになる。
初めて足を踏み入れたあの時、今の生活を想像する事ができただろうか。
かつて自分はアースガルドの一員だった。
いいや、この船に乗り込んだ理由だって、金馬への刺客となるためだったのだから。]
昔の話っすよ。
[そう、全ては過去形。
アースガルド王国へと流していた情報は全て嘘っぱち。
やがてはそれすらも行わなくなった。
あの国とのリンクはとうに途絶えたのだった。
どうして彼が変わったのか、それは彼自身にもはっきりとは分からない。
ただ、ゴールデン・グルトップ。その名に陶酔したのは間違い無い。]
[そんな俺がラグナロクの情報を掴んだのはつい先日の話。
掴んだといってもほんの偶然だったが。
無線に紛れ込んでいた雑音に語られたのは、にわかには信じがたいものだった。だが]
あの国なら、充分あり得る。
[アースガルド王国の内部にいたから分かる、あの国の本当の恐ろしさを。
あそこは、そういう星なんだ。]
何とかして、阻止しねえと。
なぜ・・・・・・?
[自分にも分からないが・・・・・・]
ちぃ、なんだ。まだいたんすか。
[聞こえない程の小声で毒づく。
別に特段彼を嫌っている訳ではない。
ただ、テオドールの微妙な態度にも何となく気が付いていた節があって。]
ガガ・・・・・・ガ・・・・・・ガガガガ・・・・・・
[その時、再び無線部に雑音が響き渡る。
切れる時が気まぐれなら、繋がる時もまた気まぐれだ。
宇宙際VHFがまず繋がる。]
おおう?
[ようやく本命と来たかい。これは銀羊から。
いいや、ミーネじゃない。船内に取り付けさせた盗聴器のほうだ。]
んっ、まだ聞き取り辛えか。
[雑音の合間に聞き取れる微かな声>>250に耳を傾ける。
結局、聞き取れた単語はほんの端々で。]
何々、ガルーが殺しに来るだって?
一体何の事っすかね。
[その辺りにいた他の通信士や機関長等の面々に、誰ともなく答えを期待しない疑問を投げかけるのだった。]
ガルー? ガルー・・・・・・。
ああ、あれっすか。
[やがて合点がいったように手を打つ。
子供の頃に自分は一匹のルーを飼っていた。
そういや、ルーに寄生する生き物だから気をつけろってよく言われていたっけか。
散歩でも、絶対に行ってはいけない場所が存在した事を思い出す。
と、そこに耳慣れた声が割り込んだ。]
やあ、ミーネ。
君の想像は、恐らく正解だな。
[二言三言交わすが、ここ最近は大した事件もない。
ピンチもチャンスも無いってのは、どこか気が緩むってもんだ。
結局は雑談に終始する。
今日も変わらず、と。
向こうも、こちらもね。]
そうかい、そうかい。
それじゃあ・・・・・・
ああ、ちょっと待ってくれ。
[通信を終える直前に銀羊にいるであろう仲間を呼び止める。]
ミーネ、ここ最近でガルーって言葉に、聞き覚えあるかい?
[ほんの小さなしこり。
ただ、何の情報も収穫無しに終えるのもあれだし。それだけの事。]
そうかい、そうかい。
それじゃあ・・・・・・
ああ、ちょっと待って。
[通信を終える直前に銀羊にいるであろう仲間を呼び止める。]
ミーネ、ここ最近でガルーって言葉に、聞き覚えあるっすか?
[ほんの小さなしこり。
ただ、何の情報も収穫無しに終えるのもあれだし。それだけの事。]
ミーネの冗談は時々冗談にならないっすよ。
[ある意味じゃ、自分もミーネもガルーみたいなものだな、なんて思ったり。
自分達を海賊なんて呼ぶのはあくまで国側の連中の話。
ガルーにとっちゃ、自身をガルーだなんて思っていない。
そうだろう?]
それもそれで、面白いかも知れないっすね。
[なんてこちらも冗談めかして笑ってみる。
ほんの茶番さ。]
りょーかい。
それじゃあみんなに、って切れちまった。
[隠れながらってのは、こういう時に不便だ。
大方聞きたい事は聞けたし、よしとするさね。
また音声が乱れつつあるし、この辺りが潮時だ。
一息つくと
銀羊も大変だねぇ、と悪い笑みを浮かべる。]
ああ、船長。
[当のドロシーが姿を見せる前から、船長がやって来た事は分かっていた。
ドアをそっと開けていても、ノックの勢いで丸わかりである。
それに、ここにいる時間も長い。
最近じゃ近付いてくる足音だけでも誰かを見破れるようになったほどだ。]
ちょうど今からそっち行こうと思ってた所っすよ。
[大丈夫か、と問われれば
大丈夫じゃない、と答えたくなるのが人情だが。
簡単に先にミーネから受けた言葉を。そして]
そうっすね。
後は、第四エリアの63番ゲートがちょいと面白い事になっている>>334ってくらいっすか。
[計画も大詰め。
銀羊に乗り込んだ後、どう中央まで抑えるかの算段は既についている。
後はきっかけさえあれば、水が滑り落ちるかのごとく自分達を勝利へと導いてくれる。
つまりは、今が無線部の輝ける時間ってこった。]
[相手の弱みにつけ込むか、それとも一点に視線が注がれている間に裏をかくか。
それはハーランには分からない。
決めるのは自分じゃない。
けれども
こんな日は、どこか浮き足立っちまう。
そうだろう?]
いよいよって事っすかね。
コソコソと暗躍する時代からはおさらばって。
[そうさ、これからが。
いよいよ俺達は歴史の表舞台へと上がるんだ。]
ははっ、船長が知らないんじゃ世話ねえっす。
自分は銀羊の通信をいじるんでね。
[普通の、海賊ならば船長がみな決めちまうだろうに。おかしそうに笑う。
良くも悪くも、この船はそんなだから。
そこに自分は惹かれたのだけれどね。]
みな金馬の一員。そういう意味じゃ全員任務の参加者っすよ。
[もちろん、自分もね。なーんて、わざとらしく言ってみたりして。]
[後の言葉には応えなかった。
ちょいと地雷踏んだかとも思ったけれども。
お互い思うところがあって、それでいて踏み入れない。それが永く共にあるコツってもの。
終わりよければすべてよしさ。]
おうおう、万事オッケーっすよ。
[その時に備えて、できる事は全てやってきたつもりだ。
任せておけ、と言うように胸を張った。]
そうさ、いつだって犠牲は多少のものなのだから。
[今できる事はラグナロクを手に入れること。
いつだって忘れちゃいけない。
何かを為そうとするのなら、最悪を想定しろ。
いつ何時、想像を上回る事態に直面しても良いように・・・・・・。]
暗躍しているさ、自分はいつだって。
[誰にも聞こえない大きさで、誰にも聞かれちゃいけない。
やがて艦内放送の音が聞こえてくる。]
サーイエッサ。
[適当な返事。
ここのはいつも、開始3秒後に一瞬途切れるな。後で治しとかなきゃ、と。
なぜかいつまでも耳奥に残るのだった。]
[ハーランには大切なものがあって。
されど自分には大切なものなんて分からなくて。
いつだって身に付けているから呪いの装備みたいに離れないし。
だのに何も身に付けちゃいなくて。
だからすべき事だけに一生懸命で。
すべき事って、何だったっけ?]
んん?
いや、うたた寝をしてたっす。
[照れくさそうに笑った。]
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