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――→第2エリアへ――
[さて、点検が一段落つけば、他を見て回ろうかと、ふらりと第2エリアの方へ向かう。
クリーム色の毛玉は女の左肩でその毛を揺らす。
窓の外に広がるのは、インクを垂らしたような紺色にきらきらと砂のような星をちりばめた景色。
こればかりは貨物や機関のエリアでは見ることは叶わない。
中継惑星の人工的な煌びやかさはもう遠く。ただ静かな海が広がっている。
女にとっては見慣れた景色だから、今は別段どうこうということはないが。
乗ったばかりの頃は目を輝かせて外を見ていたと思う。
あの頃は、感情の出し方が今よりももっと薄かったにも関わらず、だ。
と、目線の先に歩いてくる人影が見えた。
随分ご立腹であるらしいその人は、同じ整備士の同僚であった。
女は人の名前や顔を覚えるのが苦手だ。…というより周りのことに対して無関心であり無頓着であった。
乗員の名前もあまり把握できていないものの…
さすがに、同じ仕事の同僚ぐらいは把握できていた。
名前を呼んで声をかけると、同僚はぱっと顔を明るくして駆けてきた。]
おはようっす。
……何かあったんっすか?
[聞いてくれよ!とすごい勢いで手を握られる。それには動じず飄々と、半ばあきれも入りつつ、続きを促した。
聞けば、乗客とSilver Mary号が可愛いか可愛くないかで言い争いをしたらしい>>16>>30。
うわ、何をやっているんだこの人は…と呆れがだんだん大きくなっていく。
同僚も可愛くないと言われてつい熱くなってしまったらしいが。]
[それから「お前も可愛いと思うだろ!?」と言われれば]
そうっすねー。可愛いんじゃないっすか?
[と適当に受け流す。
実際は女には、可愛いか可愛くないかはよくわからず、そしてどうでも良かった。
可愛いと言われればそうかもな、と思うし、可愛くないと言われればそうかもな、と思う。その程度のものだ。
「だよな!」と止まらぬ勢いのまま言われ、
そして、「あの猫なんかより絶対可愛いよな!」などと、この船の“ガーディアン”>>5が聞いたらパンチでも繰り出しそうなことを同僚が言い出すのを、ただただ聞き流す。
“ガーディアン”・スノウに関しても可愛いか可愛くないかは正直同レベルに思うので、そうっすねーと。
その間も表情はいつものものと変わらない。呆れも何も、顔には出ず、へらりと柔らかな表情のまま。
クリーム色の毛玉が退屈そうにあくびをした、気がした。**]
[―――この船の乗員は皆家族のようなものだ。
そう、誰かが言っていただろうか。
しかし女には、とてもそうとは思えなかった。
それは普通のルートで就職していない後ろめたさからかもしれなかったし、
どこかに“帰る場所”があるものに対する、羨望のような何かかもしれなかった。
――まだあるかもしれない他の理由は、女自身も気づいていない。
だから、であるのか、他の乗員と関わるのはどうも苦手で。
特に客室乗務員や航海士なんかとは距離を置いてしまっていた。
華々しく見える彼らとは、住む世界が違うように見えて。
軍関係者ともなればなおさら、仕事上の付き合いだけだったかもしれない。
女の、人に対する“無関心”は、どうもそこに起因するらしかった。
だからそれは、同僚の彼の話がつまらないだとか、ただそれだけの理由ではないのだ。
もっと深く、女に根付いた処理回路のようなもの。]
[一通り話し終えてすっきりしたらしい
第3エリアの方に向かうらしい彼と別れた女は、第2エリアを進む。
と、目線の先に乗客を見つける。
大人と子供。親子だろうか?立ち止まって何かをしている様子で、何か困っているようでもあった。子ども――女の子は泣いているようだ。
辺りには…当たり前だが乗員の姿は見えない。
客と関わるのも得意ではないが、仕方ない。声をかけることにした。]
……どうかしたっすかー?
[得意ではないが、そこは長年の経験。メカニックとはいえ、船に乗っていれば客と話す機会もそれなりにある。
昔よりも随分柔らかい表情を作れるようになった女は、営業スマイルというやつで、話しかけた。
話を聞けば、女の子が転んでしまい血が出たのだという。
医務室や病院は逆方向である。こちら側には第3エリアしかない。
まあしかし、転んだだけならば、自分でもなんとかなる。
本当は消毒なんかをした方がいいのかもしれないが、医務室まで歩かせるのもかわいそうだ。
腰に吊り下げた工具とバッグ。その中から取り出したのは、この船の“コンパニオン”によく似た兎の絵が描かれた絆創膏であった。
今時絆創膏なんて古臭いかもしれないが、これが子供に喜ばれることを女はよく知っていた。]
……えーい、っすー
[ぺたり、女の子の膝に貼る。
泣いていた女の子も、兎さんを見るとぱあっと顔を明るくさせたようだった。]
医務室はあっちっすよー
優しい看護師さんがいるから、寄ってみてもいいと思うっす。
[空中に展開させた地図で医務室の場所を伝えて。
困ったことがあったら“コンパニオン”を呼び出せば良いことも伝えておく。
ばいばい、と手を振る女の子に手を振り返して。
そんな女の表情は、いつもよりも随分柔らかいものだったかもしれない。
…それを、乗員にも向けられれば、良いのかもしれないが。]
[毛玉は、その間女の肩でもそもそと動いていた。
女の子は興味を持ったようであったが、適当に、ペットみたなもんっす、と流しておいた。
親子を見送った女はそういえば、と思った。その優しい看護師さんはどうしているだろうか?
女にしては珍しく、新米の彼のことを認識していた。
女は医務室にたまに顔を出していた。船医に煩く言われているからだ。
実は、女は病気持ちであった。と言っても今は健康そのものであるし、検査でも異常はでないだろうが。]
……また休憩時間にでも行くかねぇ。
[関わり合いを苦手とする女でもつい長居してしまうことも多い。
それは医務室や彼の雰囲気がなせる業であろうか?**]
/*
村名が愛はださめなのが気になるお年頃っす。でもつっこめない。
そんなあれで、お邪魔するっす。[平伏しながらぷるぷる]
RP村はリハビリ中で、何かと動き悪くて迷惑かける気がするっす。ごめんなさいっす……(先に謝る)
でも精いっぱい頑張るのでよろしくお願いするっすよ!!
/*
【悲報】もこもこの存在を忘れる
ごめんって……ごめんって……
基本的に持ってるものとかもすぐ存在消失しちゃうので常に持ってるものすら覚えてられない……
でも役職的なあれそれなのでカットできなかったん……
ほんとは呪狼さんいるから占い師希望の方が良かったのかもしれないっすけど、思い浮かんだのが洗礼者だったからそっちにしたっす……
洗礼者いるといつ蘇ってしまうかどきどきっすよね(ひとごと)
/*
皆さん動き軽くてすげー!すげー!しか思ってないっす。拾い方やばいっす。
腹に一物抱えてそうな人ばかりで面白いっすねー。楽しみっす。
自分の動き方反省しつつ……脳みそフル回転っすよ
/*
>>ツェーザルさんメモ
ほんとそれ……ほんとそれな……ほぉっと言うしかない……
早くも設定をミスった感満載っす
乗員と親しい仲でない上に乗客にも積極的に話しかけるタイプじゃない。人と絡めないぞあれー……?
余計な設定が多いのかもしれない。余計なソロルも多いのかもしれない。
考えよう……
/*
縁故を結ぶのと、エンカがとっても苦手。
RP村はいくつかやってるけど全然慣れないんだなあ……
できるようにならなきゃとは思っているのだけど……
勉強させてもらいます。[壁の向こうからすごいなーすごいなーと歓声を上げつつ|ω・)]
――第2エリア――
[そういえば、だ。
第2エリアを、当てがあるわけでもなく歩く。
このエリアは宿泊・商業エリア。メカニックの手を借りる機械なんかはそう多くはないし、あっても個々人や他部署の管轄であることが多いかもしれない。
それでもすれ違うドロイドたちには異常がないか確認はする。乗客たちのざわめきの中で耳を傾ける。
第2エリアは乗客のエリア。当然第3エリアなんかとは違い、乗客たちで溢れている。
そこで気づいた。
そういえば、いつもよりも、警備が物々しい気がする。
護衛をつけている人も居れば、普段はあまり船に乗らないような格好の人が多い。
あとは記者や学者然とした人たちをよく見かける気がする。
そこでようやく思い出したのは、この船が今チグリスに向かっていることと、そのチグリスで『宇宙連邦総会』なんていう名前の会が開かれるらしいことを思い出した。]
あー…そういえば…?
[呆れ声が女の右肩から聞こえた、気がした。
相変わらず女から離れないクリーム色の毛玉は今は右肩にいる。]
……うるさいっすよー。
アタシには、あんまり関係ないっすから。
[そしてまた、独り言のように言った。]
[『宇宙連邦総会』だかなんだかよくは知らないが、あまり自身には関係のないこと、と女は思っていた。
だって自身の世界はこの船の中でしかない。宇宙連邦で何が決められようが、この船の運行が終わらない限りは何が起ころうが女の世界には大して関わりがない。
そして女には学がなかった。この宇宙の星々が『宇宙連邦』に加盟していることぐらいは知っているものの、
総会で何が決められるだとか、決まったとして何が起こるだとかは、あまり分かっていなかった。
ただ宇宙の海に浮かぶ小さな船の中、変わり映えのない日常を、送るだけ。
そんな会が開かれるにあたって、警備担当でも接客担当でもない女に影響があるといえば、
精々“お偉いさん方”に粗相をしないように気をつけることだろうか。
できればあまり関わり合いになりたくないなと女は思った。そんな“お偉いさん方”とは文字通り住む世界が違うし、感性も遠そうで面倒くさそうだ。
しかし女は知らなかった。
宇宙連邦総会、それが開かれるにこの船が向かっている、それゆえに
これから起こってしまう騒動のことを。]
ははは、そうっすねー。
アンタたちは困ったり、影響あったり、するかもしれないっすけどねぇ。
[まるで誰かに話しかけるような声色。
端から見ればひとりで話している変な人。
日常が壊れるなど思いもしない女は、さらりと『宇宙連邦総会』のことを受け流す。*]
/*
自分のロル内ですら軽率に齟齬るのに、wikiとか他の人のロルとなんて普通に齟齬ってそうで怖いっすよ……(´・ω・`)
/*
ど、どうしよう……これからどうしよう……
ツェーザルさん目撃しにかかろうと思ったけど、過去で絡むのはあれな気がするなあ……?
医務室も多角地帯になりそう。行ってもいいものか……
むむむ…むむむ……
/*
みんな結構10年以上前に船に乗ったって人が多くてやっぱり設定ミスっている気しかしない……
とりあえず周りのログを拝んでおこう。は〜尊い……
――第2エリア・アミューズメント施設――
[第2エリア・アミューズメント施設。
カジノなどの大人の遊びから、子供が遊べるちょっとした遊具やアトラクションなど、様々な遊びが楽しめる施設。
メカニックとしては、引かれるのはアトラクションのほうだろうか。女は根っからの機械好き、というわけでもないけれど。
機会がこすれる音に耳を傾ける。ここには専任の整備士がいるだろうから問題はないだろうが。
そういえば先ほど見かけた乗客がいた。
その人は幼い男の子と一緒にいた>>158。
男の子の方が「ぱっぱ」と呼んでいたから、最初は親子なのかと思った。
それだけならば、特に珍しい光景でもない。こんな場所だと特に。
だがその男性はどうも困っている様子で、言い聞かせるように「パパじゃない」と声が聞こえた。
とすると、迷子だろうか。
そういうことならば、応対するのは乗員の役目だ。…女の役目では決してないが。
だが“コンパニオン”を呼ぶ前にとりあえず声をかけようと、そうして近寄ろうとしたとき、その男性に、女性が駆け寄ってくるのが見えた。>>162
どうやら本当の親に会えたようだ。
良かったと思った。それは迷子が解決されたことと、自身が処理しなくても良かったという両面で。]
もうはぐれちゃだめっすよー。
[それは届かせる気もない程度の音量。
迷子の子供が、親と会えたことに対して良かったと思っているのは事実で。
―――帰る場所があるならば、そこに帰れた方が良いのだ。]
[ふ、と、自身の“親”のことを思い出す。
生きているのか死んでいるのかすら知らない。顔を合わせなくなってもう10年ぐらいだろうか?
しかしそれでも、両親の顔は焼き付いたように忘れられない。
最後に見た、女を捨てたときの顔を。
ああそう、だから、もう“親”とは呼べはしないのだ。
自身に親などいない。――拾ってくれた人のことも、親だと思ったことはない。
女にはここから帰る場所などもうどこにもない。…帰りたいと、思ったこともなかったけれど。
“今”ならば、帰れるのかもしれないけれど。
だからなのか、子供に、親子に対しては女は少し、優しいのかもしれない。
ただここに訪れただけの人。ここに来ては、帰る場所に帰る人。
文字通り住む世界が違う人、それは、高貴な身分でなくとも同じこと。
全く立場が違うのならば、後ろめたさも羨望も、感じることなどありはしない。
そんな“乗客”には、柔らかい表情を向けられるのかもしれなかった。]
[子どもが立ち去ると、男性の方は何かに話しかけるように独り問いかける>>163。
それは男性の胸に、向けられているような気がした。
何と話しているのだろう、内容まではわからないがその声色は何を映しているのだろう、と思ったけれど、それはすぐ、さらりと溶けていく。
わざわざ問いかけることもない。
ただ傍から見て、応えの返らぬものに話しかけているのは女も同じかもしれない。
そういう意味では、その行動は少し似ているかもしれない。]
ああ、うん。もちろん感謝してるんすよー。
……あのとき、アンタに会わなかったらどうなってたっすかねぇ。
[ほら、また。何かに話しかけるようにつぶやいて。
男性に背を向けて、その場を去る。
金糸と、クリーム色のもこもこを、揺らしながら。*]
/*
結局見かけちゃったけど不都合あったらごめんなさい……
うーん、もうひとつのチップで行くべきだったかなあ……まあ今更思ってもしょうがないことなんっすけど
――第2エリア・ショップ地区――
[アミューズメント施設をぐるりと回った後は、ショップの集まるエリアへと。
この辺りは船の管轄の直営店や個人のお店、さらには乗客たちが商売をしている店があり活気に溢れている。
今回は特に、総会へ赴く人に対しての、乗客の出店が多い気がする。
見たこともない郷土品が色々と売られている。
このあたりにはドロイドぐらいしか機械はなく、
ドロイドへの注意は忘れないものの、仕事は一旦置いて、店先を見て回る。
普段目にすることのないものへの興味は、半ば無意識。興味があるのかと問われたならば「アタシには関係ないっすから」とつっぱねたかもしれない。
実際、船での生活では、他の星のことを知ることは必要がない。(案内業務ならば別かもしれないが)
と、女は思っているのだ。本心は、さておいておくとして。]
[そうして見て回っていると、ふと、ある店の前で足が止まる。
『花屋Florence』――たくさんの淡い花が並ぶ店内にはどうやらドロイドしかいないようであった。(そのドロイドがイケメンかどうか、それは女にはよくわからなかった)
ここの店主は女よりも少し年上の女性である。
だが女がこの船に乗った時にはすでに彼女は船にいた。
自身と歳が近い人で、自身よりも長く船に乗っている人というのは、女にはあまり思い当たらない。
それもあったし、船に乗った当初は歳の近い子供は珍しかったこともあって、なんとなく、目で追うことも多かった。
どうしてあの歳で船に乗っていたのだろうと思うこともあった。
それに彼女は船から降りてどこかへ行くこともなかったから。
親近感、と呼んでいいものか――それはもっと昏い、仲間意識のようなものかもしれない――そんなものを、淡く抱いていたこともあった。
だが彼女が軍の所属と聞けば、苦手意識が湧いた。
彼女は恐らくちゃんとした経緯で就職をして、きっと厚遇を受けているのだろうと、そう思った。
住む世界の違う人。勝手にそう決めつけた。
彼女の仕事と身分証の不釣り合いや
彼女には帰る場所がないこと、この船から行くことを許されていないこと
生きているのがいやと言っていたことも
何もかも知ることはない。
それでも淡い“仲間意識”は、心の中にそっとあるまま
世間話ぐらいは、することがあったかもしれない。]
[生きているのがいや、と言って死のうとしたのが彼女ならば
生きる理由もないのに、生きたい、と願ったのが、女であった。**]
/*
ソロルばっかりでほんとにごめんなさい。プロで使った喉のほとんどをソロルで溶かしてしまって逆にすごい
アタシが初回落ちしてあとは皆さんに任せればいい気がしてきた。ロルねりねり
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