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来訪者 ヴェルナー が見物人として参加しました。
来訪者 ヴェルナーは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
― ここではない、いつかのどこか ―
必ず手がかりを掴んで戻る。
だから、安心して待っていてくれ。
[男はそう言って微笑み、女の頬に手を伸ばした。]
― 夕暮れ・とある街にて ―
[別れの時の女の様子は、今でも鮮明に思い出せる。
今や男にとって「故郷」となったそこを出てから、幾つの世界を経巡ったか。
結局手がかりは見つからぬまま、(男にとっての主観時間で)いくばくかの歳月が過ぎ去った。
西の地平が血朱の赤に染まる黄昏時、男は河にかかった橋の上で、欄干に凭れながら独り物思いに耽っていた。]
[その背後を、旅の商人と思しいくたびれた旅装の二人組が通り過ぎる。]
「また
「あの鬼はどうしたんだ。ヴェルナー将軍は……」
[見るとはなしに視線がその後ろ姿を追い、雑踏に紛れて消えるまで眺め続けた。]
……何処でも変わらんか。
[かすかな吐息とともに洩れたのは、そんな言葉。]
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