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[九年の間、一緒に居るのが当たり前だった“弟”への想いは
一年の時を経た今でも変わらずにある。
腕に抱いたアデルの体温に安堵を覚えながら応えを聞けば、ふっと柔らかな笑みがこぼれた。]
私も会いたいと思っていたから、
会いに来てくれて嬉しいよ、アデル。
[アデルが涙拭おうとすれば、肩抱く腕を緩める。
涙に濡れる眸を見れば切なさを覚えるけれど
注ぐ眼差しは慈しむような色を湛えたまま、彼の決意を聞いた。]
――そう、か。
[教会に戻らないと聞いて安堵を覚えてしまう。
教会以外に身を寄せるなら会えるかもしれない。
身勝手な思いに自嘲が過った。]
[一緒に居たい。
その思いはジークムントも同じく抱くもの。
傷つけるのを怖れるがゆえに傍に居られぬとも思っていたから
アデルの言葉に驚いたように目を瞠り、言葉を失う。]
――……。
[柳眉を寄せ考えるような間があいた。]
“永遠”、なんて――…
それは“兄”に向けるものじゃないよ、アデル。
君が愛し共に歩みたいと思うひとの為に
大事にとっておかねば、ね。
[アデルの想いを嬉しく思いながらも
兄さんと呼ぶアデルに返せる言葉は他に思いつかない。]
[服を掴むアデルの手にそっと己の手を重ねる。
野茨公の申し出にアデルは思う事があったのだと知れるが]
血の繋がりがあるのだから既に野茨公とは家族だろうに。
わざわざ、“親子”にならずとも良い、と、私は思う。
[思案げに言葉を綴った。
でも、と続けられた言葉に虚を突かれる。
襟緩め晒された細く白い首筋に目を奪われた。
コク、と喉が鳴るのは吸血鬼としての本能か。]
――ッ、アデル、それは、
“弟”から受け取るには過分なものだ。
[首筋から視線をそらし、緩く首を振る。]
[アデルを大事に思うがゆえに傷つけたくないと思うがゆえに“共にいれなくなるのが怖かった”という気持ちが彼にそうさせたのだと気付けない。
深い呼吸を一度、それから再びアデルに向き直り視線を重ねる。]
私は人として生き吸血鬼となり、人から血を奪う性を苦く思った。
大切な君に同じ苦さを味あわせたくないと思っている。
アデルが私と同じになりたいと望むなら、
この想いは私の我儘なのだろうと、思う。
[兄に血を捧げようとする弟――。子になる事を望む言葉が失う事への怖れからと思えば、アデルに不安を抱かせたのはジークムント自身と知れる。]
アデルが一番に望む事を教えて欲しい。
私と同じになり永遠を過ごす事が、君の幸せに繋がるのだろうか。
――…、アデル、私が願うのは、君の幸せだから、
君にとって幸多き道を、探したいんだ。
[大事に思うがゆえに真摯な眼差しと言葉を向けて、問う。*]
/*
時間残り少ないと分かっているんだが、うん。
アデルが大事なのでね、確認してしまう。
お返事お待たせしてすまない。**
[教会ではアデルの傍にあり彼が傷つかぬよう護るのが喜びだった。
大事に思うが故に近く在り過ぎて“兄”という存在を勘違いさせた。
アデルの想いを聞き、そう思えばこそ、
“兄”は共に人生を歩む存在ではないと伝えなければと思った。]
アデル――…
[彼にとっての幸せ>>=23をその口から聞く。]
気持ちは嬉しいけれど君が苦しいと私も苦しいよ。
一緒に、……嗚呼、一緒にいきられたら私も幸せだ。
[相槌うつように頷く。
手の震えに気付けば、重ねた手でそっと包み込み]
弟でなくとも、アデルはアデルだろう?
関係が変わろうとも心は変わらない。
[出生に関する事を聞いても変わらぬように
もとよりアデルその人を大事に思っていると伝える。]
もう黙って居なくなりはしない。
次に、何かあれば、君に相談しよう。
――その時は、話を聞いてくれるかい?
[少しだけ腰を折り視線の高さを同じにして首を傾げる。]
君はまだ若い。
結論を急ぐこともない。
君が望んでくれるなら、共にいよう。
私が君を嫌うことなど無いよ。
[兄としてでなく個として等しい立場を意識しながら
隠したままで言えるのはこれが精一杯の言葉。*]
/*
そういえば。
アプサラス嬢にエスコート褒めてもらえてて嬉しかったと唐突に告白しておきます。
あと、野茨公の死に存外冷静だったのは
その場面をみていないから!!!
自分の目でみたことしか信じられないというか受け入れることが出来ない感じで
あの時は主の死という現実をちゃんと受け入れられておりません。
/*
わああ、ギィさまおかえりなさいませ!
によたいむです。
そして残り時間もいよいよ少なくなってさびしい。
大好きだよ……ジーク…――
[長年親しんだ呼び方だからこそ、どうしても"兄さん"と続きそうになるのを、堪えて]
/*
察しているのかアデルよ……。
ジークムントは気付いているか否か。
か、かんがえてみようか。
我が君……、お父さんポジに戻ってませんか。
お父さんとは思ってないですからねっ。
/*
ジークは野茨公の事、未だに精霊とか思ってるかもしれません。
長年のあれそれが尾をひいた残念な結果……
[兄さん、とは続かぬアデル呼び声に翆玉が揺れる。
野茨公から呼ばれると同じ愛称ではあるが
慣れぬせいか少しだけ落ち着かないように視線が彷徨い]
何だか不思議な感じだ。
[ぽつ、と感想を零してはにかむ。
何でも話してと言われるとふと違和感を覚えた。
これから何か起きた時の事を想定していたが
アデルの言葉からは先ではなく今を示しているようにも思える。]
――――。
[短くない沈黙が流れた。
様々な可能性を考えて思い当たるのは
秘密にする一つに気付いているかもしれぬということ。]
何でも、か。
君は、何かに、気付いているの?
[背へと回される腕に緩く笑む。
いつもと同じようにアデルを抱きとめて
やはり自分は保護者のようだとぼんやり思う。*]
[言葉と言葉の間は何かあると感じさせる。
抱擁はいつしかほどけ、アデルは其処を立ち去ろうとする。]
――――…。
[引き止める事は出来ず]
そうか。
[呟くような声を零して、その背を見送る。]
[ややして、バルコニーに居るジークムントからは
アデルの姿が見えなくなった。]
――…ずっと君に隠し事をしていた。
[ぽつりと離れた彼に声を向ける。]
私には、身体的な欠陥がある。
吸血鬼となる前から
魔の者と言われてもおかしくないほどの歪を宿している。
アデルは、私が全てと言ってくれたけれど、
君が思うほど私はよいものではないんだよ。
[姿見えなくなってから言うのはずるいと分かっていたけど
彼を前に言う勇気などありはしない。
ジークムントにとっては言葉にするだけでも苦痛を伴う事で、
言い終われば重い息を吐き出して目を閉じる。
それは断罪を待つかのような時間だった。*]
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