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[家に入る>>+17のも、彼女を見失わないようついていくことにし。
家が無人であることを確認するも、無事かどうかに頷くことはできなかった。
大半は無事外に向かったが、無慈悲な雪の被害者はゼロではなかった。
そこに彼女の両親がいたかどうかは、彼らの顔知らぬ自分には叶わぬこと。
静かに、曖昧に頷く。]
(カタリナ)
[家族写真と思われる、一枚の写真が目についた。
一番幼い少女のそばに、Katarinaとメモ書きがあり。
彼女の名を今更知りながらも、遺体の姿に涙する背中を抱きとめる。
その背に、手元に、「泣かないで、カタリナ」と幾度か書いた。
伝わらなくても、構わない。]
(羊か……)
[おそらくこの村においては貴重な動物であろうが、このままではどうなることか。
この村は雪に閉ざされ、もし人狼を殺しきれたとしても、犠牲は多すぎた。
彼らが飢える前に、雪が片付けばよいが。
あまり経過は明るくなかろう。
涙するカタリナに見られないよう、渋い顔をしつつも。何の力もない己を少しだけ悔いる。
カタリナが落ち着けば、宿に戻るかと身振りで促した。
拒否されても、誰かを探しに行くべきと強く思う。
今の自分では、彼女を笑わせる言葉を持たないから。]
[宿へ、とうまく伝わったかは定かではないが、カタリナは生家を離れる決心をしてくれたようだ。
この選択は言葉持たない自分の逃げでしかないから、頭を撫でたり、手を繋いだりするのは少し気が引ける。
代わりに着ていたストールを、そっと彼女に羽織らせた。]
(誰かいてくれればいいんだが)
[宿の方面へ向かいはするが、宿の中で起きていることをあまりカタリナに見せたくはないという矛盾を抱えて、一歩一歩の足取りは重くなる。
聴力乏しい耳にも、ぱあんと銃声が届いたのは、その時だった。]
(教会――!!)
[宿に戻る道を行くのに、ちょうど経由するその十字架。
銃声は、誰かの命の終わりを意味し。
そうして、運命の終わりも意味していたか。
弾道が正しくとも過ちでも、もう議論を続けるだけの人間は、いない。]
[歌が聞こえた。歌詞は聞き取れないが、歌声の主は上にいた。
子守唄のようなメロディに思わず足を止め、そのまま十字架に座するパメラを見上げる。
このまま聖堂に入れば、似つかわしくない赤と鉛と哀しい熱気の中に、答えがあるのだろうが――結果は、見ないことを選んだ。
脳裏に過ぎるのは、あの日酌み交わした酒の事。
軍人より先立つのは不義理だったかもしれない。
願わくば叱りには来なくていいと祈るが、それは転じて他の死を願うことでもあり。
思考を払うようにしてゆるく頭を振り、他の魂を探しに宿の方へと改めて歩き出した**]
/*
!? カタリナもしかして待たせてました?
ままま待たなくていいんだよオフの人は待たなくていい
ちょっと予想以上にリアルが死んでる
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