565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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旅人 ニコラス
[オットーが気にする箇所>>297が気に入ったので、大いに機嫌をよくする。
流し目で見つめながら、左手で髪をかき上げた。]
じゃあ、最期に特別サービスで教えてやろう。脳みその髄にまで叩き込め。
俺は七年前、崖から落ちて記憶を失った。そのへんの詳細はニコラスから聞いてるだろ。
記憶を失う前が俺ことエアネスト・アインツェルゲンガー、失ったあとが僕ことニコラス・リーベスヴィッセン。分かりやすいだろ？
二重人格と言えばそうかもしれない。
記憶が戻った直後こそ思考は別々だったけど、今はほぼ融合しつつあるぜ。今は記憶も共通化している。多分だけど、人狼のときの記憶がねぇリーザとは違うだろ。
[オットーの願いに気付かず、笑ってみせる。]
旅人 ニコラス
僕はね、オットーさんのこと、すごくすごく信じているよ。
[嘘を言わない保証もない>>298との疑問に対し、不意に響くニコラスの言葉。声も表情も同じなのに、喋り方がちがうだけで、オットーが知る雰囲気へ戻る。]
だからね、オットーさんは絶対嘘を言わないって思っているんだ。人狼であっても。
[笑顔であっても、口調は真面目そのものだ。
答え>>299を聞いた途端、表情を変えずに素早くポケットに手を入れて、占いに使っていた羊皮紙のうち、”オットー””ペーター””フリーデル”の名前が書かれたものを取り出す。左手の人差し指を傷つけて血をつけたあと、音がしないよう三枚の紙をそっと落とした。
さてそれらはどこにいったのだろうか？]
旅人 ニコラス
オットーさん。僕ねぇ、今指を怪我しちゃったあ。
[誰にも聞かせたことのない、甘えた糖度120%の口調で、左手をゆるく前に出して顔の高さに持ち上げる。鉄錆の匂いが辺りに満ちる。]
だからね、こっちに来て。治療してくれない？
[オットーがどう出るかは予測できない。ただ興味本位でそんな呼びかけをした。
質問が全て終わってないのに、ニコラスに戻ったのは只のサービス。]
で、次の質問！ オットーさんはさ、ペーターと自分、どっちが先に吊られるか、自分の意思で選べたら……どうする？*
旅人 ニコラス
[自分を食事対象としてと見ている>>303と分かっても、全く気にする様子はない。人形はそんなことなど問題にしないから。
元々は他人の死には当然ながら、自らのそれにも関心が薄かった。まさに神の命を受けて地上に降臨し、人狼を探す機能を付けられて、ただそれだけを果たすための存在だったから。]
そうだよ。オットーさんへの信用を考えたら、人間か人狼かなんて、些細な問題じゃない？ 相手の正体を知って態度を変えるなんておかしいよ。そうは思わない？
[にっこりと浮かべる満面の笑みには無邪気そのもの。オットーの言葉を肯定して、羊皮紙の行方を探らない様子にホッとしていることすら、全く態度に出さなかった。]
旅人 ニコラス
なるほど、良く分かったよ。じゃあもしこの村で人狼が処刑されるなら、オットーさんが先になるんだね？ だったら僕が迎えに行ってあげるから、そのときは期待してて。
[伸ばした左手を少し引き戻し、唇に軽くなぞって鮮やかな赤で彩る。
さてオットーにはどう見えるだろうか？]
じゃあ最後の質問。これに答えたら、好きなタイミングで襲ってくれていいから。
ゲルトを最初に襲おうって決めたのは、誰？*
[近づいてきたオットーが避けなければ、その唇に左手の指先の赤をすりつけようとした。
……ねえ、あなたはこれががまんできる？ と言わんばかりに。*]
【独】 旅人 ニコラス
/*Q. エアネストくんがあんな自己中生意気少年？ なのは当初の予定通りとして、そのあとのニコラスくんの、ある意味豹変ぶりってなんなんすかあなた！
A. ……ただの勢いです。あと眠気の産物？（首こてり。
旅人 ニコラス
― 教会 ―
[二人きりの部屋で、ジムゾンの前にひざまずき頭を下げた。両手を目を閉じた顔の前で組む。]
告白します。今までの僕の罪を。
あなたがご存じの通り、僕は七年前に記憶を失いました。でも先日祭りの儀式を受けた際、急に思い出したのです。僕がかつて【狼占の眼】として幼い頃から教育を受け、人狼の噂のある村などへ出向き、戦っていたことを。
そのときの僕は、正直あまり良い性格ではありませんでした。いつも自信満々で自己中心的で、周囲の人は皆自分のために動く駒としか見ていませんでした。
……神父様もご存じでしょう？
旅人 ニコラス
[それからぱちりと目を開けて、上目使いにジムゾンを見つめた。]
俺だよ俺。
分かるだろ？ 最初は興味のある話題が出たりショックを受けたりするたびオメーが知っている方のニコラスと自動的に入れ替わっていたんだが、最近じゃどっちが出るか、コントロールできるようになったんだぜ？
[すごいだろと言わんばかりの様子でにやりと笑った。ジムゾンはどんな反応をしただろうか？
でもこいつだと懺悔っぽくない雰囲気になるから、早々に僕へ変わる。]
記憶を失った直前に遭遇した人狼騒動で、僕は狼占の眼として村にいた三頭の人狼を全て駆逐しました。師匠からはそうすべきと教育されていましたし、僕もそのことをこれっぽっちも疑問に思っていなかった。……いえ、息を吸って吐くくらい当然の行動くらいな意識だったんです、当時は。
旅人 ニコラス
村を離れようとした僕を、滅ぼしたばかりの人狼に仕えていた従者が崖の上で呼び止めました。大切な仲間を奪った僕に復讐を企てたのです。おかげでほら。
[マントを外し、上着をさらりとはだける。胸を中心にたくさんの傷跡がついていて、上腕部には刃物で刺した傷が残っていた。]
……酷いものでしょう？ 玉の肌に傷をつけられたおかげで僕はお婿さんに行けません。
[冗談めかして笑いかけたあと、再び上着を羽織った。]
旅人 ニコラス
そのとき従者は僕を殺し損ねました。僕も色々修羅場をくぐってきたので、何とか撃退できたのです。すると彼女は絶叫しながら、いきなり崖から飛び降りようとして……自分でも謎ですけど、僕は何故か咄嗟に彼女をかばい、代わりに崖から落ちました。それで大怪我を負って記憶を失くした存在、それがジムゾンさんもご存じのニコラスです。
その場面を偶然物陰から一部始終見ていた人が、すぐに助けてくれたおかげで生き延びました。
そのとき忘れてしまった「エアネスト・アインツェルゲンガー」の代わりに「ニコラス・リーベスヴィッセン」とつけてくれたのも、その人です。尤も以前の名前は「真実の一匹狼」という意味ですから、本名じゃないかもしれませんけど。
旅人 ニコラス
恩人はなにもかも失った僕へ、手品という生きる術と万が一過去を思い出したときに備えて、あちこちから議事録を入手して、狼を見つける方法などを教えてくれました。
この村でゲルトから二度目の予言が告げられた直後、記憶が少ししか戻っていないのに多少対応できたのは、勉強したためです。ほら、船が紛失した際にジムゾンさんへ提案したときとか。
それでも僕は、今の自分と過去の自分のギャップが凄くて、戸惑っていました。
「優しくて頼りになる人を心から信じ、誠意をもって接することを是とする、だけど落ち込みやすいし自己肯定感が低い僕」が
「口が悪くて皮肉も多くて、誰に対しても対等かつ生意気な態度を取るが、ポジティブで打たれ強い俺」に振り回されるようになったのです。
旅人 ニコラス
だけど狼占の眼としての腕前は俺の方が上で。嫉妬で意地になった僕は俺の手を借りずに占いをしようとしました。
皆さんには占いは二度、シモンとリーザの結果を公表しています。
でも本当はその前日にゲルトを占って、人間という結果を得ていました。シモンを選ぼうとして、失敗してしまったのです。僕は狼占の眼として信用を失うことを恐れて、そのことを隠蔽しました。……本当に駄目な奴です。
昨日も、突然名乗り出たのは村のことを考えてじゃない。僕の頭の中にあったことは、大切に思っているカタリナ、ただ一人でした。
リーザが死んだときにカタリナが生き残っていたら、彼女は望まない霊聴の耳でリーザの人狼の結果を知ることになる。だから守護の手の護衛を逸らすために、名乗り出ました。
旅人 ニコラス
守護の手には、本当に悪いことをしたと思っています。謝りたいけど、誰か分からないからできない。
だからジムゾンさんがもし人狼騒動で生き残って、守護の手が誰か分かって、なおかつその人が生存していたら、僕の代わりに謝ってくれませんか？
[ジムゾンが持つ”奇跡”を知らずに……否、知らないからこそ熱心に力強く、肯定がもらえるまで待った。]
旅人 ニコラス
僕らの代わりに、人狼を全て倒して、滅びの運命を回避させてください。
[自分は全く意図してなかったけれど、これは狼占の眼が霊聴の耳から勝手に受け取ったと感じた意思を、守護の手に渡す……
ジムゾンの返事を待つようにしばらく沈黙したあと、ゆっくりと立ち上がった。]
これで僕の長い話はおしまいです。
ジムゾンさん、聞いてくださってありがとうございました。
[すべてをやりきった、満足げな表情で笑うと、”おやすみなさい”と頭を下げてその場を後にした。*]
旅人 ニコラス
[オットーの返答に嘘>>332は感じられなかった。今表に出ている僕の中で、俺が隠れてほくそ笑む。
もしも自分が彼らのどちらかを占って正体を知った場合。真正面から”お前が人狼だ！”と突き付けて議論を吹っ掛けた際に手ごわいと予測するのは、オットーだからだ。
ペーターを感情的にかばう人が前に出てきたらやっかいだけど、”それってあなたの感想ですよね？”的意見ならば、淡々と論破する自信がある。
理屈なんてそれこそいくらでもでっちあげ可能だし、それ専門に訓練を積んできた確かな実績を発揮出来たら、勝利は確実に思えた。
しかもオットーは、今日の議論でディーター>>189から致命的なミスを指摘された。ディーターが自白するような台詞を口にした>>228ために、うやむやに流れたけれど、あれを覚えていてくれる人はきっと存在すると信じている。
……となれば、自分に疑いの目をかけられたときに、オットーはペーターに火の粉がかかることを恐れて、粛々と処刑を受け入れるかもしれない。
村が反撃する好機到来ではないかと感じた。]
旅人 ニコラス
[そういえばペーターは、談話室でフリーデル>>183に手招きされて隣に座っていた>>223。単純に考えれば、教会で一緒に暮らし最も近い存在かつ従者でもある彼女は、保護者同然の立ち位置なのだろうと想像した。
ならばフリーデルは盲目的にペーターをかばうことが予測できて、少しやっかいだなと思う。だけど二人を上手く引きはがすことができたなら？
そう、狼だけでなく捕食動物の多くは、まず子を親から引きはがして、子単独で襲う。同じことをそっくり返してやればいい。
ここまでの思考を、オットーが最後の質問を考えている>>333>>334間に巡らせた。]
旅人 ニコラス
そう、リーザだったんだね。分かった。じゃあ僕が一番憎いのはリーザだよ。彼女だけは永遠に、絶対に許さないけど、オットーとペーターは許してあげてもいい。だってオットーはカタリナの命を奪った訳じゃない、ただ食べただけだ。そうでしょ？
[何を考えていたか悟られないよう、とっさに気を惹く台詞を口にした。
”満足したかな？”の問いかけ>>335に、うんっ！と元気よく返事をすると、じらすようにゆっくりと机の上に座って、オットーのあごに右手をかけて持ち上げようとしながら、その顔を間近で覗き込んだ。]
この体は、ぜぇんぶオットーさんにあ・げ・る。勿体ないからペーターには分けてあげなくていいから、ね？
[今回の襲撃を、オットー一人で行うよう仕向ける台詞を口にした。尤も、そうしなくたってここにペーターがいない可能性は十分考えられたけど。
それから、獣化して迫ってくる口を目を閉じて受け入れる。]
旅人 ニコラス
[人狼側の事情は知らないが、ゲルト・シモンの襲撃はリーザ、カタリナの襲撃はオットーだ。ここでニコラスの襲撃も彼が単独で行えば、ペーターは一度も狩りに出たことがない可能性も考えられる。何故ならペーターが人狼騒動に巻き込まれたと聞いた覚えが、少なくとも自分にはないからだ。
もし最短で明日オットーが処刑されることとなれば、ペーターは人狼必須スキルである襲撃について、学ぶ機会を得られいまま、たった一人で即実践する羽目になるのだ。しかも失敗すれば、自らの正体を知られてしまう、危ない橋を渡りながら。
自らの手で人間―しかも以前から知っている相手―を殺すことへのためらいや罪悪感が襲撃の瞬間生まれたら、全くミスをせずに襲撃を完遂させられないかもしれない。うっかり致命的な痕跡を残してしまうかもしれない。
オットーの手で命を奪われる以上、今後の自分の立ち位置は”死人に口なし”。
あとは全力で村の善戦を、人狼側の失敗を祈るしかないのだ。]
旅人 ニコラス
[痛くないと言えば嘘になる。だけど眠っていたゲルトはきっと、この苦しみを味わうことなく命を落とすことができたのだろう。]
……。
[そう思えば、自然と唇に微笑が浮かんだ。]
（ごめんねゲルト。僕は君の予言を実現させることができなかった。だけど、全ては他の人に託してきたから。君の仇は絶対に取ってもらえるよ。安心して。）
[俺と僕の、人狼に対する決定的な違い。
前者はただひたすら人狼を、人狼と言う役目を背負って生まれた存在ととらえ、自分と同じ感情のある者とは認めずに、処刑台送りしてきた。
後者は特別な友人を奪われて復讐に燃え、人狼の感情も考えも理解を示しつつも。だからと言って個人的な交流は一切考慮せず、全員処刑してやろうと決意を固めた。
……より残酷なのは、さてどっち？]
旅人 ニコラス
[にもかかわらず、占いをする際にいつも使っている呪文を唱え始めた。もう虫の息だというのに、幼い頃から何千何万回と口にしたそれは、小さな声でもはっきりと占いの効力を示した。]
――。
[その意味をオットーが理解したかどうかは不明だ。でも分からなくていいよと思いながら、食事の再会を受け入れた。
完全に命が尽きたのはいつだっただろう。明らかな惨劇の痕跡を残しながらも、穏やかなに眠るような、あどけない微笑を浮かべていた。*]
旅人 ニコラス
― 教会でジムゾンと ―
[ジムゾンの想像通り>>354、自分が人狼騒動に出向いた―あくまで巻き込まれたではなく―回数は数えきれない。何せ最初に狼占の眼として出向いたのは、７歳のときだったのだ。
大人たちは幼い自分を侮って意見をことごとく無視した。だからこそ人狼側にも舐められ、狼占の眼という最大の脅威ながらも生き長らえることに成功した。
やがてノーマークだった人物が人狼だと占いで判明した時、当然大人たちは誰も信用しなかったけれど、たまたま相手と対立している人が自らの利益優先で、処刑した。人狼たちはブレーンを失ったことに焦り、自分たちが対抗を用意しなかった霊聴の耳を襲おうとするも。占い結果の嘘を見抜いてやると意気込んでいた守護の手によって阻まれた。残りの人狼も従者も、芋蔓式に見つかって処刑台送りとなった。
過酷かどうかなんて分からない。あくまで自分は神の道具、人間が笑いながら使おうが泣きながら使おうが、そんなのどうだっていい。]
旅人 ニコラス
[ジムゾンが返した悪童めいた笑み>>355に嬉しさを隠せない。
世間が求める聖職者のイメージと違うか同じか、そもそも一度たりとも気にしたことはなかった。それはそれを欲する人々が追及すればいい。
目の前の自分という人間に真っ直ぐ向き合ってくれた神父様だからこそ、懺悔をしたいと思ったのだから。
俺は一度も人狼に感情をぶつけた経験はなかっただけどあの場面では、怒りを露わにしないといけないと強く感じたのだ。
……敢えていうなら自分のため、でいいじゃないか。あのときああしていなければ、ゲルトのために動けなかったことをずっと引きずっただろう。]
旅人 ニコラス
[命の恩人が何を思ってニコラスの名を授けたか、自分には分からないし、聞き出せる雰囲気でもなかった。
ジムゾンが想定したように守護聖人が由来>>356かもしれないし、他の理由かもしれない。だけど自分は。]
そうです。今思い出しましたが、守護聖人の名前が由来だって教えてもらいました。
どうしてこんな大切なことを忘れていたんだろう。ジムゾンさん、ありがとうございます。
[だけど言葉にすれば、それは命を得て効力を発揮する。
正しいか正しくないかは関係なく、自分が是としたものが本当になる。本当として通用してしまうのだ。
人間にとって真実はひとつだけど、本来ならそうでなかったものをあたかもそれらしくでっちあげて、事実上”真実”にすることはいくらだって可能だ。]
旅人 ニコラス
ありがとうございます。
[ジムゾンが自分の思いを受け取ってくれた。>>360>>361>>362>>363ことは、その答えを聞いた瞬間>>364に悟った。だから了承してくれたことだけでなく、信じてくれたこと>>360も、懺悔を聞いてくれたことも。今までの恩も全てこめての一言だった。ぐいと服の袖で涙を拭いながら。]
……最後にひとつだけ。クララさんについてですが。
[立ち去りかけて振り返り、左の人差し指を一本立てるいつものポーズを取る。]
彼女はこう言っていましたよね、『金狼伝説のあるこの村で、手を取り合うことができなければ』>>2:377って。
つまり人狼と手を取り合って共存する意思があると。
旅人 ニコラス
でも僕に言わせればそんなの、ゲルトへの恨みを抜きにしたって、よく言えば理想主義者、悪く言えば自ら引っかかった詐欺を他の人に勧めようとしている加害者候補、です。
[クララがこの場にいないと分かっているので、いつになく辛辣な評価になった。本人にもここまで酷いことは言っていない。ただしクララの耳に入れば―ジムゾンが懺悔の内容を誰かに漏らす心配はしてないけど―どんな反応をするかは気になるから、後ろめたさは拭い切れないけれど。]
仮にこの世に【人狼騒動】を起こさない、平和を望み実現させられる人狼がいたとしても、ですよ。それを無条件に信じられる人間が何人いると思います？
例えばジムゾンさん。もし人狼騒動が起きない平和な日常がずっと続いていたとして、ある日突然見知らぬ人物が、
『私は人間を愛し、平穏を望む人狼です。どうか一晩教会に泊めてください』
と言ってきたとして、それを受け入れますか？ ペーターもフリーデルもいるのに。
[”絶対無理ですよね。”のニュアンスを含めて問いかける。]
旅人 ニコラス
この村にいる人狼は、一歩外に出れば世の中の人にとって、何をしでかすか分からない、自分よりも強大な力を持って絶対に抵抗できない脅威でしかない。
例えクララさんが許しても、彼らは再び糾弾される。ええ、絶対に。それだけ
何故なら既に一度、この村の人狼は【人狼騒動】を起こしてしまった。どんな理由があれ、
[きっと自分よりも彼らをよく知るジムゾンが、この言葉をどう捉えるかは未知数だ。
だけどこれはジムゾンへの呼びかけというよりは、己の決意表明であった。
死んでも続く、修羅への道。お前たちが死をもってゲルトを犠牲にした己の罪を償う日をあの世で待っていてやる、という奴だ。
その思いを笑顔に込めてジムゾンへ頭をさげたあと、改めてその場を立ち去った。**]
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