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― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……ど、かな……わかんない、や。
[ひとりでなんとかなるのかどうか、それすらも今はまともに考えられなくて。
浮かべたのは、へにゃりとした力のない笑み。
背負い込むな、と。
聞いてくれるひとがいる、と。
綴られる言葉に、若葉色は数度、瞬いた]
……ん。
わかり、ました。
話せるくらいに、まとまったら、誰かに、聞いてもらいます。
……聞いてくれそうな人ほど、忙しそう、だけど。
[付け加えた言葉は、半ば無意識。
でも、実際忙しいだろうなあ、と思ったのは状況的なものが過ったから]
……どっちにしろ、俺も、
少し、気持ち、落ちつけます。
なんか、こう、いろいろぐるぐるしちゃってて。
少し、いきぐるしい、から。
[は、と小さく息を吐いて告げる。表情は少しだけ、マシなものになっていた。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[ぽん、と。
頭を撫でる感触>>143に、若葉色がきょとり、としたのは一瞬の事]
……あの……さすがに、なでなでされて嬉しい歳じゃない心算、なんですけど……。
[そう言いながらも、表情にはどこか、安堵したようないろが浮かんで。
この先も、という言葉が何を示すかはぼんやりとわかるから、はい、と素直に頷いた]
……はい。
こんな状態で飛ぶなんて、わがまま、言えませんし。
……大人しく、下がります。
[休んでろ、という言葉>>144には素直に頷いた。
その後の状況説明にはまた、きょとん、と瞬いて]
そっか、それで、静かだったんだ……。
[洋上を漂っている間、砲撃音がほとんどしなかったのはそのためか、と今更のように納得しつつ]
……ほんとに。
どんな事、話してたんでしょ、ね。
[向けられた問い>>145には、こちらも首を傾げるしかできなかったけれど。
同じ疑問は、しっかりと抱いていた。*]
ウルケル海軍少尉 シュテルンは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
さて。
養い親殿とリアタイで話す事はできるかっ!
[※ここを外すと、高確率でエピまで会えません]
[※そしてここまで、回想でしか絡んでない件]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[自分の所から離れたシロウが医師として動き出す様子をぼんやりと見つつ、小さく息を吐く。
あかい色はまだ、晴れ切ってはいない、けれど。
それ以外に見えたもの、見えるもの。
それが、優しくて温かいものばかりなのが、逆に辛くて、苦しくて]
…………。
[ふる、と小さく首を振った後。
衛生兵から少し眠った方が、と勧められて素直に横になった。
失血と、少なくない時間雨に打たれ続けた事、精神的なショックの反動などの諸々の要素が重なった状態では長く意識を保つ事はできず。
眠りの淵に落ち込むまで、そう長くはかからなかった。**]
/*
うむ。
ここんとこ、最終日前に墓下に行く事が多いな。
……まあ、意図的にやってる事も多いんだけどね。
そうでない時はラ神のおかげだし。
― 記憶の欠片 ―
[眠りに落ちて間もなく、意識の奥に閃いたのは孤児院にいた頃の夢。
虹の向こうを見に行きたい、と。
そんな夢を抱いた少年は、空に関する本に興味を示すようになり。
ある日、空や鳥に関する本を寄贈している、という人物と偶然話す機会を得た。
自分と同じく空の先に何があるか知りたくて、そのために飛行技術について学んだ結果、技師になったというその人は、どこか自分と似ている気がして。
ごく自然に、気を許して話すようになっていて。
……養子縁組の申し入れがあったのは、ある意味自然な流れだったのかも知れない]
[嫌いな相手じゃない──むしろ、大好き、と言ってしまえるくらいには懐いている人だった。
だから、もうじきこの町を離れるんだけど、その時に一緒に来ないかい、と。
家の子にならないか、と誘われた瞬間は物凄く嬉しくて、でも]
……町から、離れる……遠くに、行くの?
[ある事に気が付いたら、嬉しさも半減した。
町から離れる、遠くに行く、という事は。
幼馴染とも離れる、中々会えない、という事で。
それに気付いて黙り込んでいると、一緒に来るのは嫌なのかな、と穏やかに問われて]
……いや、じゃない、よ。
シエルさんのお話し、好きだし。
でも……。
[自分がいなくなったら、幼馴染はどうするだろう。
ちらつくのは、ふとした瞬間に見える不安げないろ。
何より、自分も会えなくなるのは辛くて。
言葉を濁して俯いていると、頭の上にぽふ、と手を置かれた]
『離れても、二度と会えなくなるわけじゃないよ』
…………。
『すぐ傍に、すぐ隣にいなくても。
本当に大切な絆は、切れたりしないんだよ。それに……』
……それに?
『どんなに遠くにいても、空と海は繋がってるんだ』
[にっこり笑って言われた言葉に、最初は何も言えなくて。
結局、その場での返事もできないままだったけれど。
最終的に、差し伸べられた手を取る事を選んだのは、この時に交わした言葉があったから。
行ってみたいと願う
きっとまた、会えるんだ、とそう思えたからで──でも]
(……俺、は。
俺が、望んでた、のは……)
[再会叶った空は、ぶつかり合う場所。
それと認識して、それでも、と向き合ったのは自分で。
今、は譲れないものを貫いた結果だ、と言い聞かせてみても。
軋むような痛みは──抜けて、くれない。*]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[ぐるぐるとした思考を断ち切るために、無意識が選択したのは夢からの目覚め、という形。
それはそれで、現実の痛みに向き合う事になるのだけれど、まだ、そちらの方が耐えられる気がして]
…………。
[ぼんやりと開けた若葉色に、見知った姿>>262が映る。
あれ? と思って数度瞬き、視界をはっきりとさせて]
……なん、で。
いるん、です、かぁ……。
[口を突いたのは、どこかずれた問いかけ、ひとつ。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
不思議っていうか。
今、いろいろ、忙しい時じゃないんですか……。
[笑いながらの言葉>>269に、若葉色を伏せる。
ぼそぼそと反論してはいるが、本当はわかってはいる。
今回の戦いでは、最初の最初から生死不明だった自分の事を放っておくようなひとじゃない、というのは。
ただ、今のぐちゃっとした精神状態では会いたいような会いたくないような、そんな微妙な気持ちも生じていて、それが言葉になっただけの事で]
…………。
[何か言わないと、と思って口を開けて、結局何も言えなくて、閉じる。
子供の頃、感情の整理がつかない時によく見せた仕種は今でも変わっていなかった。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[ぼそぼそとした反論に否定は返らず。
だったら、という言葉は続けられた言葉>>280に遮られ]
…………。
[視線合わせてくる様子は、どこか、いつかを思い出させるもの。
そうして向けられた問いに、若葉色は微か、揺れた]
……セル……ウィン。
セルウィン・ベッカー。
帝国軍の……操縦士……で。
[途切れがちに紡いだのは、記憶を取り戻す以前に聞いた名前]
でも、それだけじゃ、なくて。
俺…………の。
おさな、なじみ、で。
[そこまで言ったら、急に息苦しくなって。
ぎゅ、と目を閉じた]
……約束……した、のに。
また、会おうな、って。
俺、自分で、そう言って……なのに、忘れてて……。
あえた、のに。
……俺……俺っ……。
[そこまで言って、唇を噛み締める。
その先を言葉にしたら、押さえている色々が決壊しそうな、そんな気がしていた。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[ぐるぐると回る感情を押さえつけていた所に向けられた問い。>>286
閉じていた若葉色をそ、と開いて数度、瞬いた]
どんな、って……。
[子供の頃。
あかい色の向こうから見えた記憶。
何故それが問われているのかはわからない、けれど]
……しっぽの事、とか。
院に遊びに来る、猫の事、とか。
あと……空の、事……とか。
虹の向こう側……何があるんだろ、って。
[見えるまま、口にしていけば、その時の温かさも蘇って。
その感触に、また、若葉色が揺れた。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……うん。
なにも、見えなくなってても。
それ、残ってた、から。
[納得したような声>>295に、小さく頷きを返す]
虹の向こう側に何があるのかな、って。
……飛べる鳥なら、知ってる、かな、って。
だから。
俺も、あいつも、空……追いかけて、た……。
[それが結果的に、道を違える事になったけれど。
でも、同じものを追いかけていたことは、大事な想い出なのだ、と。
語る内、ほんの少しだけ、呼吸が楽になったような気がした。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
[嬉しそうに紡がれる言葉>>301は、思いも寄らないもので。
若葉色は、不思議そうにきょとん、と見開かれた]
……セルのこと、覚えてた、から。
立ち上がれた……?
[言われるまで、気付いていなかった。
無意識下に残っていた『約束』。
それがあったから、空への夢は、虹への想いは、消えていなかったのだと。
祈るように落ちる言葉。>>302
若葉色はまた、揺れて]
……でも、俺、は。
[伏した若葉色が落ちるのは、動かぬようにと固定された左腕。
互いに撃ち合う事で受けた痛みの痕]
ちゃんと、思い出せなくて……結局。
言いたかった事、何にも、言えないまま……で。
[つき、とどこかが痛むような心地がして、小さく息を吐く。
言えなかった事への悔いは、小さな棘の如く、奥の方に刺さったまま。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……これから……ゆっくり。
[言われた言葉>>305に、ほんの少しだけ、若葉色を上げて。
覗き込む瞳と視線を合わせた]
…………。
[紡がれる言葉、その奥にあるものは読み切れない、けれど]
……同じ、空を飛んでる事は。
伝えられた……。
[状況と、齎された結果にばかり意識が向いていて。
全く気付いていなかったその事に、若葉色が幾度目か、揺れた]
……うん。
俺は、まだ、見てない、から。
虹の、向こう側。
[空に帰る、という言葉に小さく頷く]
……そ、か。
[翼は折れていない。それならば]
……それ、なら。
いかないと、だよ、ね……。
中途半端なままじゃ、いられないし……嫌、だから。
[言いながら浮かべた笑みは、まだ力ないけれど。
若葉色には、一時消えていた意思の光の欠片が見えて。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
……うん。
[信じている、という言葉と、右肩に乗る手の感触。>>313
それに気持ちが鎮まるのを感じつつ、小さく頷いた]
でも、そのためには、まず、これ……なんとかしないと、だよ、ね。
[言いつつまた、左腕を見やって]
このままここにいても、周りの迷惑にしかなんないし。
後ろ、下がらないと。
シロウさんにも、下がって休め、って言われちゃったし、なぁ。
[先のやり取りを思い出し、滲むのは苦笑。
それでも、話す口調は少しだけ、いつもの調子に近づいて。//]
― 巡洋艦ナハティガル/医務室 ―
ストンプ候の、護衛?
[告げられた特命>>315に緩く首を傾ぐ。
なんでそうなったの、と言わんばかりの視線を向ければ返るのは苦笑交じりの言葉]
……一体、何やらかしたの……。
[そんな突っ込みが口を突くものの、初めて見た仕草にちょっと驚いて。
それから、大げさにためいきをついて見せた]
……仕方ないなー、もー。
まあ、右腕は動くから、護衛としての仕事はちゃんと務められるし。
[何を持ってそう言うか、は言うまでもない事か]
そも、特命なんて言われたら、引き受けないわけには行かないんだから。
頼まれますよ。
[軽い口調でそこまで言って、それから]
……俺は、大丈夫。
[受け止めた事、思い出した事を受け入れ切るにはまだまだ時間もかかるだろう、けど。
今、もらえたものが、支えてくれると思うから、そう言って]
だから、ちゃんと、帰ってきて。
話さないといけない事、まだまだたくさんあるから。
[柔らかく笑んで告げた後、数拍、間が空く。
口をぱくぱくこそさせてはいないものの、迷うような間はいつか>>2:18を思い起こさせるか。
それでもやがて、意を決して]
……えっと。
あり、がと。
…………とーさん。
[短い礼の後に小さく小さく付け加えたのは。
養い親に対しては、初めて向けた呼びかけ方。**]
/*
……これを言うタイミングは凄く狙ってましたとも、ええw
さて、明日からは蒼い世界か。
……蒼い世界で初めてウェルシュに会うんか、これって。
まあ、そこらはあっちでのいろいろみてから、だなあ。
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