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[どれくらい、そうしてぼんやりと空を仰いでいたのだろうか。
ふと気がつくと、地上には似つかわしくない清浄な気配がこちらへと近づいてきていた>>3:+41>>3:+42]
……天使、でしょうか。
このような場所を彷徨っているとは珍しい。
[地上において、神聖なものの気配ほど、異質で感知しやすい物もなかなかない。
つい、と視線をそちらに流して、どうしようかと思案する。
天界でそうしていたように、天使と偽って欺くか。
それとも、魔性として彼らと向かい合うべきか。
――どちらがより面白く、より大きな混沌を生むのだろうか]
そうですね、まずは彼らの事情を聞いてから――
[取るべき行動を決めるとしましょう。
そんな思案を断ち切ったのは、唐突に降ってきた新たな気配>>+0
思わず目を瞠って、こちらへと飛んでくる顔見知りの姿を凝視した]
……忘却の次は墜落ですか?
最近は随分と、遊びの幅が広がったものですね。
[ややおいて、彼が遊びでそうしているのではないと判った上で、そんな意地悪い揶揄を投げる]
まさか、これほど早い再会になろうとは――、ぐッ!!
[……投げた直後、彼が勢いを殺さずに突撃してきたので回避しきれずに衝突した。
受身も取れずに草原ですっ転ぶ醜態を晒して、屈辱に肩を震わせてプルプルする。
これは私の反射神経が鈍いと知っての狼藉ですか……!?]
……フェリクス、少々宜しいですか?
[ひとしきり屈辱に身を震わせてから、重々しくそう言葉を押し出した。
瞳の奥に踊るのは、明確な怒りの色。
記憶を取り戻した彼なら知っているであろう、長いお説教の前触れである]
……記憶喪失の『貴方』には迷惑は掛けられませんでしたが、今の貴方には迷惑を被っております。
[押し倒された格好で、こめかみに青筋を浮かべて強調した。
過去形ではありません、現在進行形ですよ! ing!!]
私が怒っているのは、貴方がいつもいつも考え無しだからです……!
[いきなりすっ飛んできて体当たりを食らわせるとは何事か!
ジト目で彼を睨み付け、声高にそう非難した]
言っておきますが、貴方は記憶喪失の時の方が対応が大人でした!
久方ぶりの再会で、貴方も随分と落ち着いたものだ、と思ったら記憶が戻った途端にこの有様。
貴方は相変わらず、ちっとも落ち着きありませんね……!
[記憶喪失の時の貴方はもう少し可愛げがあったと言うのに!
フェリクスの『妹』があえて口に出さなかった真実を、容赦なくズバズバ口にした。
そうしてひとしきり罵声を吐き出すと、深々と溜息を一度]
……というか、貴方の可愛い妹はどうなさったのですか。
[かなり執着していませんでしたか?
未だ怒りを残したまま、けれど勢いは落として、そう問い掛ける。
なお、フェリクスの体当たりで色々と吹き飛んだので、天使達の存在は意識の中からすっかり抜け落ちていた。
一連のやり取りが彼らを引き寄せる可能性など、微塵も考えもしないのである]
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予想以上にネタに走っていて、我ながらこれで良いのかと震えます(
シルキーとシェイには、ネタに走りすぎていて大変申し訳御座いませんと……!
そしてそろそろ寝落ちるという、私のこの性質の悪さ……。
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