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――地上・名も無き草原――
[緩く瞳を開くと、目の前に広がるのは広大な草原だった。
天界のそれとは明らかに異なる、貧相な野草が蔓延る物寂しい景色。
所々に混じる紫や白の質素な花が、唯一目を慰めてくれるようなそれ。
訝しむように眉を潜めて、直前の記憶を辿る。
泉の畔で打ちひしがれている内に、漂う霧がじわじわと濃度を増してきた。
手を伸ばせば手触りさえ感じられそうな、濃密な白い闇。
それに方向感覚を惑わされ、急速に目眩を感じたのが、手繰り寄せられる最後の記憶]
……おや、これはこれは。
紛れ込んだ不純物と悟られて、地上へと弾き飛ばされましたか。
[広がる景色を見るともなしに眺めながら、悔やむ風でもなくそう呟いた。
この風景、そして清浄さを欠いたこの空気。
ここがまだ天界だと信じるのは、あまりにも難しい。
……呟いた直後に、口から出たのが猫語じゃなくなっていた事に心底胸をなで下ろしたのは、怪しい雰囲気をまとった魔性の者、というイメージを守るためにも見なかったことにしていただきたい]
[ともあれ、猫語のあれそれで色々ぶち壊しになっていたイメージを再構築するべく、コホンと一度咳払いした。
表情を引き締めると、神経質に眉を潜めて瞳を緩やかに伏せる]
天界へ再度忍び込むのは、なかなかに手間なのですがね。
まぁ、仕方ありません。
これも自らの未熟が招いた結果です。
[シメオンのような魔性の者が、天界に忍び込むにはそれなりに力も時間も費やす。
天使達に気取られまいと考えるのならなおのこと。
面倒なことです、と胸中で独白した。今更、真面目に深刻ぶる。
吹き抜ける風が波のように野草を揺らし、葉の擦れ合う乾いた音を響かせた。
風にローブの裾を遊ばせながら、空を仰いで嘆息する]
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更新したら墓落ちしていて吹きました、シメオンです。
この混沌具合ときたら……!
だがそれが良い! のです。
/*
とりあえず、直近のウェルシュに中身が思い切り腹筋を仕留められた事をここに告白しておきましょう。
目を擦りすぎですよと……!(笑)
こう、変顔の一種として、「ぐっじょぶ!!」と言わんばかりの表情が欲しいです。
そんな変顔があったら、独り言で多様しておりますのに……!
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