565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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旅人 ニコラス
[耳元で自分にだけ聞こえる声>>445に、耳まで真っ赤になる気配を感じつつ、恐る恐るカタリナの背中に腕を回した。]
それなら良かった、です。どういたしまして。
[自分の心臓の音に、羊飼いのそれが重なる。
だけど同時に伝わってくる体の震えで、彼女が何を思っているのか―口にはせずとも、本当は恐れがこらえきれないのだろうことは理解できた。
だから深呼吸して落ち着いたあとで囁いた。]
信じて欲しい人がいるなら、信じたい人がいるなら。
その人の前では”怖い”でもなんでも、気持ちを隠す必要なんてないと思います。
カタリナさんは素敵な人だから、強気にいけばいいんです。
”本当の気持ちを言って、相手が離れていったら、それは私の真実ではなかった。”くらいに。*
【削除】 旅人 ニコラス
[カタリナ>>482の囁きに声は小さくとも、力強く答える。]
勿論です。僕でいいならよろこんで。
[これは正真正銘、本気で本当の本音だったけど。気が付いたら口走っていたというか、勝手に口が動いていたというか。だからといって別に軽薄な気持ちで言ったのではなく……自分でも混乱してきたけど、とにかく本心なのは確かだ。間違いない。]
……！
[だから羊飼いが体を話したときは、びっくりして後ろにひっくり返って、背中を打った。帽子も脱げたし長い髪が芝生の上に広がる。
一瞬目の前に広がった満点の星空から視線を移せば、バツが悪そうな仕草が目に入る>>483。]
旅人 ニコラス
[カタリナ>>482の囁きに声は小さくとも、力強く答える。]
勿論です。僕でいいならよろこんで。
[これは正真正銘、本気で本当の本音だったけど。気が付いたら口走っていたというか、勝手に口が動いていたというか。だからといって別に軽薄な気持ちで言ったのではなく……自分でも混乱してきたけど、とにかく本心なのは確かだ。間違いない。]
……！
[だから羊飼いが体を離したときは、びっくりして後ろにひっくり返って、背中を打った。帽子も脱げたし長い髪が芝生の上に広がる。
一瞬目の前に広がった満点の星空から視線を移せば、バツが悪そうな仕草が目に入る>>483。]
旅人 ニコラス
信じて欲しい人>>484、ですか。僕が……。
[呟いた言葉は確かに自分の声だったのに、どこか遠くから聞こえるような気がする。嬉しいはずなのに、そう思ってもらえてありがたいのは本当なのに。
その理由に気付いたのは、カタリナが次に口にした言葉>>485だった。
がばりと勢いよく起き上がって、羊飼いをじっと見つめる。]
不安にさせたくない、悲しませたくない。それってその人があなたにとって、とても大切な人だから、でしょ？
僕に”守りたい人に怖いとか辛いとか言えますか？”って聞くということは、逆に『私はできない』と告白しているも同然と、僕は解釈します。
カタリナさんが何故できないと思っているのか。僕には本当の理由を読み取ることはできません。でも、これだけは断言します。
できる人はできる、言える人は言える。ただそれだけです。大人とか子供とか関係ありません。
旅人 ニコラス
[それから再び星空を見上げた。]
どうして苦しいときは苦しいって言った方がいいのか。
それは苦しいことを我慢していると、ずーっと我慢し続けていると、苦しいときに苦しいって言う方法を忘れるからです。
俺なんかいい例です。”男だから泣くな”と言われ続けて、それを守っていたら。どうやって泣いたらいいか思い出せなくなった。ゲルトの前で泣いたの、十何年ぶりかなあ。
[記憶を失ったのは七年前、だから計算が合わないはずなのに。本人は無意識だから気づいてない。少しずつ人狼騒動以外の記憶もよみがえりつつあるのだ。]
だけど今は非常事態だ。いつだれがどうなってもおかしくない。
だから後悔しないよう、大切な人にあなたを大切に想っていますと絶対つたえなきゃ駄目ですよ。*
旅人 ニコラス
（ああいう表現をするってことは、カタリナさんの大切な人は僕以外の誰か、なんだろうな。薄々分かっていたけど……仕方ないことだけど。）
[隣にいるカタリナには聞こえない小さな声で、でも満点の星たちは、このつまらない愚痴を瞬きながら聞いてくれている気がして、ちょっと慰められた。*]
旅人 ニコラスは、仕立て屋 エルナ を投票先に選びました。
旅人 ニコラス
！！！
[間違いない。エルナをこんな風に追い込んだのは自分だとハッキリ悟る。
居場所は分かっていたのに本人に会って真偽を確かるという、基本的な行為を怠った、自分のせいだと、強く強く感じていた。]
急いで下ろすんだ！ まだ助かるかもしれない。
[そう言いながら部屋にある家具をエルナの近くに運んで、その上に立ち上がり、縄と仕立て屋の体に触れた。その途端、薄々無理そうだと感じていた予感が、もう手遅れとの見解へ傾く。]
（でっでも！ シモンさんだって助かったんだから。）
[無茶な言い訳でエルナから、ほどいた布切れで作った紐を外して体を下ろす。もしかしたら他にも駆けつけた人がいて、手助けしてくれたかもしれない。]
旅人 ニコラス
[だけど内心分かっていた。
この行為は、本気で純粋にエルナのためを思って、エルナを助けたくてしているのではないと。
ただ自分の気持ちを楽にしたいから。取れる手は全て尽くしたのだから仕方ないと、今夜安らかに眠るために言い訳を作りたいだけだと。
自己嫌悪で止まりそうになる手を叱咤激励して、ようやく目的を果たす。]
……はあ～～～っ。
[仕立て屋の体を床に下ろした直後、大きなため息をついた。
全身の震えと汗が止まらない上に、鼓動は普段の倍近くに高まっている。
それでも、彼の体を清めて一旦この部屋のベッドに安置して翌日教会へ運び、ゲルトと共に埋葬しようと提案した。*]
旅人 ニコラス
― 少し前・宿屋の外 ―
[初めて見せる表情>>516に目を奪われた。怒りをにじませる顔を前に、こんなときに不謹慎だけど、美しいと思った。勿論口にはしないし、そもそも勇気がないから出来る訳ないけど。
反射的に羊飼いの目元を拭うために手を伸ばそうとして、占い師としての戒めを思い出して、ひっこめる。
自分が師匠から習った流儀には、”占い能力を維持するために、異性に自ら触れてはならない”がある(相手からの接触がきっかけだったら触れてもOK)。今まで極力接触を避けていたのも、記憶がなくなっていたのに自分を縛る鎖は消えなかったのだと、自嘲したくなった。
カタリナにストールかけたときは直接触ってないからセーフ。エルナは男性と分かっていたからセーフ。
なお俺は人狼騒動のエキスパートとかプロフェッショナルとか表現すれば聞こえはいいが、要するに占い師として最適に動くために、それに必要な言動に全能力をほぼ割り振っている。それ以外はポンコツofポンコツ、手品を覚えたのはリハビリ中に生活の糧として学んだお陰。たまたま生まれつき手先が器用だったのが幸いしただけだ。閑話休題。]
旅人 ニコラス
カタリナさんの大切な人はリーザですね。
[”自分のせいだと己を責める姿”>>516を目撃したのはリーザ一人。他の人の可能性がなくなった訳じゃないけど、あっさり断言する。
ただ、想像以上に壮絶に感じられた羊飼いの過去に圧倒されて、そのあとすぐに口を開けず。ややためらったあとに、言葉を選びながら話し始めた。]
あなたができなくなるのは当然です。だって子供にとっての親は、世界の中心のようなもの。例えるなら空に輝いている太陽がいきなり落ちてきて、自分を焼き尽くすも同然のように感じます。
だから簡単に分かったと言えないし、言いたくもない。そんな一言だけで、あなたの人生を、経験を、抱えてきたものを表現したくありません。
勿論できないと言われたものを、今すぐやれるようになれとも言いません。
旅人 ニコラス
[一旦言葉を切り、カタリナへ視線を向けて続きを再開した。]
あなたは優しい人ですね。本当に軟弱だったら、相手にどんな恩があろうとも、自分の都合を優先して気持ちを押し付ける。
だけどこんな状況でも自らを律して、大切な人を第一に考えられるのは、掬い上げてくれて嬉しかったからでしょ？ 何よりも心の支えになったからでしょ？
……でもね、きっとそれは同時にリーザにも救いだったと思います。家族も縋る場所もなくしたあなたを見た時、あなたの友人はどうにかしてあげたいと考えたはず。というか僕が想像する彼女なら、きっとそうする。
[違いますか？ と微笑を浮かべて羊飼いへ念を押しながら、帽子を拾って被り直した。]
旅人 ニコラス
[ごめんなさい>>517と謝られて、いいえと首を振る。]
この状況で自らの至らなさを嘆くのは、僕も同じです。己ができること、この手に救い上げられる人は限られている。
だからね、カタリナさん。あなたが大切な人の幸せを望むなら、したいと思うことだけは我慢しちゃいけない。この際力があるか、できるかどうかは問題じゃありません。
やらないと絶対後悔するからです。カタリナさんには、あのときああすればよかったと思って欲しくありません。
だからもしあなたが怖くて辛くて、縋りたい泣きたいと万が一思ったときは、僕の腕はいつでも空けておきます。カタリナさんが僕を呼べば、必ず駆けつけます。
カタリナさんが一番傍にいて欲しいのはリーザだから、次の次の候補程度に入れといてもらえれば。
[さすがに否定されたら悲しいので、自ら予防線を張る。]
旅人 ニコラス
カタリナさん。僕があなたに教えられることは少ないから、これだけは忘れずに伝えますね。
[普段と同じ穏やかな笑顔のまま、聞きようによっては物騒な単語を吐き捨てるように並べる。]
古の書に遺されし三種の守り>>0:#55は、与えられた当人には決して神の奇跡じゃない。あくまで”それを利用する者にとっては”の話です。
大変な役目を背負ったのが自分でなければ、自分以外の誰かが人狼殺しの責任を取ってくれるなら、どこまでも残酷に、自己中心になれるのが人間です。
とはいえ、この村の人たちがそうであるとは思いたくはありません。信じたい気持ちはある。だけどね、カタリナさん。
あなたが霊能者を名乗ったなら、その能力が本物であれ偽物であれ、今後どんなに泣きたい状況になっても、誰もあなたと代わってくれる人はいません。場合によっては、また縋る場所を失くしてしまうかもしれない。それが霊能力です。死者の声を聞くとは、そういう意味だと解釈していますよ。
[まるで自分がその責務を負ったことを前提のように話す僕をカタリナがどう思ったかは知らない。もし羊飼いに何らかの変化があってそれに気づいたとしても、何事もなかったふりをするし。面と向かって問われても絶対にはぐらかす。
”それはあなたの気のせいですよ。”と。]
旅人 ニコラス
[だけどこれだけは明言できる。カタリナが守ろうとするリーザが何者であるか悟れば、俺は全くためらわずに看板娘を糾弾し、その命に手をかけると。
リーザとの思い出がある僕なら、まだためらう可能性はある。けれども俺を抑えられる自信は全くない。]
残酷と思ったけど、敢えて言わせてもらいました。ごめんね、せっかく辛いと告白してくれたのに。
でも今お腹減っているでしょ？ 実はこっそりフリーデルさんが作ったクッキーをくすねてきました。良かったらどうぞ。
[そう笑ってマントから取り出したお菓子入りの袋を差し出す。
リーザを探すことを告げるカタリナ>>547と別行動を取り、宿屋へ戻った。*]
【独】 旅人 ニコラス
/*生存者に対する僕の優先順位がハッキリしたな。
ジムゾンと、オットーと、カタリナ。
このなかで一番を問われると困る。答えようがない。
でもこの三人と他の人の間には、[越えられない壁]があるのは確か。
俺は、ある意味平等。誰も贔屓にしないと同時に全員に対して無邪気に残酷。
僕が介入しないと、本気で無双始めるからな。
友人のゲルトに俺を見せる機会がないのは幸いだった。
【独】 旅人 ニコラス
/*ロルに必要なので、ランダムを振る。
■pink■purple■blue■darkgoldenrod■antiquewhite
■lightskyblue■mediumturquoise■pink■aquamarine■rosybrown
■darkgoldenrod■palevioletred■mistyrose■darkseagreen■orangered
旅人 ニコラス
― 宿屋⑦の部屋 ―
[悩んだ末に今日の占いは俺に任せた。
あいつはそれみたことかと胸を張っていばっていたが、今日は絶対失敗したくないので、黙っている。
占いに用意するものはろうそくと中身が透けて見えない適当な入れ物。部屋にあった口の広い花瓶を利用している。
それと占いたい人の名前が一人ずつ書かれた羊皮紙だ。
記入するものは真名である必要はない。例え偽名を使っていても、占い師たる己が、たった一度でも相手を呼んだことがある名前なら、適用される。
今回の場合は村に残っている全員が既に該当していた。]
旅人 ニコラス
[ろうそくに火をつけてテーブルの上に置き、その隣へ花瓶と羊皮紙を置く。
その前で、占い能力を行使する長いまじないを唱えるのが手順である。
僕はおぼろげな記憶をたどり、たどだとしい口調で何とかこなしたから、途中でつっかえるわ間違えるわで散々な目に遭った。
その点俺は、幼い頃に叩き込まれたまじないを、七年のブランクがあるにも関わらずに、よどみなくすらすらと詠唱した。
悔しいけどこれが現実だ。場数を踏んだあいつに対抗しようと思ったのが、そもそもの間違いだったのだ。]
旅人 ニコラス
[まじないのあとは、名前を書いた羊皮紙を花瓶に入れて、一晩置けばおしまい。
翌朝覗くと、占い先の文字の色が変わっている。人間なら赤に、人狼なら青に。
ただしこれはまじないを施した占い師本人にしか見えないし、確認するとすぐ元のインクの色に戻る。
普通は逆じゃないの？ 人狼が赤でしょ？ と言われるかもしれない。
だけど師匠に言わせれば、赤い囁きを共有する仲間を大切にする人狼と比べたら、人間なんて我欲の塊で醜い存在なのだそうだ。
だから、”俺はお前と一緒に【人狼騒動】に巻き込まれたら、真っ先に切り捨てるからな。信じられるのも頼りになるのも自分だけ。”が口癖だった。
元々の素質もあったのだろうが、俺が人狼騒動優先の性格に育ったのは、分からないでもない。
反対に七年前に命を助けてくれた人は、”いつも周囲の人へ気を配って、誠実でありなさい。僕は君が今後一人で生きていけるよう、必要なことを全て教えるから。”と優しく微笑みかけてくれた。
僕はこうして生まれた。]
旅人 ニコラス
― 少し前・宿屋⑧の部屋 ―
[エルナを発見した部屋に、カタリナがやってきた。先ほどの会話を思い出して、何と答えたらいいか迷っているうちに、誰かが霊能結果についての質問をして羊飼いが答えた>>588なら、議事録を思い出して、彼女も翌朝に結果を出すタイプかと理解する。]
リーザと会えなかったのですか。残念でしたね。
賢明なお嬢ちゃんならちゃんと家に戻っているはず。それでも探したいときは必ず声をかけてください。一人より大勢で呼び掛けた方がいいですから。
[看板娘についての問いへの返答には全く疑いを持たずに答える。
必ずと念押ししたのは、彼女がゲルトと同じようにさらわれる可能性を考えたからだ。*]
旅人 ニコラス
― 少し前・宿屋⑧の部屋 ―
[ジムゾンとは会話を交わす余裕はなかったけれど、オットーと自分を信じて任せてくれている気配は感じていた。
だから悲鳴を上げたフリーデルと、真っ先に駆けつけていたペーターのフォローは神父様に任せた。
今この状況で、何と声をかけたらいいか、どう対応すれば最適なのかを最も詳しく知っていると思っているから。*]
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