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[聊か荒んだ色が言葉に混じるのは若さが故。>>469
稚い自身の性根に、蟀谷を指先で圧して解し。
今度は、言い聞かせるように、少しばかりの屈折を見せ、
唇の形だけで、駄目だ。と小さく呟いた。]
―――…、……。
[徐に己の口元に手を宛がい、違和を飲む。
彼女が余所の男と戯れているのは確かに腹立たしいが、
駄々をこねるには、余りに瑣末で矜持が邪魔をする。
信を疑っているわけでもないけれど、
飲み干しきれない苦いものを喉に覚え、一度だけ眸を伏せた。]
離れ――…、
[反射的に見上げた瞳を、一瞬揺らす>>492
続きは声にならずに唇を震わせ、俯いて囁く]
…こんな時ばっかり。お兄ちゃん面して、
[彼が兄貴風を吹き荒らすのは年中だが、
今それを理由にするのは――]
……、ずるい…
[本当は兄に戒められるのも、胸の柔い所を擽られる心地がして、
決して嫌いではないのに。
声音に微か混じる、妹に甘い兄らしくはない焦れた響き。
切なく掻き立てられて、文句を訴える喉が掠れる]
[切るなと止められた赤毛に指を差し込み、
彼と絡まっていない方の肩口で手遊びを繰り返し>>493]
……赤い糸?
[ついでか何かのように付け足された場所。
そちらの方が興味がなくもない。
捻くれた本音を、短い鸚鵡返しに中途半端に滲ませ]
その光景は、あたしもちょっと想像してたなぁ。
どうせ殴り合うなら、新幹線より夕暮れの河原でやった方が、
その後の好感度が高まるフラグだなって。
[クラスメイト評へ相槌を挟んで、メールを送り終えたスマホを仕舞う]
― 今西家書院 ―
[縁側に並んで腰を下ろし、兄の淀みない五行講釈を拝聴する>>495]
ふぅん……成る程。
ほんと幸兄、博識っていうより変な事詳しいね。
こういう時は助かるけど。
[つい最近も向けた失礼な所感。庭を眺めながら漏らして]
影響の強弱って、場所ごとにあるんだ?
幸兄が火で、あたしが金、だっけ。
[固く縺れた互いの髪は、少しでも二人の位置がずれれば
頭を軋ませるようで。超常現象の存在を目下のところは仮定して、引っ掛かった言葉を聞き返す]
[ぴたりと合わさる肩、胸元に凭れかかりながら、
そっと彼を盗み見る。
万年反抗期の妹ぶりは、存外身に染みついていたのか。
安堵に気が緩めば、互いに埋めた筈の距離から、
また一歩逸れてしまいそうになる。
――これでは本当に、人の事は言えない。
金髪のクラスメイトに向けた言葉を思い出して、
微かに溜息が零れる]
/*
あ、しまった。幸兄、詳しいっていうか現在進行形でスマホ調べてるはずよね>五行
あれだけデレたはずが、何故逆戻りしてしまったの、か…
ごろごろしたい。したい。
せっかくひっついてるのに……いちゃいちゃしたい(切実
[肩に掛かるは彼女の自重。知識をひけらかして名誉挽回に徹し、
仔犬と笑うクラスメイトと内心で張り合っていたが、間近の体温に胸が跳ねた。]
呪詛は俺が解いてやるからそう落ち込むな。
髪は女の命なのだろう、琉璃には切らせん。
如何しても上手くいかねば、俺が切る。
大丈夫だ、俺が―――…妹としても、女としても。
しっかり護ってやる。
[言葉を選びつつも指先伸ばし、低い位置に見える頭を慰撫。
砂に指を入れているような心地は、己よりも癖が緩く細い所為。
するすると、撫で梳きながら、必ず。と冗長がちの言葉を重ねた。]
[眩しい翠に目を眇め、ぼんやりと何事か考えていたが。
視線を戻せば、兄が情報源を仕舞い込む仕草が見えた>>507
成程、ともう一度呟いて]
そうよね、幸兄の場合、特に興味はなさそう。
じゃなきゃ、そのへんの賑やかな面子と、もっとご縁がある筈だし。
[歴史が古く、影響力の強い場所。
奈良であれば候補には事欠かないだろうかと考え、
安堵と無念が複雑に混じる]
かこく……、何だっけ?それ。
もうちょっと噛み砕いて、幸兄。
[僧侶の貴重な助言は、あまり真剣に聞いていなかった。
直ぐに解けるものと思っていたのだ]
[兄の指先を追い、赤い実を幾つも実らす木に目を留め>>508]
ああ、東京でもたまに見るよね、あれ。
そういう名前だったんだ。
郵便局にもあった気がするけど、それでかな。
[葉書の元になったという知識、差し出されたパンフレットを覗きこんで自分の目でも確かめ]
ん。駄目で元々、ものは試しってことで。
やるだけやってみる?
[兄の提案することであれば、と頷いてから。
…具体的には?と尋ねる有様]
…ううん。これに落ち込んでる訳じゃないの。
[優しく降る慰めに、小さく頭を揺らす。
もしもの時には、兄が髪を切るからと続いて]
――…駄目。それは、だめ。
幸兄が切るのは、絶対にだめ……
[ふるふると幾度も首を振れば、差し込まれた指が心地よく掠めて]
[頭の芯が霞む感覚、重なる約束の甘さに、
思わずきゅっと瞼を臥せた]
――………、
うん。…それは、うん。
[慎重に、そろりそろりと頭を動かし。
傍らの胸板に深く顔を埋めて――漸く]
……嬉しい。
[素直な感想をひとつ、聞かせられた]
[呪も術も、本来は道具と同じで、要は人の心らしい。
改善したい、変わりたい、祓いたいと願う、確かな決意。
チラ、と妹を覗き、軽く眼を伏せる。
己はやはり、この赤毛を切りたくは無かった。
駄目だ駄目だと重なる兄妹の想う所が同じだとも信じたい。
彼女と繋がる紅い糸を、己は如何しても、切りたくないのだ。]
うん。あたしは未だに、
……寝不足か現実逃避か何かで、幸兄と白昼夢でも
半分こしてるんじゃないか、って。
半分くらいは、思ってる。
[右に同じくの現実主義をぽつりと漏らして>>525]
――…だから、言う程楽天的でもないと思うんだけどな。
他の欠点は、まぁ認める。
そういうそっちは、どういう性質なのよ?
[遣り返しつつも、兄の手に従って立ち上がり>>529]
ああ…、そういうの、ちっちゃい頃にやったよね。
[軽く兄の説明に相槌を打ちながら、どうにも腑に落ちない>>529
火性というには、随分と導火線が長いことだ。
十数年もつかず離れず、手の届く場所に据え膳が居たというのに。
――やっぱりあの僧侶、偽者じゃないのか。
罰当たりなことを考えつつ、兄の腕の中から外れぬよう、
彼を痛めぬようにと、歩調を合わせて多羅葉の下まで至る。
足元の落ち葉を拾い上げ、兄が短く唱える呪]
集中力よりは、余程持続力のがありそうよね。
[真面目に解呪に挑む彼の隣で、そう茶化しながらも>>529
幹に宛がわれた掌に視線を注ぎ、その瞬間は息を潜める。
じり、と微かに熱気が、右半身を焦がす感覚>>532]
……どう? 効き目、あった感じする…?
[無音で腰を折ると、掬った赤毛の結びに唇を落した。
口唇で一度、二度、緩やかに食むと微かに解ける感触を拾う。]
TO:高殿琉璃
件名:お疲れさま
そっちも兄と仲良くやってそうだな。
こっちは相変わらず写真に写ってる奴と二人だ。
朝から変な僧侶に遭って、散々だよ。
面白い課題というと…
こんなのならあるけど、要るかな?
[添付はもちろん、二人の後姿だ。
それと、もう一枚。鹿に襲われた炉の変顔のおまけつき。
敢えて、撮れている中で一番酷い顔を選んだのは内緒である。]
確かに、基本的には当たってる気がする。
幸兄って大体そんな感じよ、自覚ない?
[肝心要の引っ掛かっている箇所を除けば、頷ける>>562
傍らで、痛みを堪えるような呼吸が空気に擦れた。
短く息を詰めて、片手を伸ばす]
――……、手、貸して。見せて。
[掴もうとした掌は一瞬遅く、ひらりと宙を舞って]
[何気なく口にされた、火と金の必定>>563
彼の声で聞いてしまえば、定めに反して
一瞬で羞恥心を炙られ]
―――……、……ッ
[ぱっと顔を逸らしかけ、伴う痛みに引き戻される]
[また一つ、記憶の中心に焼きつけられる光景。
混じり合う赤の境目に、口接ける仕草。
縺れを解くと約束した筈が――二度と解けぬよう、
曖昧に融かしてゆく示唆に映って]
……、幸――…?
[憎まれ口を叩いても、無言の裡に幾度となく
強請ってしまっただろう唇。
未だ触れてはもらえないまま、末端から弄られる倒錯]
――…幸久。
ねぇ。まさか、わざとじゃ……、
[兄の仕草を視界に収め、呆然と呟く。
問い質そうとした言葉は、茶を運ぶ人影に遮られ>>564
彼の隣で、今日も今日とて間の悪い――と
真逆の事を考えながら、空を仰いだ]
[お互いにこやかでなかったとはいえ、
こうやって共に写真に収めて貰えたことに感謝すべきか。
口には出来ないであろう思いを飲み込み、
兄と睦まじく並んで観光しているだろう姿を想像しようとして
目に浮かんだのは、こそりと交わした秘密の言葉。]
/*
……ぅ、そうゆうことか…!
道理でいつもより初速抑え目だと、思ってた、ら…
わざと?ねぇわざとなの…!?
[せめてもう少し言葉を足せば良かったと思った時には既に遅し。
掌に落としたふたつの欠片。それを見た彼女が笑い出し、
飴玉で慰めようなどという大阪のおばちゃん的行動は
お気に召さなかったかと内心動揺が走る。
突っ返されたらそれはそれで構わないつもりだったが、
余計な真似をしたという事実は付いて回る。]
拾っても飼えないけどな。
[だがそれも杞憂だったらしく、はにかむような表情に
安堵するよりも先に突かれた図星に小さく呻く。
どこでそれを知ったなどと言えば墓穴を掘りかねないと
言葉少なに空となったポケットに手を突っ込んだ。]
[分けて食べると言っていたがあの兄は甘味が好きなのかどうか。
好きでなかったにしても、妹から賜った物はそれこそ
ただの水でも富士の霊水やらより歓喜しそうだ。
あれだけべったりな兄妹でもこちらとはまた別の問題を
抱えているらしいと察したのは、別れ際の言葉で。
あんたも笑ったらより美人になるぞ、など。
口説き文句にも聞こえる文言を口にすれば兄に殺される上に
キャラでもない返答は残念ながら出来なかった。*]
[―――目的を違えそうになる。
そんな本音が胸の内を過ぎり、不埒だと押し殺す数秒。
彼女の眼差しに熱が燃えているように見えるのは気の所為だ。
融解し、己の形に鋳りそうだなんて都合のいい妄想。
ふい、と視線を外し、常なら振り返らぬが、
神仏に頼らぬ心が僅かに、双眸を動かし盗み見た。]
いつも―――…、態とに、決まっているだろう。
[ぐい、と引き寄せる引力の中、小さな言葉を風に浚わせた。]
/*
ちょっと待って、申くんがぎりぎりに殺し文句(未遂)滑り込ませてきたと、思ったら…
おにいちゃんが萌え殺しに、きた……っ
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