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― 回想・パン屋 ―
[肺炎>>13という言葉に熱でうなされる弟を想像して、静かに手を握り締める]
本人が平気だって言っても店番を休ませて静養を取らせますよ
あ、何から何まですいません。
うーん、成人してから風邪を引いたことは無いんですが、風邪かなと思ったらちゃんと休みますね。
[代金を受け取り、パンの袋を手渡す。
>>0:348については勝手に気づいて、いくつもの弟に隠していることの一つなのかもしれない。ペーターから聞いていたら無言でよしよし、と頭を撫でてやってと不器用に慰めるんじゃないだろうか。
その答えを否定するには10年は長い。
ゲルトの内心を知らず、去っていく姿を見送って、ため息一つ]
また、小言が増えそうだ。
頼むから、無茶はしないでくれよ。
[その夜はペーターに薬の事と早めの就寝を言うこと以外は普段通りのセルピエンテ家だったのだろう。兄は深夜に、こっそりと寝ているかを確かめにいったらしい]
― 夜明け ―
[パン屋の朝は早い。
寒くても暑くても、まだ日も登らぬうちにパンの最後の飾りつけと窯入れが行われる。
そして、昨夜、雪が降ったかなと軽い気持ちで扉を開けて…見た瞬間、すぐにぴしゃりと閉めた。
…外は一面の銀の世界へ変貌していた]
これは天気予報が外れたな。
ペーターが起きたら宿屋に移動するみねを伝えて、早々に避難するか。
こんな時は労働力はいくらでも必要だろうし。
[風花の村に生まれてから住んでいる彼にとって銀嵐状態の対応は慣れているので、予定も立てやすい。
しばらく、英気を養うのはお預けだなと笑いながら宿屋に持っていくパンを焼く]
[いつもより温度が低いと薪を増やし、パンが焼く合間に動き回って店の掃除や洗濯と朝食の用意も行う。
日持ちしないものは食卓に出していいだろうと普段より朝食の品数が多く。
飲み物は珈琲と紅茶が用意されている。
家事はペーターが負担している部分もあるのだが、風邪気味に手伝わせるつもりはない兄により無くなっていることだろう**]
― 回想・深夜 パン屋の自宅 ―
[寝つけているかを心配して、音をたてないように静かに部屋を開ける。小さくキィとなった音がやけに響く>>55
ペーターを目覚めさせてしまったと気付いたが、そのまま、ベットを向かおうと室内に足を入れる。
むろん、起してしまった弟に言い訳するためだ。
暗闇の中から掛け声とともに、勢いよく飛んでくる、みにぺた君(命名者)を影の大きさだけで判断すると、ぐふっと胸にダメージを受けつつ両手を差し出して優しく受けとめる]
…ぺ、みにぺた君!
[弟の写し身、作り手として、みにぺた君を床に落とすなんてとんでもない。
その辺は弟に見抜かれているとおり]
[昔、弟が酷く体調を崩したことがあった。ぐったりとしたペーターが今にも死んでしまうのではないかと気が気ではなかった。
あの時の様に、向こう側に連れていかれそうになってしまったら…。
憤然とした声に、みにぺた君を抱いて視線を落とす]
………大人しく寝ているかと。
うん、ちゃんと言いつけを守ってくるのも知ってる。
[その声は心配げで穏やかながらも、見守る者の頑なさを宿していた]
夜更けに起して、ごめん。
うぅ、赤ちゃんの頃は毎日添い寝してあげたのに、お兄ちゃん寂しいー。
[手払いによよーと目に手を当てて、涙を拭う演技をして。
みにぺた君はここねーと適当な場所に座らせると、ベッドの方を一瞥して部屋を出ていた。ゲルトから聞いたのは軽い風邪の症状ということで、ゆっくりと休めば、治るだろうと思って]
― パン屋の朝 ―
[味覚的に合わない珈琲を飲む兄弟を横目に紅茶のカップを揺らす。毎度毎度、思うがあんな苦いものをよく飲めるものだと感心していた]
(ん―…これは?)
[ほんの僅かに、現実と夢の境界が崩れるような、身体から離れた魂がぷかぷか遊んでいたら何かに捕まってしまったような、不安定な感覚が駆け巡る。
それは彼の”なんとなく”魂を読み取る異能の予兆だった。
生来のもので最期の時を迎えた者にしか発動しないので人間関係には役に立たず。芸術には寄与することもあるが。
この特殊な、霊能者のような感覚のせいで、彼は他の人のことを本来知らないこと以上に知ってしまって、ややうんざりするがないことでもない。
ともあれ、今は避難の支度を整え、銀嵐に備える]
― パン屋 ―
[当面の生活に必要な荷物をひとつひとつ吟味していけば、自分で作った人形で愛着はあるものの店に飾られている人形たちはお留守番だ。
黒い外套を羽織り、白いマフラーを首にかける。
幾つもの無機質な視線に悠然と笑いかけ、手袋に指を通しながら玄関へ]
ペーター。
忘れものはないなら行くよ?
[赤の惨劇も知らずに、例年と同じく問いかけた。
背中に掛かった荷物はずっしりと重い。
準備が出来たなら家を出て、壁伝いに宿へ向かう**]
― 宿屋 ―
[雪と風から弟を守りながら歩いていけば、見慣れた三階建ての宿屋が見えた。
日頃は仕事やら悠遠の彼方にいったりと忙しく、あまり訪れない所だが。常に清潔に保たれた客室のベッドは快適だと知っている。
それに、せっかくだから幼馴染みとお酒を飲むのいい機会かもなと]
あぁ―…。
思ったほど、風は強くなかったな。
[髪についた雪を払いながらカウンターを目指して歩くと通路の奥がなんだかざわついていることに気付き、お風呂で事件があったか?と首を傾げる。
しかし、よくよく観察してみると何かあったのは近くの部屋の方ではないか。
あそこはパメラの、彼女は目が…。銀嵐、危なっかしい年下…不安の要素はいくつも思い当る。
周囲の表情を伺う。誰一人笑っている者はいなかった]
パメラに何かあったか?
[色々と推測するのは後回しにして、意識を向けて周囲の言葉に耳を傾ける]
[幼馴染みの辛そうな表情が聞こえてくる単語の数々が真実なのだと雄弁に語る。>>229
朝の予兆はパメラに反応してだったのではないかと根拠もなく思った。その魂が見えなかったに安堵しつつも二度と楽しげなパメラに会えないのは寂しく、生と死の別離の悲しみは心を波立たせる]
そうか、パメラが…。
どうして…雪の中に、いまいち経緯が呑み込めないが…埋葬とか、人手が必要なら呼んでくれ。
[101号室から聞こえてくるジムソンの祈り>>191の言葉に続き、純粋な気持ちで冥福を祈って十字架を切った。
リーザのことは弟が適任なので任せ。目先の問題としてまずはカウンター前で障害物と化している荷物の片づけに身体を使うことにしょうか]
― 宿屋・カウンター ―
[オットーに定住の部屋番号というのはないが落ち着ける階層の3階を好んでいた。
一度寝ると室内に人の気配がこない限りは起きない彼が部屋の居心地良さ以外を求めるのは何か違う気がするが、都合のよい場所を求めて、空室の鍵と間取りを思い浮かべる。
じぃと転がったりと寝転んだりと色々できそうな空間が目の前にある304号室を気にしていたが背負っている事情と人手として働くと宣言した手前、一番奥は何かと動きづらいので諦める]
えっと、3階の移動がしやすい部屋は303号室か。
[さらっと几帳面な字で宿帳に303号室はオットーと書き込み、鍵を手に取って部屋へ移動する。
弟がどの部屋にするかは知らないが、夜中に足音を忍ばせて侵入はしないだろう**]
― 303号室の前 ―
[荷物の部屋に置き。部屋の扉を開けると薔薇の鉢を抱えたローゼンハイムと遭遇する。
姿を見たことで誰かが迎えいたんだなと想像しつつ、妙に気になっていた304号室に向かうローゼンハイムの後ろ姿を見送れば、黒髪の青年は家から持ってきたパンの包みを持ち直して食堂兼談話室に向かう]
― 談話室 ―
……。
[同い年のアルビンは目撃することすら珍しい村人であった。
村に定住するほどに愛着を持ってくれいて、意味もなく村を混乱させる嘘を言うように思えなかった。過去はどこかであっただなと不問。
その警告は納得できるものではないが、真偽の分からない新緑の村の被害、殺されたパメラ…無視できない]
[何か知っているらしいフリーデルの質問が聞くともなしに耳に入ってくる。>>349]
(世間は思ったほど、物騒なのかもしれない。それとも村が平和なのか)
[パメラの死体を見ていない分、危機意識が少ないからかもしれない。
今話されていることが現実ではないような気分で、寝ているんじゃないかと目をこする。やはり現実のようだ]
人ならずものが本当に存在する、しないは置いといて、女性を襲った何かはいるわけで自衛手段を持ってという話でいいんじゃないか。
取り越し苦労で済むならそれでよしと。
[能力ついては存在を疑っておらず、否定はすることもない]
[幼気な青年に良い事を言うと笑顔で返す]
それだ!リデルのノリとディーターのボケ。
一と一が合わさって、十となる。
今度、リデルにハリセンでも送ってあげようか。
[食パンを買い求める姿は…わんこ、去っていく姿もわんこな青年。
その姿に、つい、パン耳を集めて商品化しょうという企画が立ち上がったがサンドイッチはあまり売れないので幻の商品と化していたりする]
ヨアヒムくん…世の中に聞いてはいけないことがあるんだよ?
まあ、冗談は置いて、冬のパン屋は人形趣味の延長みたいなものだから大丈夫だよ。
ヨアムヒはいい子だな。
うんうん、あれは、あれで痛いかもしれないが肘鉄よりはましだろう。
[その分、ハリセンだから連続攻撃を喰らうかもしれないが。
どっちにしろディーがリデルの犠牲になることは運命である。
ぱたぱた犬の尻尾の幻想が見えるが、可愛いから問題ない。優しくもふもふと頭を撫でることにした]
うん?デッサンしてから…もう半年も経っていたのか。月日は早いな。
人形を褒めてもらえると嬉しいよ。
ちょうど、棚に並べたばかりの子がいるから暇な時に、見においで。
若奥様って感じの人形が棚で腰かけて、気品と優雅さに溢れ、愛嬌ある笑みを浮かべているから目を奪わること間違いなしさ。
[照れを隠すように大げさな身振りで紹介する]
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