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― 滑走路 ―
[眼前にて何やら馬術競争が行われるらしい。
時間が欲しいと言うのはこのことだったのだろうか]
…ほぅ、なかなか。
[双方の馬に体格差はあったが、それを感じさせない躍動があった。
男の方が乗り慣れていないというわけではないが、女の方には馬との一体感があり、それが勝敗を決したように思う。
ソマリはゴール地点側でその勝負を静かに見詰めていた]
― 滑走路 ―
[一団の前に現れたフェリクスの布陣>>585は書面にあった通りのもの。
中央に機動力の高い騎馬があることから、中央突破を念頭に置いたものだろうか。
左右に配置された弓兵は最短距離にてソマリの弓兵よりも先に矢を前隊に届かせて来よう]
早々に歩兵を射られるのは拙い…か。
[機動力の低い歩兵は近付く前に弓矢の餌食になりかねない。
ただ、相手の弓兵の位置がこちらの騎馬の正面であるのが救いだろうか。
相手の準備が終わるまで思考を繰り返していると、合図である笛矢が相手側から放たれた>>624。
こちらも応じるように笛矢の斉射を行い、遂に戦闘が開始される]
[相手は先ず左右にある弓兵を前に出し、息の合った斉射を行ってきた>>626]
騎馬前隊、前進!
散開し、敵弓兵を蹴散らせ!
[馬上で腰から抜いたレイピアを掲げ、指示を出しながら前方へと振り指す。
指示を受けた騎馬前隊は密集陣形から散開陣形へと転じながら敵陣へと駆け、斉射を省みず敵弓兵の無力化を狙う。
矢の雨の只中へと身を躍らせるため、多少の被害は覚悟の上だ]
騎馬後隊、一列前進。
歩兵隊と並べ。
弓兵隊、遠距離斉射準備。
狙うは敵中央騎馬隊!
────放て!!
[敵弓兵へと突撃した騎馬前隊から数分遅れて、中央後隊に配置された弓兵から斜度をつけた遠距離斉射が放たれる。
距離があるため飛来には幾許かの時間がかかるだろう。
連射は出来ないが、一定の間隔を空けての斉射が幾度か繰り返された//]
― 滑走路 ―
[敵弓兵を目指し駆ける騎馬のうち、軽騎馬は薄い装甲のために何頭かが矢の雨に晒され地へと落ちた。
残った数頭の軽騎馬の後を追うように駆ける、馬鎧をつけた重騎馬は矢を受けながらもその足並みが怯むことは無い。
高い機動力を活かした突進の中、騎馬のすれすれを矢が駆け抜けていく]
歩兵隊、防御陣形!
速攻来るぞ!
弓兵隊斉射止め!
左右に開き陣形を整えろ!
[退避する前の敵弓兵から放たれた矢が歩兵にも届いていたが、騎馬を仕掛けたために被害は少なく済む。
けれどその歩兵に対し敵騎馬が突撃をかけてきた。
弓兵に遠距離斉射の指示を出しているため、直ぐには矢での迎撃は出来ず、迫る蹄に対し歩兵に盾を掲げさせ。
二つ並ぶ歩兵隊の中央を僅かに後退させ、弓なりの陣を作らせる。
直後、弓兵に斉射停止の指示を出し、敵騎馬の突進から回避させるべく、陣を左右に開かせた]
[敵騎馬の突進は歩兵に大きな被害を与える。
いくら盾を重ねても、馬の突進力を完全に止めることは出来ない。
果敢に槍を揮うも、歩兵は数を半数にまで減らしていた。
ただ、そのお陰で退避させた弓兵の被害は最小限に抑えられている]
歩兵隊、敵騎馬隊を囲め!
[だが、突出してきた敵騎馬をそのままにはしない。
数を減らした歩兵が敵騎馬の包囲を試みる。
弓兵が陣形を整えるにはまだ時間が必要だ。
歩兵が可能な限り敵騎馬の数を減らそうと槍を揮う]
騎馬後隊、敵歩兵隊目掛け、突撃!!
[敵騎馬の突進で開けた前方。
すかさず残りの騎馬に命じ、敵陣の奥に居る歩兵を狙う。
距離があるため容易に対処されてしまうだろうが、突撃はこれだけに留まらない]
騎馬前隊、目標を敵歩兵隊へ変えよ!
[退避する敵弓兵を追撃せんとしていた騎馬前隊をも敵歩兵へと向かわせ、突撃の二段攻撃を敢行した//]
― 滑走路 ―
[敵騎馬の包囲は緩やかに行われる。
相手も数を減らしていたが、高所からの攻撃、馬による踏み潰しなど、警戒が必要なものも多い。
やがて敵騎馬は包囲の突破を試み始め、隊の足並みが揃い始めた]
弓兵隊、発射用意。
包囲網を突破した敵騎馬隊に────
[そう指示をしかけたが、目端に敵弓兵の動きがちらつく。
彼らはこちらに近付こうとしているようだった]
こちらの騎馬隊は捨て置くか、面白い。
[そう言ってソマリは口端を持ち上げる]
騎馬隊、敵陣後方にて馬首を返せ。
二隊に分かれ縦陣をとった後、敵弓兵の後背を突け!
[先に指示を出したのは敵歩兵隊を突き抜けた騎馬隊。
突き抜ける際に被害を蒙ったため陣形を整えるのに幾許か時間は必要だろうが、その後の行動は速攻。
可能ならば敵弓兵の只中を駆け抜けさせるつもりでいる。
何かの拘りを抱く相手の対応を試すような戦術を取った。
騎馬隊が敵弓兵に到達するまでには時間がかかるため、その間に弓兵への矢が殺到し数を減らすことになるが、弓兵の矢を射る先は別にあった]
弓兵隊は包囲網を突破した敵騎馬隊に三連射。
後に反転、陣形を整え敵歩兵隊が射程に入り次第斉射!
歩兵隊、包囲網を解け!
反転し敵歩兵隊を迎えうて!
[物量でいけば歩兵同士をぶつけるのは不利。
それを弓兵で補おうとするが、果たしてどこまで効果があるか。
矢を射掛けた敵騎馬隊が残った場合は歩兵が挟み撃ちとなる可能性があったが、敵騎馬の残数を予測した結果、こちらも捨て置くことを選択する//]
あぁ、ヴォルフなのだとしたら、私とタイガが遭遇した相手だね。
戦う相手なのは確かだ。
[影響云々に関しては自覚が無いため、察するには至らず]
その様子だともう一人居るのか。
今相対している者と良い、
[綻びを与えるものが少ないため、未だ意識は贖罪を求めた]
/*
くっそwwwwwwどうしてくれようwwwwww
弓兵全部蹴散らすつもりはなかったのにwwwwwww
色んな意味で流石すぎるwwwwwwwww
とりあえず順当に考えて歩兵隊は耐えられないな、これ。
で、乱戦になると弓を射るのが難しい。
ついでに実は騎馬は槍歩兵と相性が悪かったはずー。
勝ちに行くなら、こっちの歩兵無視して矢を射る、なんだけど。
そんな用兵しないんだよなぁ、影響受けてるからってことにしてしまうのも手かなぁw
― 滑走路 ―
[事は思う通りに進んでいる。
そう思えるほどに騎馬隊は敵弓兵を蹴散らして行った。
散り散りになったそれへの追撃がしばし為されるが、それもソマリの指示によって中途で終わる]
騎馬隊、それぞれで一隊へ再編。
足並みを揃えよ、残るは敵歩兵隊のみ!
[突撃の際の応射で騎馬もいくらか減り、二隊を一隊に纏めるべきと判断。
そのため騎馬は大きく迂回しながらの再編成を余儀なくされ、残る敵歩兵への突撃はかなり後に行う形となった]
くっ……流石に、硬い。
[じわりじわりと迫る円陣を取った敵歩兵。
左右から矢を射るも、竜鱗の如く重なる盾に阻まれ崩すには至らない。
突き崩せぬうちに敵歩兵がこちらの歩兵を攻撃圏内に捉え、円陣を解除した敵歩兵がこちらの歩兵へと雪崩れ込んだ。
数にしておよそ3倍はあろうかと言う物量差。
飲み込まれた歩兵が奮戦するも、圧倒的な数に為す術無く次々と消えて行った]
なかなか、やるね。
これで私の手持ちは騎馬隊と弓兵隊か。
[数はほぼ同じくらいか。
ただ、固まられてしまうと弓矢があまり効果が無いため、突き崩すには騎馬に頼らざるを得ない]
騎馬隊、突き崩せ!
[大きく迂回していた騎馬が自軍の弓兵を掠め敵歩兵を横から挟み撃ちにするように突撃を開始した]
弓兵隊、射撃準備にて待機。
崩れた後の隙を逃すな!
[使える兵を最大限活用し、残る敵歩兵を崩しにかかる。
ただ、目の前に集中する余り、散り散りになった敵弓兵が再編成される可能性が頭から抜けていた//]
― 滑走路 ―
[騎馬は牙の如く、敵歩兵を噛み切らんと互い違いに進路を取る。
その最中、騎馬へ射掛ける矢の存在を視界に入れ、ソマリはやや驚きの色を浮かべた]
弓兵っ…!
まだ動けたのか!
[思わぬ一手に動揺を見せたが、その効果が薄いと知れば一度深呼吸することで心中を落ち着ける。
やがて、
止まれ!
[敵指揮官───フェリクスが項垂れるのを見て、停止の声を上げた。
ピクリと、駆けていた騎馬と弓兵が反応し、その姿が一気に掻き消える。
それを確認すると、ソマリはレイピアを収め騎乗したままフェリクスの傍へと歩み寄った//]
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