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― 巡洋艦ナハティガル ―
あー、あちらからいらっしゃいましたか。
[シロウから伝えられた現状>>418に、零れたのは少しだけ楽し気な響きを帯びた声]
そうですね、情報少ないとやり難いですし……じゃ、俺は空から行きます。
単騎なら、すこーしくらい近づき過ぎても、すぐに切り返せますし……そこそこ、近くまでは行けるんじゃないかな。
以降は、母艦さんの方にお世話になりますね。
[軽い調子で、上から先行したい、という旨を伝えた後。
あと、という前置きに、ん? と緩く首を傾いだ]
……後ろ?
[告げられたそれ>>419に上がったのは、それまでと一転、ほんの少し上擦った声。
若葉色の瞳が数度、瞬く。
後ろ、に込められた意味の全てを察するには至らないが。
見えないから、と振り返ろうとしない過去との在り方を指摘されたような気がして、無意識、右手が動いた。
けれど、それは空をぐ、と握って、落ちる]
10倍落ちついてる、って、それは、ちょっと、盛り過ぎじゃないですかぁ?
俺、むしろ落ちつきないって言われる事が多いのに。
[沈黙を数拍挟んで、返したのはこんな言葉。
養い親に、という言葉には、はーい、と笑って返していた。*]
― 巡洋艦ナハティガル ―
了解しました!
……大丈夫ですって、無理はしませんよ。
[先走って落とされては意味はない。
それはわかっているから、この時ばかりは真面目な面持ちで頷いた。
申し訳なさそうな言葉と表情>>432を向けられると、ふる、と首を横に振って]
いえ……大事な事、ですから。
[呟くようにぽつり、零す。
過ったものは一先ず飲み込み、気持ちを切り替えて]
……それでも、だいぶマシになってるんですってば、もー!
[着水以外は、と言われて上がるのは拗ねたような声。
子供じみた表情は刹那、頼む、の言葉>>434には、と息を吐き]
……はい。
シュテルン・シエル少尉、先行します!
[正式な礼を向けた後、未だ波間に揺れる愛機へと向かう。
風防装備を身に着け、計器の状態と風向きとを確かめた]
……ちょっと角度直して……上手く、捕まえられそう、かな。
よし……それじゃあいきますよ、
[呼びかけながらの起動はいつもの事。
程なく、洋上に響くのは低い機関の起動音。
機体はゆっくりと向きを変えつつ、海面を滑り、やがて空へと翔け上がった。*]
― リオレ島西方海域・上空 ―
[海面に尾を引き、舞い上がる。
気流を捉え、機体を安定させるまでは口を真一文字に引き結んで意識を集中させた]
……さぁて。
[風の感触の変化を捉えた所で、表情が、変わる。
他者がいる所では抑え込んでいるものが零れていた]
気合、入れないと、ですねぇ。
[声音もほんの少しだけ、低いもの。
あの時に感じたものはずっと燻ったまま、熾火のように内に残っている。
前線に戻る事を選んだのも、こうして先行する事を選んでいるのも、それに拠るところが大きい。
とはいえ、その赴くままに無茶や無謀をする気はない、が。
一応]
[こちらが艦影を視認できた、という事は、あちらもまた然り、だろう。
恐らく備えはされているはず]
……ま、顔だけ見て帰る、をやらせてくれれば、一番良いんですけど。
[ないよなー、なんて。
そんな事を思いつつ、伝えられた方角へと進んでいく。
単機先行して近づく複葉機、それが目につくのは承知の上で。*]
― 洋上・上空 ―
……っ!
[じりじりと距離を詰めた所に響いた音。>>461
もっとも、肝心の弾丸は翼のすぐ上を通りすぎ、明後日の方へと飛んで行ったわけだが]
ご挨拶、ってとこですかっ!?
[当てる気の感じられなかった射撃に、口を突くのはこんな言葉]
……さすがに、機銃で返すのは大人げないですよねー。
[でもちょっとやりたくなった、というのが本音ではある]
あの距離で、正確に『外してくる』とか。
どんだけ目と腕いいんですか……!
[射撃は自身も得意とする所。
本領は拳銃による早撃ちだが、狙撃にもそれなりの自信はある。
だからこそ、『当てない』のがどれだけの精度を要するかはよく知っている]
……挨拶返しをするかはちょっと置いといて。
[ぐ、と。操縦桿を握る手に、力が籠もった]
今、撃ってくれやがった相手の顔くらいは見てきたいですね!
[言いつつ、僅かに高度を下げる。
風を捉えての直線機動、一気に翔け抜ければ視認くらいは適うだろう。
そこからどうするかは、まあ。
あちらの対応を見て決める気でいた。*]
― 洋上・上空 ―
[高度をやや下げ、一つ息を吐く。
警告であろう威嚇を無視した行動が撃たれる可能性を高めているのは承知の上で]
……このくらいの、距離、なら……!
[多分、いける。きっと、いける。
そう念じつつ、目前の艦へと距離を詰める。
今の射撃は、恐らく見張り台からのもの。
そこに到達する直前で上方へのループに切り替えられるだけの航続距離は稼げるはずだ]
……いきますよ、
[言いながら、機関の出力を上げて距離を詰め。
細めた若葉色の瞳で、見張り台に立つ姿>>481を認めた直後、操縦桿を引いた。
ぐ、と機首を上げた
唐突な切り返しが相手の虚をつけたなら、追撃があっても避けられるだろうが──そこは、賭け、だ。
元より、ここで撃ち合う心算などはない。
ただ──撃たれて、何もしないで帰るのは。
それだけは、もう嫌だ、という意地がそうさせていた。
養父母を亡くした時も、大分馴染んで気を許せた仲間たちを艦毎失った時も。
結局、それしかできなかったから。*]
― 洋上・上空 ―
[飛び過ぎる瞬間、翠玉と視線が絡む。>>534
いつかの淡い紫同様、そのいろは確り、刻んで。
弧を描き駆け上がった上空でゆっくりと機体の体勢を戻しつつ、改めて海面に集う艦船を見やった]
……本気でくる布陣……じゃ、ないですよね。
[そんな呟きを漏らしつつ、旋回する。
さすがにというか、滞空迎撃の準備を整えて行く艦に最接近する心算はないが、すぐに戻る気もない]
……こちらの空組は、まだかかるでしょうし。
[向こうが空戦戦力を出してくるなら、抑えないと、と。
そんな意思を持って、
/*
ほんとにね。
わかってぶん投げてきてやがる、というのがとても、とてもよくわかるからね……!
どーお返してやろうか、こんにゃろう、ってなもんです、はい。
― 洋上・上空 ―
[何やら、評価が下げられている>>591──などとは知る由もなく。
空駆ける
……来ますよねー。
[敵の後方から舞い上がる、翼たち。>>607
その機影を捉えつつ浮かべるのは、どこか楽し気な、笑み]
あ、そう言えば。
こちらのお仲間さんの構成とか総数とか、ちゃんと聞くの忘れてましたね。
お世話になるんだから、ちゃんと確認しとかないとー。
[綴る口調もどこか呑気……ではある、が。
それは、は、と短く息を吐くまでの事]
……さて、それじゃあ。
先陣は、切らせてもらいますよ。
[後方から友軍が来るのは当然の事と、と思っている。
だから、ここで下がって合流なんて思考はない。
そして、動き出した海面にも意識は向けない]
……行きますよ、
[小さく呟き、進んでくる敵複葉機を、見る。
深呼吸、ひとつ。
羽の角度を整え、機関の出力を上げた翼が低い唸りを上げる。
距離を詰めた所でご挨拶代わりのガトリング掃射を一撃加えた後、上へ向けての旋回で一度距離を開ける。
ナハティガルから飛び立った6機が戦闘空域に達したのは、その直後。*]
― 洋上・上空 ―
[さすがに、この数の差は容易くは埋められない。
だから、味方機が出て来てくれたのはありがたかった]
……母艦が一緒に来てたから、もうちょっと増えますかね、お仲間さん。
[とはいえ、ここで全機投入、なんて事はないだろう。
総数で向こうと同じ、となれれば御の字、という所か。
そんな事を考えながら、旋回機動で距離を調整する。
空舞う複葉の乱舞は、見ているだけなら綺麗なものだが。
実際には、文字通り瞬間が生死をわける張りつめた空間。
それと最初に体感した時は衝撃を受けもしたけれど]
それに怖がって、落ちるのだけは、できませんから、ね!
[追って来た敵機からの攻撃を、高度を落としつつの旋回で回避する。
そのまま相手の後ろにつけて、お返しを叩き込みつつ、上へと離脱する。
発進の時の繊細さ何処いった、と。
見た者に口をそろえて言わせる機動で、
― リオレ島西方海域・上空 ―
……っ!?
[後方からの奇襲を決めてから離脱。
そこから、最短距離で切り返しを、と。
そんな行動予定は、近づく音>>672によって真っ新の白紙になった]
……喰いついてきたあっ!?
[狙われている、と。
察した瞬間、とっさに機首を下げ、回避を試みる。
それでも完全な回避には至らず、微かな衝撃が伝わった]
……んのっ……!
やって、くれましたね!
[掠めはしたが、飛べないほどではない。
ならばやり返すのみ、と思いつつ、落とした分も含めて高度を上げる]
……これ、ほっといたらダメですよね。
[それは、本能的な察知。
対しているのが誰かなどは思いもよらない──否、思い至るピースは今は見えていない]
なんとか後ろ……駄目か、なら、真上!
[上へ向け弧を描きつつ、距離を測る。
悠長に後ろは取れそうにない、と思ったら、後は直球。
弧を描く軌道の頂点から機首を下げ、上から突っ込みながら掃射を仕掛けた。*]
/*
[久々のACM描写に何かが飛んでいるいきものの数→1]
……いや、うん。
やっぱりこれ、楽しい。
考える事多くて大変なんだけど、こうも書いててすげぇ楽しいん、だ……!
これって滅多にやる機会ないからなあ。
― リオレ島西方海域・上空 ―
……おおっと!
あれ、避けに行きますか!
[急旋回からの回避機動。>>686
撃ち込んだ掃射の効果は予想よりも低い。
それへの悔しさよりも、あそこから回避に持ち込んだ判断力と機動力への称賛の方が強く声に滲んでいた]
って、感心してる場合じゃなくて……!
[ぐ、と操縦桿を引き、機体の安定を取り直す。
ちら、と若葉色を流せば、援軍も到着した>>680ようで、空の乱舞は激しさを増してた]
……っと、よそ見してる場合じゃないですね……!
[逸らした若葉色は再び、相対する機体へと向く。
速度あげての急接近>>687が何を意味するか──の答えは遠くなく、出る]
……んのっ!
[とっさに高度を上げるものの、よそ見のタイムラグが響いていた。
翼に弾丸が跳ね、衝撃が伝わる]
……落ちさえしなきゃ、どうとでもなりますっ!
[なんとか機体の安定を取ろうと試みつつ、ふ、と、向こうの操縦士に若葉色を向けた]
……?
[視線向けたのは、単純な好奇心の作用。
すぐに逸らして、次の起動に──上昇で距離を突き放す、に移る心算だったのに]
……な……に?
[言葉で表せない何かが刹那、動きを止めて。
予定行動──上昇に移るまでには数拍、間が空いた。*]
― リオレ島西方海域・上空 ―
[動きが止まった理由は、自分でもわからない。
わからないけれど──このまま、止まってはいられなかった。あらゆる意味で]
……っ!
[撃ち込まれる掃射をまともに喰らう訳にはいかない。
だから、とっさにとったのは、機首を下げる事。
上に向かうには、いささか揚力が心許ないから、思考を切り替えた]
……本番前に、飛べなくなったら、笑い話にもなりませんからね!
[下降しつつ、出力を調整する。
機関部には喰らっていない、まだ飛べる。
今までのような機動は難しいだろうが]
……落ちるわけには、いかないんです、から!
[軍に入り、そこで戦う、という事の意味を知って。
落ちる恐怖を味わって。
その都度、ある言葉を基点に死ねない、落ちない、という意思を固めてきた]
落ちたら、『約束』、叶えらんないんですから、ね!
[振り返らない、と決めた見えない記憶の中で。
何故か、その言葉だけは、ずっと残っていた。
誰とのどんな約束なのかは見えないけれど。
それは虹と共に青年を先へと進ませる大事なもので]
持ち直せ、
[言いつつ、直線機動で風を捉える。
揚力を掴み直して、再び上へと向かうため。*]
― リオレ島西方海域・上空 ―
ち、あくまで喰いついてきますか!
[止まない掃射音に舌打ち一つ。
ぎりぎり機体を傾け、まともに喰らうのだけはどうにす避けた。
対する操縦士の思う所は気づかない、気づけない。
ただ、言葉にできないもやもやが広がるのをどうしても止められなくて、ぎ、と唇を噛んだ]
……何だってんですか、もう……!
[苛立ちを感じつつ、傾けた機体を立て直す。
急接近してきた機体から、問うような声>>717が投げられたのはその時で]
……ウルケル海軍少尉、シュテルン・シエル!
[シエル、は今は亡き養父母との唯一の繋がり。
新しい名前なんだよ、と笑ってそれを教えた時の事は、幼馴染の表情共々あかい色の向こう側]
人を誰だという、君こそ一体誰なんですか!
[返した問いは苛立ち混じり。
過去に後ろ髪を引かれぬように、と、しっぽを切ったはずなのに。
ないはずのそれが、振り返れ、と引かれている様な心地を感じつつ。
至近近接の期を逃すまい、と掃射を返しつつ、
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