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[アレクシスへと問いかけた瞬間に、響き渡るは新たな声>>0:117
視線をゆるりとそちらに流せば、佇むのは二人の天使だ。>>0:119
銀と金。白と黒。
まるで対を成すような組み合わせに、束の間、面白がるように双眸を細めた。
けれど、その表情は優雅に腰を折る仕草に、すぐさま伏せられる。
一礼の後、彼らに向けた表情には、柔らかい微笑が浮かべられていた]
侵入者、ですか?
いえ、私は存じ上げませんが……。
[そうおっとりと応じながら、視線を庭園のあちこちへと彷徨わせる。
そこにある風景が日常のそれだと、改めて確かめるかのように]
[数秒おいて、ジークムントとアレクシスの会話にようやく気付いたという風に、彼らへと向き直った。
アレクシスの口から語られる、彼が上の空になっていた理由>>0:121
そうして、それに対するジークムントの返答>>132>>133
それらに興味を惹かれて耳を傾ける風を演じながら、頭を働かせて状況の把握に務める。
銀の天使はジークムント。金の堕天使はゲルト。
ジークムントは天使長のひとりであり、人間には非干渉であるべきという主義主張のようだ。
うっかりものの天使、アレクシスは中立派なのだという。
――なるほど、やはり天界は今、意見をまとめ切れぬままに揺れているようだ。
改めてその様子を確認して、そっと静かに視線を俯けた。
天界の混乱を憂う風に装いながら、瞳の奥に揺れる悪意を伏す]
[やがてジークムントとアレクシスの応酬はひとまずの区切りを迎え、ジークムントの注意は再び侵入者へと舞い戻る>>0:163
最初のそれと重なるかのような問いに、緩く左右に首を振った]
いえ。
目撃してはならない場面を、目撃はしてしまいましたが……。
[アレクシスが噴水に突っ込んだ一件を上げて、ちらとアレクシスへと視線を流す。
ただし直視するのが躊躇われたので、微妙に視線は宙を泳いだ。
その視線が再びジークムントへ戻されたのは、投げかけられた問いゆえに。
彼の視線を真っ向から受け止めて、そっと口元に笑みを湛えた]
私はシメオンと申します。
長いこと、主命を受けて地上に舞い降り、人の営みを見守ってまいりました。
[丁寧に頭を垂れると、紡ぎ上げるのは偽りの素性。
僅かに躊躇う間をおいて、今まさに意を決したといわんばかりの様子で、覚悟を込めてジークムントを見つめた]
恐れながら申し上げます。
先ほどの話を聞かせていただいた限りでは、ジークムント様は人間の存在を侮りすぎているのではないでしょうか?
[間をおかずに口から飛び出すのは、まるで彼を非難するような言葉。
天界に身を置くものらしく、天界の行く末を憂うばかりに先走ってしまったかのような]
私は人の歴史を、彼らの側で見守り続けてきた者です。
人は決して、侮って良い存在などではない。
滅び行く人間を見限る事で、彼らが魔物と手を結び、神に反旗を翻す可能性も御座います。
なればこそ、彼らを導くべきか、滅ぼすべきか、天界は舵を定めねばなりますまい。
[彼の立場を知りながら、唱える意見はそれに反するもの。
一度言葉を区切ってから、再び口を開いた]
神の言葉を忠実に守り、善行を施し、弱気を助ける敬遠な信者もおります。
その一方で、黒魔術に傾倒し、道を踏み外す者もいる。
自分達が生き残るために、身寄りのない者を贄として悪魔に差し出す者達も。
人は――
[我々が考えるほどに無力ではない。
ジークムントを試すよう、紡ごうとした言葉は、突如上がった悲鳴に途切れる>>0:171
目を瞬かせて、そちらへと視線を向けた。
その瞬間、瞳に焼き付くのは小さな白い花の花冠]
[脳裏に過る残像は、遥か昔の、忘れ去られた過去の一場面。
平和な村。穏やかな日々。
村外れに咲き誇る花々の只中で、妹のように慈しんでいた少女に、花冠の作り方を教えた事があった。
そう、あれは丁度、こんな白く小さい可憐な花で。
――あぁ、なのに少女の面影を、どうしても思い出す事ができない。
ちくりと胸を刺す感情に、微かに目を瞠った]
[ぱさりと落ちた花冠を目で追って、束の間、吸い寄せられたようにそれを凝視した。
数秒の間を挟み、視線は花冠が飛んできた元を手繰る>>0:188]
……貴女、は。
[奇妙な既視感はあった。
けれど、それが何かは思い出せない。
訝しがるように口を噤んで、そっと首を傾けた]
どこかで、お会いした事があったでしょうか?
見たところ、貴女は天使ではないようですね。
私は長いこと地上におりましたから、どこかで姿を見たのかもしれませんが――
[そう言葉を継いだのは、彼女の側もこちらに見覚えがあるような素振りを示したからだ。
穏やかに語りかけながらも、その実、向けた言葉には先手を打って牽制するような意図も沈む。
この身が魔に落ちてから、彼女と関わった記憶はないはずなのだが、果たして――]**
/*
役職:夢魔
おまかせにしたら、何かそれらしいものが来ました。
ですが、このRPでは早々に占われて溶ける未来も見え隠れします(
思い残すことが無いように頑張るといたしましょう……!
そしてゲルトさん、お返事は明日に……っ。(申し訳なさにうなだれた)
/*
実はゲルトさんの過去設定を拾って色々やらかそうと思った私ですが、オクタヴィアさんからまさかの既知設定が振られたので嬉々として乗らせていただきました。
こうやって既知設定を振っていただけるのは、本当に有難いですね。
ですが、折角なのでゲルトさんの過去もちょっと絡めてみたい気が致します。
/*
そして忘れてしまいそうなのでメモメモ……!
・アレクシスさんに、「実際に地上に降りて、人と触れ合ってご覧なさい」って唆す。
・フェリクスさんの既知設定をロール上できちんと拾う。
この辺りをやりたいのです。
ですが今日は眠気に勝てないので、寝てまいります……。
[早くに父を亡くしたオクタヴィアは、母の女手ひとつで育てられた。
幸い村は人情味あふれる者が多く、服の修繕など縫物をすることで日々の暮らしの糧を得ることができていた。
しかしその分オクタヴィアにかける手は少なくなる。]
[忙しくも娘の為にと手を尽くす母親の背を見て育ったオクタヴィアは、決してわがままを言わなかった。
けれども、人恋しさと寂しさはどうしても拭えなかった。
村には自分と同年代の人間も少なく、居たとしても男子ばかりであった。
彼らは戦争ごっこと評してはそのへんに落ちている枝同士をぶつけたり、木に登ったりと活発に遊んだ。
オクタヴィアはついていけず、よくからかわれていた。
隣に住む子を除いて。]
「わぁ、きれい、すごい、おにいちゃんすごい!]
[天界の草原は、あの村の近くにあった草原とよく似ていた。
この季節一面に咲く白くて小さな花。可憐ながらも力強く天を向く花。二人でよく其処に遊びに行ったものだ。
…そうだ。母親とあまり遊んだ記憶がなく、周りも男子ばかりだった自分がどうして花冠の造り方を知っていたのか。
教えて貰ったからだ。]
「おにいちゃんは、ほかのこみたいにいじわるしないから、すき。
いっぱいいろんなことおしえてくれるから、すき。
ねえ、おっきくなったら、わたしがけっこんしてあげてもいーよ!」
[じゃれつきながら、笑いながら。おませな女の子は一方的にそんな戯言を紡ぐ。
けれども子どもなりに真剣だったのだ。
何も変わらぬ平凡な毎日が続き、大人になって、好きな人と一緒になるのだと。
炎が村を包むその時まで、根拠もなく信じていた。]
[庭園から去った後も、シメオンのまなざしが頭の中から消えない。
同時に脳裏を過ぎったセピア色の記憶が、歩を進める傍らついて回る。
いくら足音を立てて歩いても、離れてはくれない。]
……他人の…空似よ。
[呟く声は物悲しく、風に乗って消えた。
痛む胸を摩るしか、虚しさを和らげる方法を知らなかった。]
/*
昨晩のログを読み返したら、眠気で頭が死んでますね私……。
弱気ってなんでしょう>>14、弱者ですよ弱者……!
職場の懇親会+体調を崩した結果がこの始末。
ですが今日もやはり調子が微妙です。
言語能力が異空間に……。
……なるほど、それではやはり、どこかでお会いした事があるのでしょう。
[地上にいる間は、迷える人々を導く事を使命としていたというオクタヴィア>>21
その彼女が垣間見せた、どこか落胆した様子にゆっくりと目を瞬かせる。
やはりどうにも、彼女が自分と無関係とは思えない。
さりとて、穢れなく、志高い者を貶める事を悦びとするシメオンが、彼女のような者を覚えていない筈がないだろう。
胸の底にわだかまる違和感に、少しばかり表情を翳らせた。
ならば、導き出される答えはひとつだけだ。
まだ人として、地を這うように生きていた頃。
彼女はその頃の縁者、だったのかもしれない]
[断定せずに曖昧なまま濁すのは、シメオンにはその頃の記憶がほとんど残されていないから。
断片のような記憶はある。
欠片のようなそれらを拾い集めれば、仄かに香る感情も。
けれど、それらの全ては既に遠く、現実感に欠ける夢幻のようなものだ。
手にとって、色形を確かめてみたところで、それがかつてのシメオンのものだったのだという実感は乏しい。
だからこそ、オクタヴィアへ向く感情は、警戒心といびつな興味。
シメオンの正体が、彼女を通じて知れてしまうかもしれないというリスクと。
かつてのシメオンを知るのかもしれない彼女を、じわじわと弄び、傷つけてしまいたいという魔性の者らしい衝動と。
混ざり合うそれらを秘して、彼女へと微笑みかけた]
……貴女も、お勤めご苦労様です。
貴女の慈愛の心は、きっと捕虜の方々にも暖かい光を投げかける事でしょうね。
[柔らかくそう労いながら、去りゆく姿を見送る。
後でもう少し言葉を交わしてみるのも良いかもしれない。
偶然にも、彼女と似た事を思いつつ]
……すみません、話が逸れてしまいましたね。
[ややおいて、ジークムントとゲルトの方へと向き直った。
興味深いと告げたゲルト>>16に、僅かな会釈を返す]
では、私が見てきたものについて、少しだけ。
かつて、悪魔とそれに扇動された者達によって、焼き滅ぼされた村がありました。
悪魔は甘い蜜のような言葉でもって、人々を誑かし、唆して、その村を襲わせたのです。
襲われた村は、まさに惨憺たる状況でした。
悲鳴と怒声が混じり合い、大量の血が流れ、数多の命が失われた。
けれど、村の人々の命を奪ったのは、襲撃者達の手だけではありません。
自らの命を繋ぐために、他者を押しのけて逃げた者がいました。
同じ村人を生贄に捧げて、自分達だけは助けてくれと懇願する者も。
[記憶を手繰るように語りながら、痛ましげにそっと瞳を伏せた。
浮かべる表情は偽りだが、語る内容は真実だ。
記憶の底に沈む断片。
遥か昔に、この目で見届けた惨事]
――犠牲者達は、おそらく神の救いが得られなかった事に絶望した事でしょう。
そうして、その一部は悪魔の僕として甦った。
[そう、例えばこのシメオンのように。
それ以上の言葉を継ぐ事を躊躇う素振りで、頭を垂れて項垂れる。
かつての自分は、最期の瞬間に何を思ったのだったろうか。
もはや思い出す事が叶わないそれに、束の間想いを馳せた]
……ですから、やはり私は、人を放置する事を、得策とは思えないのです。
[やがてそう話を締めくくり、ジークムントへ視線を移す。
自信有りげに断言する彼>>47に、申し訳なさそうに頭を下げた。
天使長にそこまで語らせたにも関わらず、懸念を追いやれない自らを恥じるかの如く]
ジークムント様が仰るように、私の杞憂であれば良いのですが……。
[そう言葉を足して、ゆるりと再び頭を下げた。
何にせよ、そろそろ頃合だろう。
このままここで彼らと言葉を交わしていては、思わぬ失策を犯す可能性だってある。
――それに、先程から意識の端に引っかかる、見知った悪魔の気配も気にかかる]
申し訳ありません、もう少し、この件についてじっくりと考えたく思います。
[彼らの前を辞す事を詫びて、ゆっくりと歩き出した。
やがてその姿は庭園の草木の向こうへと、静かに消えゆく事だろう]**
天使を騙る者 シメオンは、天使長 ジークムント を能力(手繰る)の対象に選びました。
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