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13人目、熊殺しの森の民 サシャ が参加しました。
熊殺しの森の民 サシャは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 決起の日(回想) ―
[静けさだけは変わらないが、寒さを感じるのに、肌がひりつくようにも感じる不思議な夜だった。
>>83行こう、その声にまるで応えたように僅かに頷き、掲げた手が振り下ろされると同時、300人の内の一人、サシャ・カリュオンは解放軍盟主の後を静かに追う。
時折胸の上に在る物に手を当て、逸りそうになる心を抑え込むのは、ここで急いて事を仕損じる事を恐れる為。
だがその心に渦巻く物は、その大きさは様々ながら同じ所を見ているのだと、サシャもまた信じていた。
(取り戻す、否――「変えてみせる」)
奇妙ともいえる一体感は、音の無い世界に住むサシャにとっては非常に心地が良かった。]
[数年前、まだ成人を迎えるより早く「熊殺し」の号を得たサシャにとって、音もなく駆ける事は難しくない。選りすぐられた同胞と共に、砦へと肉薄し歩哨をやり過ごす。得られた情報が正確なのは、知り得ている為、サシャも緊張は抱えながらも安心もしていた。]
リィグ
[随分進んだ頃、サシャは音量に注意し、なるべく小さい声のつもりで盟主の名を呼んだ。
本当ならディーク、あるいは盟主と呼ばねばならないのだろうが、耳が聞こえないため発音に難のあるサシャには難しく短くなりそれが普通となった。
そうして、遠くの見張りを指し示す。殺すか?の意を込めて見上げると返る仕草>>84に、流れるように矢を番えそして―――放った。]
[空気を割く音は僅か。声を封じる為にと迷う事なく喉を潰すと、壁にとりついた仲間の後を追いサシャもまた壁を登る。
上方を支配出来れば、弓の優位性は俄然と高くなる。
扉を開ける先陣らを補佐するように、壁の一番高い所を抑え片膝をつくと、頭上から味方の足を止めぬよう、当てぬように注意しながら矢の雨を降らせた。]
ッ、はい ご!
[それを知ってか途中、壁を登ってか近づいてきた兵は蹴り落としながら、砦が鎮圧されるのをサシャも待つ。
それは長い様で、短い時分の出来事だった。]
[やがて敵の動きは鈍り、逆に味方の足は早まる。
走り回り告げられる声は聞こえずとも、その熱を感じる事はサシャにも出来る。
クリーク砦の占領は成功した。そう確信すると肩の力は抜け弓は背に戻し、安堵の息を落とす。]
(あぁ、これでまた少し近づいた)
[産まれて間も無く壊れた耳には届かぬ音を、肌に感じられるようフードを取り顔を晒す。赤く長い髪ごと身を翻すと、胸には森民の者には似つかわしくない、古く錆ついた十字が後追い揺れていた*]
/*
肩書決めてたら熊さんが居たわけですが(
変更考えつつももういっか!で押し通しちゃったt_nukeですこんばんは。
回想が長いのでとりあえず入村だけして残りはもうちょい練ってから落とします…
しかしさすが休日ログ伸びが早い。
平日組には大変でs
/*
指さし確認。
>あなたは村人を希望しています。ただし、希望した通りの能力者になれるとは限りません。
役職ミス超怖い。
/*
ディークにありがとうと拝みつつ
ログ読んでて解らなくなったけどえーと、
砦占拠→平原で伯撃破→砦に戻って休憩の後州都へ
でいいのかな流れ。あってるかな…
― 8年より昔の事 ―
[サシャは両親と共に森で暮らしていた。
父は産まれも育ちも森の民、母は近隣の村から嫁いできた、少し信心深い娘だった。
特筆する事もない、極一般的な家族の形の中に、普通と少し違う事がいくつかあった。
産まれた娘は赤ん坊の頃に高熱を出し、音を聞く力を失った事。
だが代わりに非常に目が良く、そして、両親とだけは会話が出来た事。
親子でだけ聞こえる、心の声。
口から出す音を聞く力は無かった為、正しい発音を使う事は難しかったが、それでもサシャは言葉を覚える事にさほど苦労する事はなかった。]
[成長するにつれ普通の子供との違いを感じ取ると、違う事が恥ずかしいと思うようになり家に篭りがちになる。そうなった娘に父母は根気よく、生きていく術や、小さいながらも世界の事を教えた。
住まうキュベルドンの森の事を、その森のあるラモーラルというこの国の事を、人が賑わう都市や、自分たちとは似て非なる草原に住む民の事を。
そしていつか来るだろう独り立ちを見据え、弓引く力を入念に。
おかげで狩りの腕は同年の子供らを遥かに飛び越えていた。]
[そんな州都からは遠い森の民、少なくともサシャの一家にとって、15年前の併合は遠い世界の出来事だった。
変わった事といえば、年に一度の税の徴収が重くなったこと、森に近いズワンズ谷を通る物や人の量が増えた事。時折大きな荷が引き入れられているのは森の民でも話題に上がり、森を訪れる商人やらから漠然とした情勢を聞いた。]
『もっと早くに体制が変わって、
ウェストマール王国の治療が受けられれば、
お前の耳も悪くならなかったかもしれないね。』
[そんな事を少し悲しそうに言われたものの、別にそんなに困っていないから良いのだと、父母には努めて明るく言っていた。]
[税が重くなる事に森に住む人間は緩やかな不満を募らせながらも、それでもまだ子供だったサシャには何ら変わりない日々だったある日。
両親を病が襲った。
森のおばばが首を振り、近隣の村医者も匙を投げた中、誰かが「王国からきた医師や医療なら治せるかもしれない」そう教えてくれ、サシャは一人ラモーラル州都へと向かう。
だが伝手も無い子供、何より伝わりにくい言葉で医者を探すのは難しく。ようやく見つけても遠い森まで来てくれるという医者は居なかった。]
おえがい おが
おぅどさを
ぁ ああ
―――――― ―― だすげで!!!
[言葉を正しく伝えられなかった事が原因なのか、あるいは人の巡りあわせが悪かったという不幸なのか。それともそれを含めて正しく天命と呼ぶべき事柄なのか。
かくして叫びに、望んだ手は差し伸べられず。]
[森へ戻り小屋とも呼べる小さな家の前、中に入りもせずサシャはずっとうずくまるように座ったままだった。入らなくても、両親がどうなったかはもう理解している。]
(お父さん、お母さん)
(お父さん、お母さん)
(お父さん、お母さん…)
[何度呼びかけても、もう返らない声がその証。家の中に入るのが恐ろしく、只管にずっと、そこに座ったままだった。]
『もっと早くに体制が変わって、
王国式の治療が受けられれば、
お前の耳も悪くならなかっただろうね。』
[そう言っていた両親の言葉を思い出して泣きながら首を振る。]
(嘘だ)
(変わっても、なんにもならなかった)
[現に両親は死んだのだから、変わった事で得た物は、この森には届いていないのだという事をサシャは知り。]
[そして強く]
(変えたい)
[そう願うようになる。
だが単なる森の民の娘には、そのために何をすればいいのかが解らない。思い願いながらも出来ないことへ、欝々としたものを抱えながら暫く過ごした。]
― 8年前 ―
[事の詳細は森の中。
だが結果、森の民の間でも懸念事項だった凶暴な熊の王を伏せた少年に、サシャは茂みの中で世界が変わるほどの衝撃を受けた。
どくどくと、音のない耳を血が叩く感覚が響く。それほど見た物に衝撃を受けたのだった。]
(変わっても変わらない)
(それを変えられるのは、―――きっとあの人だ)
っ…!
[居てもたってもいられずに、茂みからその場に顔を出す。
だが機は遅れ、静かに見送るだけだった。
ただそれが”彼ら”を初めてその目で見て、ちゃんと覚えた時だった。
彼らが去った後も暫く動けない程、手は胸の上で握りしめられていた。]
(決めた)
[そう胸中で決意を固めると、ようやくその場を離れ「熊の王が退治された」のだと、事の始終を森の民へと告げてまわる。それは森のおばばを初め、何人もの森の民を驚かせて――
そうして森の民とディークらとの交流は、ここから少し進んだのだった*]
[それから数年の月日は流れ。サシャ・カリュオンは森の民の中でも、弓の腕なら右に出る者はいないと称される程になった。
キュルベルドンの森の熊を弓の腕だけで捕え、その首を持ち帰り「熊殺し」の号を得た称賛の席で。]
れも、もっと凶悪な
ハゲ傷のあるグマがあいでだど…どぅなるが。
[この森に数年前まで凶暴な熊が出没していたのは、森の民の間で今なお残る有名な話である。
弓を使えば、いや罠を使えば、等の声が上がる中、今代の「熊殺し」の号を取ったサシャはその熊が誰だか知っていたので、少し口の端を上げて笑っていたのだった。]
― 別隊出撃前:クリーク砦 ―
[>>273森民で出来た弓と斧が中心となる部隊の中で、サシャもまた慌ただしく動いていた。
使った矢の補充、怪我をした者の治療や確認等々。
そんな中腕を引っ張られて、何だと睨むと指を差され、その先に居た盟主の姿に大体理解した。]
りぃぐ
[ひらと手を振り、気付いた事を伝え視線を前に向ける。
何かあったのかと思いじっと見上げると、唇は称賛の形をとっていた。
それを見て、にこりと笑う。
ディークの言葉が読みやすい、気づかいが見えたのも笑みの理由の一つだった。]
ん。
[ぐ、と拳を突きだすようにして、次も任せろという風な意思を向け。
狩りの話が出れば頷いた。]
森はみぃんな、りぃぐが来るのお待っでる。
えりぃと、がーぐも、一緒に来れればいい。
[年の近い、外の友人らの事も告げながら、だが最後に。]
負げないげど。
[そう付け加える。まだまだ超させない、そんな思いを乗せながら。
なお冗談交じりの話を聞いた時は、「しっでる。」とニッとした笑みを浮かべただろう*]
― クリーク砦 ―
わぁじは、残る。
ここの方が、づごうがいぃ。
[討って出る森民の面々が多い中、サシャは残る方を選んだ。
谷合の砦は弓を生かせる場所でもあると思った為。
また「サシャは目が良いから見張りを」そう望む声があるのも知っている。だからそれを否と言う理由はないが、一つだけ要望もあった。]
見張うのはいぃが、誰が、もひとり着けて。
わぁじは、耳がぎこえないがら。
[音に反応出来ないのだと告げながら、複雑な笑みを相手に向けたのだった*]
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今回はサシャでもTUEEキャラを意識しているので、書いてる文章がだいたい恥ずかしい(
まぁ強いっても遠距離戦だけなで詰められると死ぬわけですが。
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とりあえずログのおさらいをしつつ、まだ居ない人がいるので大丈夫かなーとか思ってたら一人来た。やったね!
そして位置的にチャールズさんに絡んでみたいなー、とは思うけどとりあえず我慢…。
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