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生物学者 オクタヴィア が見物人として参加しました。
生物学者 オクタヴィアは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
ー第二エリア 展望室ー
[頭上には、地上では見ることが出来ない、瞬かない星空が広がっている。
地球とはまるで違う星空を見上げながら、…はタブレット端末を操作する。
最先端の操作が難しいと評判の脳波操作型コンピューターにも関わらず、指でほとんど触れることもなく、かなりのスピードで操作されていく。]
…ふう、こんなもんかな。
[暗く静かな部屋の中で、…は一人呟いた。]
[タブレット端末の電源を落とすと、…は空を見上げて、星を探し出した。
もちろんどの星が地球のどれに当たるか、など知る訳がないので、眼に映るホログラフィーの力を借りながら、だが。]
ひい、どの星だろう?あれだけ見てても、わからないもんだね…。あ、あったあった、サビク!
[…が見つけたのは、星座でいえば蛇使い座の二連星、サビクと呼ばれる星。
未だ地球星系人類の、到達せざる星。
そして、思い出の、星。]
…そうだ、レポート大学に送っておかなきゃ。
[星を見つけた…は、ふと用事を思い出す。
再び端末の電源を入れ、操作しはじめる。]
あー、そうだマルク助教授に連絡入れておかなきゃ。
ワープに入ったら、しばらく連絡取れなくなるからなー。
[レポートを送り、さらに電話の用意をする。
ホログラフの画面が現れ、呼び出し中の画面が出てきた。
やがて画面に、助教授の顔が映る。]
「…オクタヴィア教授、今頃何の連絡ですか?
今教授のいない幸せを満喫していたんですが。」
[助教授は、あらかさまに嫌そうに言う。
が、…に気にする様子は一切ない。]
お、マルク先生、やっぱりいましたか。
ネオ・カナンの防疫隔離センターのほうに、サンプルの特異性を説明する資料とサンプル移送の手続き書お願いしますねー。
あと、頼まれてたレポートはお姉さんが作っておきましたよー。
「話が急です!そういうことは先に言ってください!
あと孫もいる86歳が『お姉さん』は止めてください!」
[悲鳴のような声が、展望室に響いた。]
…うるっさいねー。見た目34で止まってんだからいいでしょ。それより仕事お願いねー。
「それとこれとは話が別です!
教授はもう少しー
[…は言いたいことを言うと、即座に通話を切った。]
ひい、これでお仕事終わり。
[ふと横を見ると、>>78かわいらしい猫 いや、ホログラフがいた。
一瞬なにかあげようか、と思ったがホログラフにものをあげても仕方がない。
背中を軽く撫でて、星空を見上げる。
この空も亜空間に入れば、歪みを孕んだ暗黒に変わるのだ。今のうちに味わっておくのも、損はない。]
[しばしの間、地球とはまた違う星空を見つめて。
その間に、ホログラフの猫もどこかに行ってしまっただろうか。
どこからともなく、美しいバイオリンの音色>>132が聞こえくる。
確かこの曲は、まだ私が措置を受ける前、あの日々に見た、なにかの映画の曲。]
懐かしいなあ…。
[しばし、微かな音色に耳を傾ける。動けばたちまち聞こえなくなるような、本当に微かな音色に。]
[やがて、バイオリンの音色も止まる。
その時になって、ようやく自分が腹が減っていることに気づいた。
周りにいたドロイドに、なにか頼もうかと思って、ふと思い出す。]
そーいえば、前にこの船に乗ったって言ってた学生が、何故か
「教授、あの船に乗るなら、レストランに行ってくださいね!あのレストランは凄いですから!いろいろ!」
とかやけにレストランをアピールしとったなー。
[…何やら妙な予感がするが、このドロイドに頼んでもそう面白いものは出て来ないだろう。
せっかくこの船に乗ったのだ。レストランぐらい行ってもいい。
私は席を立ち、部屋を出た。]
[その途中の通路で、金髪でぬいぐるみを抱く、幼く見える女性>>209に出会う。
このほぼ自動化された船内で、人に出会うとは珍しい。
だが、どうも彼女は道に迷っているのか、どこへ行けばいいのかわからなくなっているように見えた。
心配に思い、一言声をかける。]
おーい、道にでも迷ったのかい?
とりあえず、これでも見ときな、お嬢ちゃん。
[明るく声をかけ、デジタル地図を差し出す。簡単な操作で階層、エリアの切り替え、拡大縮小が出来る優れものだ。
受け取ってくれただろうか。用事は済んだとばかりに歩き去っていく途中で、振り返り、]
あ、私はオクタヴィアって名前。またなんかあれば言いにきなよ。
[言い放ち、今度こそ歩き去っていく。返事はあっただろうか。]
[歩いていると、ふと視界の端に、きっちりとしたスーツ姿の男>>254が映った。]
(どこかで見たような…そう、ちょっと前…)
[考えているうちに距離は離れ、やがて振り返っても見えなった頃に、ようやく思い出す。]
ああ、確かスコット・ダンカンさんの執事さん…。
10…1、2年前、だったかしら?
[新しい研究所を、危険生物の漏洩の可能性のない衛星軌道上に作ろうとした時の、ことだったか、映画界でそれなりに顔の広かった従兄弟に紹介してもらい、融資の話し合いに行った席で見た顔だ。]
変わってないねえ。
[結局、融資の話はどこだか知らないがダンカン氏の逆鱗に触れたらしく、さして説明するまもなく終わってしまったのだが。
そのあと、何度か諦め切れずに頼みに行ったのだが、次からは本人に会えることすらなく、あの執事に追い返されたのだが。
姿が変わらぬのは、こちらとて同じ。
きっと彼にも、それなりの何かがあるのだろう。]
[歩いていて、そろそろレストラン街のあたりか、と思い、周りを見渡すが、どうも様子がおかしい。
どうやら、どこかで道でも間違えてしまったようだ。]
…あれ?おかしいなあ。どこで間違えたんだか。
[…は地図を取りだそうとするが、途中でその指が止まる。金髪の少女に渡してしまったことを思い出したのだ。]
全く…道間違えるぐらいなら地図ぐらいしっかり持っておけばいいのに…。
[ぶつぶつ言いながらタブレットで地図を開く。
仕方ない。今日は料理はドロイドに部屋に運んでおいてもらおう。
冷めてしまうだろうが、まだ仕事は残っている。
亜空間に突入する前に、すこしでも終わらせておかなければ。]
[幸い、ここから部屋まではそう遠くない。今日は*一人になって*仕事を片付けておこう。
レストランは、また明日でも行けるが、仕事は亜空間に入るまでにある程度片をつけておかないといけない。]
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