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[振り返ったとき、桔梗色の髪が棚の向こうを通りすがるのが目に入る。 ]
……あ、エリー。
[エレオノーレは此方に気づいたのかどうか、もう別の棚に向かいかけているようで、声をかけるには少し遠かった。
ゆえに、その愛称を口にしたのも、呼びかけるというよりは確認のようなものだった。]
[彼女が己の職務に対する感情に薄々気づいているらしいことは、ここ最近なんとなく感じ取っていた。
初対面から彼女を愛称で呼ぶ己に対し、いつまでたっても少しそっけなく思えるのも、もしかしたらそのせいかもしれない、とも。]
今度、タイプの上手な打ち方、教えて貰おうかな。
[解決策になっているのかいないのか。さらりと流れる桔梗色を見送りながら、*独りごちた*。]
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人数が揃ったので、ゆるふわと中身さんサーチを発動させてみたのだけど……、
さっぱりわからん。
テオ→改行がはっぽーさんっぽい
オズ→発言時間が粧さんっぽい
ソマリ→なんとなくキュラさん?
ゾフィ→メモで自分の名前を間違えてるから晴香さん?
あれだけifで文章を遣り取りしたゆきこさんのPCに自信がないのが悔しいですぐぬぬ。……ウェルシュかなぁと思いつつ。
/*
相変わらず、すてらさんの位置も不明。カークがちょっとそれっぽく見えるような、ちがうような。
ひつじさんもまだ見えない。
まぁ、はじめましてさんが3名もいらっしゃるから、わかんなくて当然だよねっ☆
[投げた。]
[明るい声が降ってきた方を見上げれば、アプサラスが昼食の誘いに乗ってくれたことが知れた。]
ん、お疲れ様。
休憩時間まで熱心だね、アプス。
[もちろん、アプサラスがうっかり自室で寝過ごしたことなどオクタヴィアスが知る由もない。]
そしたら、アプス達の仕事が終わるまでに僕は先に本を借りて来ようかなぁ。
[小説の場所についてソマリから色よい返答がなければ、適当に見当をつけて小説を*探しに行っただろう*]
わぁ、続きがあるんだね! 楽しみだな。
[次の助力を求めるソマリの言葉は、言外に「信頼している」と告げられたようで、くすぐったげな笑みが生まれた。]
もちろん、僕にできることがあるなら。
[場所はわからないというソマリの言葉に頷き小説の書架に向かおうとしたとき、アデルが回覧板の内容を告げながら閲覧室へと入ってきた。
廃棄、という言葉に眉を顰め、大きな目を数度瞬かせる。]
そっか……。残念だね。
[アデルの持つ回覧板にちらりと目を走らせる。新しい司書官が来るという期待よりも、自分にもよくしてくれた先輩への追懐と喪失感が先に立ち、じっくりと目を通す気にはなれなかった。]
[次へ回そうとするセルウィンから回覧板を貸してもらう。この場に居るのなら、先に見てしまった方が効率的だろう。
いつも革紐でもって首に提げている万年筆のキャップを外し、回覧板に書かれた己の名の下にさらさらとサインを書く。
──揃いの革表紙をつけた小さなメモ帳とこの万年筆は、書記官としての己に必要なものだ。専門的な仕事に忙しい司書官や翻訳官を補佐するための雑用をこなすには、己が記憶力に劣ることは自覚しているから。勤務時間中は、この二つを必ず揃いで首から提げている。]
はい、順番は違うけど、僕はもう回覧板見たから。
それじゃ、「虹色のうずまき管」、探してくるね。
[いつの間にやら更に賑やかになっていた閲覧室内の誰にともなく手を振ると、踵を返して小説の書架へと*向かった*]
[セルウィンの声が背中に届き、オクタヴィアスはぱっと表情を輝かせて振り向くとその手から本を受け取った。]
わ、ありがとう! 探す手間が省けて良かった、さすがセルウィン司書官。
[感謝の気持ちとちょっとした戯れが入り混じり、敢えて正式な呼び方を口にする。
戻す書架の指示には頷き、本を汚さぬよういったん手近な机に置き直すと、慎重に万年筆のキャップを外してその番号をメモ帳に書きつけた。]
貸出処理してくるね。それが終わったら皆でカフェに行こう?
オズもああ言ってくれてることだし、おなかぺこぺこじゃ午後の仕事に響くよ。
[貸出処理のため、少し離れたところにある無人のカウンターに向かう。そこに備え付けられた貸出機に本のバーコードを読ませ、次いで己の左手の甲を同じ機械にかざす。
「ピピッ──認証シマシタ」
電子音に次いで固い人工音声が響き、機械の画面には己の名と小説の題名、そして返却期限が表示された。 ]
[ものの本で知りうる限り、手の甲に端末を埋め込まれていないヒトたちは、個人を認識するカードを持ち歩いてその替わりとしているらしい。カードなんて複製も簡単だし、他人に悪用されないとも限らない。
何より、忘れっぽい自分はそんなシステムの図書館には通えそうもない。この図書館がそんな制度を採用していなくてよかったと、心から思う。]
べんり、だよねー。
[見た目は普通のヒトと変わらないらしい左手を、しみじみと館内の明かりにかざしてみる。このシステムのおかげで、自分たちは大好きな本に囲まれながら平和に生きているのだ。
噂にしか聞いたことのない「バグ」とやらが発生しない限り、ゆるやかでおだやかな人生は保障されている。そして、最期は──]
星の夢。
[セルウィンとアプサラスの戯れに出た言葉、アデルが持って来た回覧板の内容。それらが一体となって、普段は考えもしない場所のことをオクタヴィアスに想起させた。廃棄されたという先輩の優しい声を思い出すとなぜか胸がきゅっと締め付けられるような心地になって、一瞬、瞼を閉じる。]
──素敵なところだと、いいな。
[祈るように呟くと、借りた本を胸元に抱え直し、皆のいる場所へと歩を戻した。]
/*
喉やばいけど、どうしても貸出システムの描写をしたかった。後悔はしていない!
初めから異世界だと、プロローグで探索しまくれて良いね。言うほど動いてないけど。
[戻る途中、先刻見送った桔梗色がまた視界の端に入る。視線を動かしてみれば、エレオノーレが爪先立ちで書棚に手を伸ばしている。──彼女の身長ではぎりぎり届かない位置に、目的の書籍があるようだ。]
エリー。
[いつものように呼びかけ、傍に近づく。]
──、これ?
[彼女の指先がとらえようとしていた書籍をひょいと取り出して手渡す。彼女よりは少し上背があるから、踏み台や梯子が無くとも苦労はしなかった。]
セルウィンが回覧板を渡したいらしいよ。時間があったら行ってあげて。
[事務的な連絡を伝えた後、エレオノーレが急いでいないようなら、仕事のことや同僚のことなど少し会話を交わしたかもしれない。]
[皆のところへ戻れば、オズワルドやウェルシュは既に仕事を再開しようとしている様子だった。
カークはそもそも机を離れるそぶりもなかったが、大丈夫だろうか。声をかけようかとも思ったが、こんなふうに仕事に没頭している時の彼が何も聞こえなくなっていることくらいは承知していた。
かわりに、少しは余裕がありそうなウェルシュに一声かけておくことにする。──何かと理由をつけてはソマリを訪問しているものだから、部署が違うとはいえ翻訳官たちとは比較的面識があるほうだ。]
ウェル。もしカークが後でご飯食べに行くようなら、僕らがカフェに居るよって伝えて。ウェルも、よかったら一緒に。
ドリーは……その様子だと、もう食べて来たんだろうね。
[すぅすぅと可愛らしい寝息を立てるドロシーに目を細める。その背にかけられている上着は、彼女のものにしては随分と余裕があった。紙束の山脈の向こうに見えたウェルシュのシャツ姿に理由を推測して、ひとり頷く。]
[ふと掛け時計を見上げれば、休憩時間はもう幾許もない。あれこれと楽しく会話するうち、思ったよりも時間をくってしまっていたようだ。]
ありゃ、ゆっくりする時間は無いかな。
[それでも、軽食と飲み物くらいは摂る時間がありそうだった。
司書官たちの仕事が一段落ついていれば、連れ立ってカフェへと*向かうだろう*]
/*
縁故ふったエリーにアデルが絡んでいるのを見て、これはソマリとの薔薇をてぃーさんに期待されているのだろうか……と超絶深読みしてみるテスト。(まがお)
─カフェテリア─
[カフェに着くと、オートミールの皿を持ったテオドールとすれ違った。同じ閲覧室を受け持つ同士、声をかけようかと迷っているうちに、テオドールは会釈をひとつしてその場を去ろうとする。ソマリとのやりとりを聞くでもなく眺めながら、ウェルシュが現在取り組んでいるらしい翻訳プロジェクトのことを思い出した。
テオドールの機械のごとき記憶力やウェルシュの実年齢に見合わぬ若々しい外見などは、遺伝子研究者の努力のたまものであるらしい。そういったメリットを得る代わりに、テオドールは「感情」を失ったのだと、雑談の折にウェルシュは教えてくれた。
己はあまり彼と関わったことはないけれども、積極的に会話に加わろうとしない様子などを見ると、なんとなく合点がいく気はする。]
ウェルも、何か無くした……のかな?
[無くしたものが「感情」ではないことだけは確からしい、と勝手に推測する。]
[ソマリとテオドールのやりとりが済んだら、一緒に居るメンバーとともにレジへ向かい、クラブサンドイッチとオレンジジュースを頼むつもりだ。]
―回想・第二閲覧室ー
[「もし間に合わなかったら、」との申し出に勢い良く頷く。外見が若いとはいえテオドールに引けを取らぬ古株であるウェルシュの話はいつも興味深く、たまに食事をとりながらそうした話を聞くのを実は楽しみにしているのだ。]
休憩時間が終わる頃にまだ来ないようなら、軽くつまめるものでも差し入れるよ。甘いものがいいかな。
[手が汚れないものが売られていればいいなと思いつつ、ウェルシュに見送られて閲覧室を出た。]
/*
さて、あとふたつ縁故どうするかなー。
ほんとはアデルかアイリに結んどきたかったんだけど、もう無理ぽ。
不自然じゃない範疇だと、セルかウェルかな?
埋めなくてもいいんだけど、途中で縁故増やすの苦手でいつも迷う。戦略的縁故とか、まだまだ先のお話です。
─カフェテリア─
[仕事に片がついたのか、続々と同僚たちがカフェにやってくる。
サンドイッチを食べながら、やってきた彼らと談笑を交わす。オクタヴィアスは、こういう時間が大好きだった。
しかしテオドールまでやってきたのには驚いた。どうやらゾフィアが連れてきたらしい。
彼でもかわいい女の子の誘いは断れなかったりするのだろうか。だとしたら少し親近感も湧くというものだが。
そのテオドールから、新人秘書についての情報が入る。]
挑発的な挨拶……って、どんなんだろ。
[アデルは挑発されそうなタイプとも思えないのだがと首を傾げた。]
[カークとゾフィアのやりとりを、微笑ましくも少し羨ましげに眺める。
そういえば、さっき閲覧室で話した時のエレオノーレは、いつになく楽しげにしてくれていた気がする。
マリエッタともなかなか仕事以上のことを話す機会を作れずにいるのだけれど、たまには甘いものでも差し入れてみれば話のきっかけにもなるだろうか。
ウェルシュとの会話も思い出し、サンドイッチを食べ終わると、差し入れのためのスイーツを買おうと席を立った。]
えぇと、焼き菓子はどうしてもポロポロこぼれやすいしなぁ。プリンとかゼリーも美味しそうだけど、スプーンが要るし……。
何にしようか。
[ショーケースをあれこれと眺めやる。普段はあまり甘いものを嗜まないものだから、何を買っていいやらいまいち見当がつかない。
と、何やらカラフルな個包装の詰まった瓶が目についた。]
キャンディ?
[両手に余るほどのサイズの瓶に、様々なフルーツの味のキャンディが入っているらしい。見た目も可愛らしいし、女の子には喜ばれそうな気がした。]
よし、それにしよう! すいませーん、これください。
[支払いを終えて瓶を抱えた、そのとき。
けたたましいサイレンが響く。]
[一瞬動きが止まり、放送に耳を傾ける。
皆の居た方を見れば、それぞれに驚き慌てた様子で、駆け出す者も居た。]
ソマリ、これ、どうなって……?!
[つい、最も信頼する相手の名を呼ぶ。わけのわからぬまま、瓶を抱えて第二閲覧室へ駆け出した。]
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