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――往生際が悪い!
[コンラートの初動と同時に、発砲。
両腕に構えたC96からの銃弾は、或いは掠めれど、致命までには至らず。
どこから取り出したのか、振り翳すナイフには、笑うほかない]
阿呆――その程度だったら、皆、士官学校で教わってんだ!
[拳銃の台尻で、突き出された刃を弾いて。
蹴られた勢いそのまま、転がって。放たれた銃弾を避け]
――少尉、撃て!
[叫びながら、自分もまた、不完全な姿勢ながら、引き金を引く]
[転がった瞬間。背筋に走った痛みは、皮一枚を持っていって。
一体全体、どういう身体の構造をしてるのかと訝しみながら、唸って]
――自分が撃った弾数くらい覚えておけ、阿呆め。
[向けられた銃口からは、ただ、乾いた音が響くだけで]
――貴様の都合など知ったことか。
悪いが、俺にも約束があるんだよ……!
[首と後頭部となんて、小刻みでなければ昏倒していたかもしれないが。
ぐわんぐわんとする頭を無視して、弾を残しておいた側の一丁を構えて。逃げていくその背中に、撃ち放つ]
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RP暦も長いけど、ここまで酷い応酬は記憶にないわ。
あんな確定やって素直に受けると思ってんのかね。
そろそろ向こうが人間超えてきたから、常識的な範囲で確定返しするのキツいんだけど。
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カークも来てたか。
さて、ここから纏め切る自信は私も流石にないな。
とりあえずタイマンしたそうだし、私明日いないし、カークに追っかけさせる……?
電測士 リエヴルが「時間を進める」を選択しました
――ち……、糞。
[後頭部を抑えて、ややフラ付きながら]
……奴には弾丸避けの魔法でもかかってるのか?
魔女だのなんだのは、冗談と思ってたがな。
それともあれか、俺や少尉の腕が余程に悪いのか?
[数メートルの距離であれだけ撃って、まさか仕留め損ねるとは。
流石に無傷とは思えないが、まだ駆ける気力はあるようだ]
まあいい――それと少尉、渡しておく。
俺より、君が持っているほうがいいだろう。
[ローレルが所持していた拳銃を、ファベル少尉に差し出した]
弾切れなんで、金槌くらいにしか遣えんだろうが、お守りにはなるだろうさ。
……多少の経験でなんとかなってたまるか、全く。
だいたい、今のご時勢に白兵戦なんて、陸さんでも滅多にやらんだろう。航空隊なら、尚更だ。
[もっとも、工作員の経歴が本当とは限らないから、本業はパイロットではないのかもしれないけれど]
……矜持は邪魔せんが、俺が君の邪魔になる。
まだ奴が弾を残してたらどうする?
二人して、鈍い動きをする必要はない。
それに、頭を割られたわけじゃないからな、幾らもすればマシになる。
[ただ、足手纏いになるのは確かで。
いま、奴を見失うわけにいかないのも確かで]
……先行しろ、少尉。
どのみち、君の俊足には、ちとついていけん。
のろまな亀にアキレウスが付き合う必要はない。
だが、無茶はするな。直ぐ後を追う。
一人で殺れそうになければ、足止めだけでいい。
……そうとも。
[二人の亡骸について、頷いて]
だから――いいか、少尉。
俺たちが奴に殺られたら、少佐も中尉も、あのままだ。
二人を冷たい通路に寝かせたままにしたくなかったらな。
なんとしても死ぬなよ、少尉。
──悪魔なら、生まれ故郷《地獄》へ返してやらんとな。
[鼻を鳴らして]
──甘い、か。
まあ、美徳ではあると思うがな……、
[そういった人の善き部分は、戦争では往々にして否定される]
……まあ、君の甘さは大切にしていい。
ただし、これが終わってからな、少尉。
――……、
[ファベル少尉が去ったあと、通路の壁に背を預けて。
そこで漸く、握っていたモーゼルに、最後のクリップを装弾した。
平静を装いはしたが、走りながら装填作業をする自信はなかったのだ]
……ったく……こいつは、一体、何の因果だかな。
好いた人は殺される、守るべき少佐にゃ目の前で死なれ、挙句は頭を割られかける……。
[それに、もう一つ。拳銃を握ったままの手に、視線を落とす]
……感触、残ってやがるんだよ。
[銃口を押し付けて、引き金を絞った瞬間の指先の感触。
銃身を通じて伝わる、人間の肉体を銃弾が貫通していく瞬間の感触。
そして、ふっと力が失われるときの、その瞬間の感触。どれもこれもが、掌に残っている]
……、……クソ。
[今更のように震えがきた手を、意志の力で抑え込む。
――それは、まだだ。
感傷に浸るのも、人を殺した実感に震えるのも、まだ先だ。
そういった贅沢を味わうのは、まだ。
あと一人を殺すまでは、まだ、まともでなんていられない。
意図的な狂気で凶器を振るい、すべてに片を付けてからだ]
――……行くか。
[ファベル少尉には、いまは甘さを捨てろといった。
その自分が、弱さを抱えていていいはずがない。そうなのだ。
幾らか揺らぐ意識をはっきりさせんと、自分の頬を張って。
今一度、拳銃のグリップを握り直す。
弱いリエヴル・クレマンソーには、少し眠っていてもらう。
いまは、士官の鑑になるような、どこに出しても恥ずかしくないような行動をとらねばならない]
……そうでもしないと、格好も付かないしな。
[ひとつ苦笑を漏らしながら、ファベル少尉の後を追った**]
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……ん?
ローレルとシュテラが死んでるの、直ぐ近くじゃなかったっけ……、
……まあいいか細けぇこたぁ!
一周して戻ってきたとかそんなで!
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天声反応早ッ。
いやうんあのな。
予定入れた時点、ラス3最終日までもつれこむと思わなかってん……。
と、そこの見通しの甘さについては土下座しておく。
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