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ウェルシュって呼ばれてると自分のような気がするのは
ちょっと前の村で自分がウェルシュ使ったのと
やはりこう強縁故の絆がですね
[>>6:+19チーズケーキもだいぶ減った頃に、カークに声をかけられ]
あ、いいですね!
じゃあお言葉に甘えて……メニューもお任せしちゃっていいですか?
[図々しく答えた。
卒業後は、菓子作りから遠ざかっていたという彼が、思う存分腕を振るってくれるのを楽しみに待つ。
他の幾人かも、散策あるいは探検に出かけるようだった]
[戦に引き裂かれた恋人たちも、今は誰憚ることなく互いのぬくもりを感じあえる。
研究に雑用に忙殺されていた教官も、ゆっくりとお茶の席につくことができる>>6:+88
自分もこうして、のんびりお茶を淹れて皆と楽しむことができる
それはきっと、幸せなこと]
[気が付けば、海岸にいた。
足元にはいくつもの、叩き割られたスイカ。
スイカのように無造作に叩き割られた、何か。
赤く染まった砂浜]
…………!
[大勢のひとが倒れ伏していた。
懐かしいいくつもの顔が、赤にまみれていた。
武器を振るいながら、誰かが嗤っている>>+71]
[止めなければ、と思う。
次々に砕かれてゆくもの。砕きながら壊れてゆくひと]
――――、
[叫んだはずの声が空気を震わせることはなく、
伸ばした手が届くことはなかった。
こちらを見るその人の表情は、変わらないままだった。
ああ、それも当然だ。
だって自分は、死んでいるのだから]
[崩れるように砂浜へ座り込んだそのとき、沖合に白い点が見えた]
…………?
[たちまち近づいてきたそれは、真っ白な帆を張った船。
甲板にはふたつの人影]
『外務大臣のご子息も、
一緒に、乗せて行きましょうか。』
『そうだなあ』
[彼らの姿が見えて、声が聞こえて、思わず目を瞠る>>6:230>>12]
……ベリアン先輩、ディーク先輩……。
[ふたりの表情は、優しく――未来をみつめていて]
…………。
[共に行きたいと、願ってしまう。
自分にはもう、未来などありはしないのに]
[もう大事な人と戦うことはないのだと、
シェットラントに告げたのは本心だ。
家族や友人達を遺してきたのは悲しいことだけれど、
「ここ」へきたことにどこか安堵していた]
…………僕は、
『ステファンを撃ったのは、
恐らくウェルシュだ…って話は、既に聞いているか?』
[ディークのそんな言葉が聞こえて、身を竦める>>13>>14]
『ステファンが、まだ生きてたこと。
少なくとも俺らが出てきたときには…生きてたこと。
あいつがステファンを殺してないかもしれねえこと』
ウェルシュ先輩……
[彼にここへ来て欲しいとは願っていない。
父を殺そうとした人だけれど、彼には生きて幸福になって欲しかった。
だから、もう彼には会えない]
…………。
[彼が心から幸福になるためには、自分を手にかけたことを忘れなければならないだろう。
うぬぼれかもしれないけれど、
彼がきっとそうできないことを――知っている]
[会いたい]
[生きてもう一度]
[大切な人々に]
[白い船も、赤い砂浜も、いつしか視界から消えていた。
あたりは一面の、青**]
『スティ』
[懐かしい声が聞こえる]
『……スティ、朝だよ。起きよう』
[暖かな優しい記憶]
『今日は、海に行く日だよ。
ほら……』
『……こんなにいい天気』
[瞼を閉じていても感じられる、眩い光]
[明滅する小さな光]
[呼び合うように瞬くふたつの光]
[不規則だがランダムではなく、何らかのルールに従っているように見えるそれを追っていけば]
[夥しい数の兵馬が、互いに隊列を作って向き合っていた]
[ディークがいる]
[レトがいる]
[ベリアンがいる]
[ジェフロイがいる]
[ソマリがいる]
[ウェルシュがいる]
[広く布陣する無数の将兵の中で、誰がどこにいるのかは不思議と感じ取れた]
[慕った人々が、敵味方に分かれて武器を交えようとしている。
また、血が流れる。命が、失われる]
[見たくなかった]
……あれは?
[>>+182帝国の隊列の中に、「こちら」へ来た筈のカレルの姿がある]
……一緒に、行くんですね。
[息を吐いて、胸の前で拳を握る]
『必ずこの戦を、終わらせるから――』
[ここではない場所から届いた、レトの声>>142
これは、戦いを終わらせるための戦い]
……見届けなければ。
[両軍が激突する。
肩を斬りつけられた兵士が苦痛の叫びを上げ、胸を射貫かれた兵士が馬の背から落ちる]
[何もできないまま、その光景を見ている。
この戦いが、皆の、両国の未来を切り開くものであるようにと祈りながら]
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