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……すっげえ。魔法みたい。
可愛いし綺麗だし、うまそう。
ケーキってこうやって、できるのか……。
[洗われたばかりのボウルや皿を布巾で拭きながら、
しみじみと呟いて。とりあえず一段落かな?と思っていると。
カークがラングドシャを作るというので、まだ作るのかーー!と目を丸くする]
……クロカンブッシュもまだ、あるんだよな。
そっちに取りかかった方が……。
[そう言うと、今はオーブンが開いているし、時間はまだあるとのこと。
オーブンが、休みなく稼働できている状況の方がいいのだろうか?
そのあたりはよくわからない]
……じゃあさ、俺、教えて貰うクッキーの材料、量り初めていい?
クロカンブッシュの材料量るのも手伝うよ。
[自分にできる作業はなんだろう、と考えていた一つの答えがこれだった。
あと、こなはふるえるかも。
そう言うと、カークは可笑しそうに笑った]
混ぜるのも、混ぜるだけなら、やれるけど。
あれ、そうなの?クッキーって普通にくるくる混ぜればいいの?
[ものによるが、そういうものも、あるらしい。
カークは頷きつつ、ラングドシャをてきぱき作っている。
卵白を泡立ててから砂糖を数回に分けて加え、溶かしバターと粉類をふるい入れて混ぜ合わせる。
ボウル一個でできるから簡単……らしいのだが]
……ええー、なんかすごい粉っぽいんだけど。
この生地本当に、まとまったりすんの……!?
水分足りないんじゃないのかな、これ。
[ボウルを抱えながらわぁわぁ言うと、カークは大丈夫だと頷いた。
それ以上入れるとべたべたになる、と言われ、ぐっと我慢して混ぜていると、
徐々に粉類にバターがなじんでゆき、生地がまとまってくる]
……っ、ほんとだ……。
すごい。あんなにぱっさぱさだったのに……。
[あとはそれをスプーンですくって天板に落とすか、
冷たいところで寝かせてから型抜きすればいい、と言われる。
カークは既に、ラングドシャをオーブンに入れ終えている]
……いつのまに……。
[感嘆しっぱなしの料理教室は、まだ始まったばかりだった*]
― 回想・夜の自室にて ―
夢を見るのが怖い。
夢を見ないために薬に縋り、父のように薬に溺れゆくのも怖い。
前にも後ろにも行けず、空を仰ぐ。
せめて今は、ここに留まりたい。どうせ、戻れば地獄なのだ。
――…夢の中で何度となく手にかけた人々と笑いあう。
夢から自分を引き剥がすように。
[――…真夜中。
濡れた背に辟易しながら、天井を仰ぎ、――…隣を見る。
賑やかで楽しい後には反動が来るものだ。仕方ない。
隣のベッドには、白いもこっとしたなにか。スノウだ。
一昨日遊びに来てくれたスノウが、何故か今日は
ヒンメルのベッドの上に丸くなっている。
息を飲み、動きを止める。
ふいに、ふわふわの毛並みがもぞりと動き、
こちらに目線が向けられた]
にゃーん……?
[驚いて、唇に人差し指をあてて、しー、と囁く]
にゃーー、にゃ、にゃー……。
[……静かに、という意味がわからないのか、
わかっていてそうしているのか。
スノウは切なげに鳴き続ける]
………メル。
起きているんだろう?
[密やかに呟いた声は、重たい闇に溶けていく。
起こさずにすんだと思いたい夜のうちのいくつかは、
多分失敗していたのだろう。
気を遣わせている。
返せるものが思い浮かばないのに、降り積もるもの]
[彼の返事を待つことなく、
その頬に手を伸ばす。
どうしても今、体温に触れる必要があって、
声をかけるべき理由があった。
話したい事があるというよりは、――…恐怖から]
[ 耳鳴りがひどい。
今日もいつものようにお前を惨いやり方で何度も殺したが、
いつもと違い、俺はとても楽しそうだった。
悪夢のはずの、幸せな時間。
ずっとこうしていたいと願ったのは、――……。
――――……、……]
[もやもやした何かは、さっぱり言葉にならなくて。
でも、多分何かを言うべきなのだろう。
そう思いながら、彼の頬を撫でる]
――…俺がお前に、
ひどいことをした夢をみた。
無事を、確かめに来たよ。
[端的な乾いた言葉は、口から零れ落ちる過程で僅かに丸くなった。
背の汗が気持ち悪かったが、涙には遠かった。
触れた掌からは暖かさが伝わり、指先は鼓動を捉える。
意識を束ねて引き寄せ、感覚をつなぐための]
[彼のベッドのすみっこに腰を下ろして。
掌を滑らせ、彼の前髪を軽くかき混ぜた]
卒業式が近づくと、なんだか淋しい気持ちになるな。
……俺らもあと1年か。
お前は。
ここを出たらどうするつもりなんだ?
[ぽつり、と問いを口にする*]
― 食堂・カークのお料理教室 ―
[ちーん、と軽快な音が響いて、
ラングドシャが焼き上がる。……甘くて香ばしくて、いい匂い。
様子を見て、カークがうんうん、と頷いた。
カークに促され、クッキー生地の乗った天板を、
熱いオーブンにするりと滑り込ませる]
……旨そうに食ってる奴見るの、好きなんだよね。
メルやソマリにはいつも食われるけど、実は結構俺も楽しくて。
[多分そんなことは、ばれているのだろう、と思う]
カークくらい料理が上手だったら、見放題だろうなぁ、
いいなぁ、と思って。
[だからさ、教えて欲しいと思ったんだよ。
カークの耳元でひそひそと言って。
焼き上がったラングドシャに目を落とす]
[――……焼きたてのラングドシャは。
じゅうじゅうと小さな、やわらかそうな音を立てていた。
ふわふわのメレンゲを焼き上げたわけだから、
きっと中に入っていた空気とか、混ぜ込まれたバターとかが
こんな音を立てているのだろう、と思う]
……ね。味見していい?
してもいい?
[嫌とは言わせない、という勢いの、
きらきらした笑み]
[オーケーを(強引に)貰って、指先につまみ。
ぱくっと口に放り込んだ。
熱い、すっごく熱いけど。
――ー…焼き立てのラングドシャは、口の中でやわらかく溶けていく]
――〜〜〜、うまいんだけど……!!
やばい、すっげえうまいね!!
[味見した人々の口に広がる、素朴で優しい味。
白身と砂糖とバターと小麦粉が、どうしてこうもなってしまうのか。
カーク先生は天才に違いない*]
[>>+87
時折ぷるぷるしつつ、頑張って必死に我慢している
ルームメイトの鼻先にも、甘い香りが漂ってきていました]
……ちっとも本の内容、頭に入ってないだろ。
ほら、カークが味見していいってさ。
[髪をわしわしと撫でると、ラングドシャを
その口に1枚放り込んでみました*]
― (回想)バザール ―
>>+25
……ちょっとね。悪戯したい気分だったんだよ。
すみませんみなさん。
[悪びれず、ぺこーっと頭を下げてから。
ヒンメルの普段と変わらない突っ込みに、少し安堵する。
クリームとフルーツに彩られたプディングをオーダーすると、
ほどなく来たアイスティーに口を付ける]
良い匂いがするか?……食材をいくつか買ったから。それかな。
カークに菓子作りを教えてもらう約束をしたから。
……確かに重いんだよなぁ。
騾馬代半分こなら、乗った。
[運ばれてきたプディングの半分を、よっこいしょと
メープルパンケーキの上に乗せてから、のんびりと匙を口に運ぶ]
― お茶会/いつかの時間 ―
[バザールで買ってきた素朴な焼き菓子を
テーブルに拡げて。
紅茶に口を付けた1分後、頬杖をついて目を細める。
ふわふわと眠い。パーティー前に、ちょっと寝ておこうか。片づけを手伝えばいいかな。
そんなことを思いながら、口を開く]
そういえばさ。
パーティー用のケーキ、もう見たんだけど……。
[具体的な形等を言うつもりはなかったけれど、
ちょっとだけ、何かを言いたくなった]
……リエヴルかいちょー、おめでとう。
よかったねえ、ほんと。
[意味ありげに、そして無造作なほどストレートに口にする。
その直後、10分寝る、と呟き、目を閉じる*]
― お茶会 ―
[2度のあと5分コールにより、20分ほどこと切れていた男は。
こきこきと首を鳴らすと、うーーん、と伸びをした。
……壁の時計をちらりと見る。
すっかり冷めてしまった紅茶を、
気付け薬のように飲み干して。
ぱたぱたと動き回るステファンとシェットラントに習い、
目についたカップをさり気なく片づけたりしながら
テーブルに乗った菓子をたまにつまむ]
― お茶会給仕時 ―
[ふぁー、と小さく欠伸をして。
こそっとヒンメルに耳打ちする]
……お前、リエヴルとトールに、なんかやったの?
雰囲気ちょっとおかしいけど。
[おかしいといえば、リエヴルは平常運転である。
トールにはアレだが、他にちっともおかしい所はない。
――…通じなかったようだ。なんて平常運転]
[テーブルに可愛らしく積まれている、蜂蜜色の飴を眺めながら。
ふと、カサンドラの名と顔が、脳裏を過ぎった。
――ケーキに描かれた、彼女の名前]
――……一緒に卒業、ってこと、か?
考えすぎだろうか。
[口の中だけで呟いて、飴をひとつ口へと放り込む。
そういえば、筆記試験の結果は見に行っていない。
そっちはまあ通っているだろうから、特段心配もしていなかった。
知識を問われる問題以外は、大幅な加点も、大幅な減点もないだろう]
/*
Σあーんきた
やるのはいいが、やられるのはうわってなるなwww
この友情を何と呼ぶのだろう。
ノープランで始めたもんで、腹に力の入っていない人間になってしまっている。今後を考えると、ちょっと扱いにくくなる可能性があるか。
ちょっと考える。
― 食堂・カーク先生の製菓教室 ―
[ゲンミツに材料を量っていると、ソマリの声が聞こえた。
目前のメモリが、ぴったり42gを指すのを確認して、
粉を注ぐ手を上向きに傾ける]
俺のものはお前のものなんだから、手伝うよな?
……あ、でも、カークが激しく激務な予感がするので、そっちを手伝った方がいいのかな。
俺らシロウトに手伝う隙があればだが……。
[視線の先では、カークが鼻歌を歌いながら、
残像が見えそうなスピードでメレンゲを泡立てていた*]
[カサンドラの姿を見て、目を丸くしてから。
何度か瞬きをしてから、にこっと笑う。
すっと近づいて、彼女の手の下に掌を差し出す]
大変お美しいですが――……、しんどそうですね。
[くつくつと笑いながら、歩きにくそうな彼女を眺めた]
あまり無理をすると、脚を痛めますよ。
パーティーはまだまだ、続くのですから。
休みながら楽しんでください、ね。
[笑いながら一礼する。
たどたどしく足を進める姿は大変愛らしいものだったが、普段通りに振舞おうとすれば、すぐに足を痛めてしまうだろう。
エスコート役をかって出たかったが、多分――…]
― 卒業パーティー ―
[賑やかな会場。
東寮の寮長を見つけると、小走りで駆け寄った。
渡したいものがあったのだ]
……ジェフさん。
俺、貴方に渡したいものが……。
[”それ”を見つけた時、これしかない、と思ったのだ。
卒業パーティにふさわしい贈り物なのかはわからない。
必要なものならば自分で買うだろう。
必要なものならば、不要になればそれで終わりだろう。
―――…だから、そうでないものを]
バザールの一角。
若い少女たちが笑いさざめく雑貨店で、
浮く事をものともせず、堂々と買ってきたのだ。
――…もこもこうさちゃんのついた、髪ひも]
これを一目見た時……。
ジェフさんにそうびしてもらいたい、と思いました。
理屈ではなく……。俺の心が……、そうすべきだと……。
[意味の分からない言葉を放ちつつ、真顔で手渡した]
……傷のお見舞いと、卒業記念です。
にんじんの髪ひもも、袋に一緒に入っています。
いかに髪ひもといえど、うさちゃんはにんじんと共にありたいはず……。
ぜひ、併せてつけてください。
[きらきらした目でそう言うと、改めて一礼した。
彼がこれをそうびするかどうかは、
たいした問題ではなかった。……まあ、見たくはあったが]
――…卒業、おめでとうございます。
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