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―回想:どこか―
[すこしずつ、自分が欠けていく感覚を覚えながら。 >>5:+11
目は開いていて、村の映像を頭に流してはくるのだが。
ただぼんやりと、それを眺めている。
何か言葉を紡ごうにも、まるで言葉すら忘れてしまったように何も出てこない。
そうしていたら、何者かの影>>+6が、近くを横切ったような気がした。それは恐らく、ヨアヒムのものなのだろう、と。なんとなく、思った。
頭で考えるよりも先に、言葉が出てきた。]
……勝手なんですね。友人を置いて消えるなんて。
……男のひとなんてみんなそうです。
[小さくつぶやく。以前、ニコラスにも同じことを思ったが。>>+4:12]
私を殺したのはまあ、いいとしても。……そのこと覚えてなんていないんでしょう、あなた?
[その声はきっと、届くことは無いのだろうけど。]
―回想:昨日夜 広場から若干離れた、空中から―
[もう周りを見渡そうという気にもなれず空中で佇んでいたら。
オットーとエルナの邂逅が目に入った。
呼び出したのがオットーの側であったということは、雰囲気から伝わった。>>4:76 >>4:94
その邂逅の意味は、百も承知なのだが。
……なぜだか、声が上がらない。]
………ああ、わたし
[そうか。これは、つまり]
……うごけない、んだ
[身体が、ではない。
身体を動かそうとするほど、心が動かない。
遠く目の前で起きていること。起き続けていること。それは。生きていた頃なら、悲鳴でもあげていたはずなのに。
心が、まるで、動かない。
それは、まるで、心を動かすことを拒んでいるみたいに]
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