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― 昨日・処刑場 ―
…これじゃ、ご褒美あげられないわね。
[悲しげにため息。]
真面目よね、オットーは。
会いたくなっちゃったからとか言えば許してあげたのに。
[声、を聞きながらくすくす笑う。]
この浮気者め。
[楽しそうに笑うと、こちらに来たオットーに見つからないように。
遠くから見守った。]
ん?
両方よ。
[くすくす笑う。
だめだ、頬が緩む。
彼の前ではカッコ良くありたかったのに。]
ふふっ、信じないわけじゃないけど。
私が欲しいのはそんな言葉じゃないわ。
[何も本気で浮気者だと思っているわけではない。
軽くからかって余裕を見せようとしただけだけど。
面白いから続ける、別にある種の期待をしたいから。]
[コロコロ変わるオットーの表情も面白い、そして可愛い。]
ありがとう。
私も会いたかったわ。
生きてなさいって言ったのに早く来ないかな、なんて思ったりして。
[頬を染める。
というか素直に気持ちを吐き出してしまった自分に驚いた。]
だから、まぁ許してあげるわよ。
[ばつが悪そうに目をそらして囁いた。]
[オットーを受け入れて、手を握る。]
私もよ、愛してるわ。
[素直に、言葉を。
最期になるまで言えなかった言葉を。]
でも、手を握るだけかしら?
[不満そうに言ってみせる。]
[導かれた手の先をみる。]
…ありがとう。
[そこに付けられた痕。]
…嬉しいわ。
まさかオットーがこんなことしてくれるなんてね。
ふふっ、私の可愛いオットーは何処に言ったのかしら。
[冗談交じりにそんなことを言いながら。
大事そうに、痕を撫ぜた。]
ふふっ、ごめんごめん。
[だって可愛いんだもの。
続きの言葉は飲み込んだ。]
そうなの?
[勇気を振り絞ったというオットーに]
本当に嬉しかったわ。
頑張ってくれてありがとうね。
[そのまま唇を奪おうと。]
ふふっ、これくらい当然にしてくれるようになってほしいわ。
[唇を離すとにっこり。
ただ、慌てているオットーも好きで。
それもどうなのだろうと、自問自答。]
…まぁ、これから私から離れちゃダメよ?
今度こそ、命令守りなさい。
[そう言うと、ゆっくりと抱きついた。**]
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