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―回想 3日目:ニコラスとの会話―
[軽く目を閉じ、しばらくニコラスの話>>3:+13を黙して聞き。
彼の考えを全て聞き終えてから。
重く、口を開く。]
「死という救済と平穏を平等に与えられる権利がある」……
……仮に彼らがエルナを殺めていたとしたら、あなたは同じことが言えますか。
[問うておいて、フリーデルは目を閉じて、軽く首を振る。]
私には出来ません。
神に仕える身ではありますが、所詮人間に過ぎませんので。
[しかし、それでもしばし考えて。
ニコラスが何か言ったならば、それも心に留めただろう。
そして不意討ちのように、ニコラスの頬に軽く平手打ちを放つ。速度は穏やかなもので、目には悲しみと諦めの色。果たして幽体が幽体を攻撃する等と言ったことが出来るのか、それはわからないが]
……九割ほど、おまけしておきます。……ニコラスさんの気持ちは、わかりましたから。
[そう、自分の行動を評して。ニコラスがエルナの方へ向かう>>3:+14というのならば、あえて同行はせずに見送った]
―どこか―
[ニコラスといったん別れ、それから行くあてもなくどこかへ。
とりあえず、今はまだエルナは“こちら”へは来ていない、ようだが。
親友の表情が憎悪に歪んだような光景を、一瞬幻視したような気もする――それは、気のせいだと思いたかったが。]
………なんにもないですね、私。
[誰かのために生きて、誰かのために命を捨てた自分をそう評して。
内心で思うのは、もう一人の人狼のこと。客の思惑に合ったパンを提供する達人、オットー。
フリーデルにしてみれば、正直言って彼は苦手な部類の人間に入っていたことを思い出す。彼自身が何をしたいのか解らない……彼自身の欲望がひとつも見受けられない、ためである。
しかし、だからこそ、なのか。
中空に投げた言葉は、オットーに関する感想で。]
………生きている方の化け物は、今は生を望んでいるんでしょうかね………?
[相手には聞こえていないのは解っているが。つまりこれは只の暇つぶしなのである]
[――あるいは。]
……私もいずれ、彼のようになるのかもしれませんね………。
[そうつぶやくが、これは厳密には正しくないことを、フリーデル自身、既に知っている。
厳密には。
既にそうなりかけている、が正しかった。
生ける者のために、何も出来ないという事実が。
少しずつ、フリーデルの存在を透明にしていると。すでに自覚はしていたのだが。……認めたく、なかったのだ**]
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