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(笑って見送る事は、そういや出来なかったねぇ…)
[そういえば末期は泣いてばかりだったと、そんな遠い過去を思い出しながら。
ゆら ゆらと、竜の魂はその死と同時に、
ほぼ全ての生き物が等しくそうであるように体から抜け出でいった。
まっすぐに、光に向かっていくように。
そうして竜はその光の中に約束を見た。]
ロル!
[全ての憂いの一切から解放されたかのように、竜が光の中で羽ばたいた。
その魂の色は
ロル、約束、守ってくれたんだね。
[竜はとても幸せそうな顔で、友の前に擦り寄るように頭を垂れた。]
[労いと、感謝と、謝罪にだけは竜は首を振ったが。
離れていた間を補う様に言葉を交わした後、さぁ行こうと友の手を差し伸べる友の手を取ろうとして、だが竜は今の際になって躊躇いを見せた。]
…ごめんロル、あたしもう少しここにいる。
約束したんだ、フォアレの事を見守るって。
あのさ、ロル以外にも友達出来たんだよ。
ロルのずっとずっと子孫の……ロルに似た子。
[師匠って言われたよと、カレルと過ごした2年の間を、竜は友へと語らった。]
それに…ちょっとあいつの事も見ときたいし。
[言いながらも渋面するのは仕方ない。]
赤毛がどうなるか見届けてやる。
[むすっとしながら竜は空のその場に伏せるように――大森林で眠っていた時と同じような姿勢で、遠く眼下を見下ろしていた。
ロルフもまた傍らに立ち、眼下の様子を見下ろしているだろう。]
[>>4:36そして遠くに、ふと自分の気配を感じて不思議そうにそちらを見ると、ローランドが一人バジリスクと戦う姿を見た。
自身の竜の目を手に立ち向かう姿に、竜はゆると目を細める。
尾がばたんと満足そうに揺れた。]
ローランドに渡しといてよかった。
[そして傍らのロルフに、ローランド凄いんだよとか、今までの事を話してみたりもした。
ロルフもまた国の命運を動かす一石になったであろう彼の事を見ていた可能性など、竜にはお構いなしだ。
>>2:51名を呼ばれると竜は少しだけ目を細めた。]
あたしはもう力を貸せないけれど、あたしの残した物はお前の力になる。
[求める物はもうすぐ先だと竜は呟く。]
[>>4:2>>4:3自分の死に涙するフォアレの様子に竜は眉を下げる。]
寿命で死んでも泣いてくれてたかな。
……でもフォアレなら大丈夫。
[無事でよかったと呟きながらも憂いは残る。
>>4:22だがすぐに立ち上がる様に、竜はうんうん言いながらゆらんと尾を振った。]
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