情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[気がつけば身体が浮いている。
そこには私の躯を抱きしめるオットーの姿。
ここは私が止まっていた部屋だろう。
そして私は死んでいる。]
馬鹿ね…。
[オットーへ向けて苦笑する。
それにしても死んでなお、人の姿であるとは。]
皮肉なものね。
[やれやれとため息をつく。]
本当にもう、仕方ないわね。
[それは、オットーに向けた言葉か。
自分に向けた言葉か。
あきれた声を出す。
…でも、悪くない。]
はぁ…。
[ため息をつくと彼が動き始めるまで。
その身体を抱きしめ続けていた。]
[そして、場面はリーザの襲撃へ。]
弔い、敵討のつもりなのかしら?
[その場を眺めながら、ぽつり。]
そんな顔するくらいならやめなさいよ。
[馬鹿ね、とまた呟く。
彼女がこちらに来る前に、その場を後にした。]
[結局向かう先も思い浮かばず、戻ってきた。
そろそろオットーが片付けをしていることだろう。
実際に見たことはなかったので、興味もある。]
…って何見つかってるよ。
もうかばえないわよ?
[命令したじゃない、と困った声。
死んでからなんどめだろうか。
自嘲する。]
リーザも泣いて謝るくらいならあんなことしないでよ。
[私は何時まで困っていればいいのか。]
それとも、私に食べられると思っての命乞いかしら?
[冗談をいうように。]
もう、別にいいのよ。
[腰をかがめて、視線を合わせると、もう一度笑いかけた。]
あー、もう。
泣かないの。
[ほら、と嫌がらなければ抱きしめる。]
えぇ、大丈夫よ。
リーザのおかげ。
[少し、嘘をつく。
でも、やっぱり小さい子が泣いているのは見ていられない。]
[嗚咽を抑えるリーザ。
笑顔を向ける。]
別に、無理はしなくていいわよ。
[くすくす笑いながら。]
私が一緒にいていいなら。
しばらくこうしてましょう?
[リーザ。
…そして自分も落ち着くまでは。]
はい、おやすみ。
[リーザは結局、私をどう思っていたのか、わからなかった。
それを知るのは怖い気もする。
まぁ、今はいい。
どうせ時間は沢山あるから。**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新