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[これが走馬灯というものだろうか。
故郷の陽だまりの中、父上が話すどこかの物語――
それは、所属する軍での出来事を脚色した物語だったり
それは、どこか別の世界の物語だったり
滅多に会えない父上との時間はとても大好きなものだった。
いつの日だろう、どこかの世界のどこかの国の戦乙女の物語を聞いたのは戦場を駆け巡る戦乙女とアイリ様が頭の中でシンクロする。
走馬灯とは不思議なものだ。
霧に消えるように世界が戻ってくると手を握るのはウェルシュ様だろうか。
気づけば、常に胸に感じていた温もりはいなくなっている。
いくつかの声はぼやぼやと耳に入るのに理解ができない]
これじゃ、遺言ですね。
[リーゼロットの姿を見て呟いたがもう届かないのはわかっていた。
一人取り残されて動いていく状況になんだか体が軽くなってくる]
[――ふと気づけば、体は別にあり、どこか遠くからその様子を眺めているみたいだ。
ふと体の一部が暖かくなる。>>19そこから体中がほわほわとするように感じる]
私に泣く価値なんてないでしょうに。
ねぇ、リッター。
[慣れとは怖いものだ。
もういない相棒の名前を言ってしまう*]
/*いえいえ、こちらも早くいろいろ打診すれば……と周りを振り回してしまっていたのでごめんなさいです。
[>>+14 ふと気づけば聞き覚えがある声でハッとその声のもとに走る]
……フィオン様!?
[そこにいたのは3人だっただろうか]
アイリ様……?
[アレクシスさんとフィオン様がいるということはそういうことなのかと心が痛む*]
[痛みで声をあげる彼女を気遣いながら、なぜか懐かしく感じる友人を諌める]
アレクサスさん……、私は彼女の婚約者ではありませんよ。あなたが遊んでる間に世界は動いてるんです。
[これが暴動の結末かと思うと何とも言い難い気持ちになる。一言何か間違えなければ、この結末は迎えなかったんじゃないかなんて馬鹿な考えだ]
私、一人死んだくらいで何も変わりませんよ。
国は周り、ラバル家は従兄弟辺りからが当主に着くでしょう。
[実感が湧くとはこのことか。すぐに後悔が押し寄せる]*
[口を揃えて、ここはダメだと言われても来てしまったものは仕方ない]
やすやすと来たつもりはないんですよ。
思っていたよりずっと剣の腕が落ちていたようです。
遊びがてらにアレクシスさんに剣の指導をしてもらっていればよかったですね。
[死ぬ気はなかった。あそこで守りきれば、今以上の得るものがあるそう思ったから命をかけたんだ]
自分を見誤るとは私みたいなプライドの高い人間にはお似合いの最後です。
[自嘲する姿は3人にはどううつっただろう]
[家を背負うものとして、アイリ様の言葉は深く刺さる。フォールデンにまだ世継ぎがいたとして、逆賊の名のついた一族に幸せがあるだろうか。
そんなことを思っても口に出すほど、私は野暮ではない。しかし、代わりの言葉を見つけれるほど、面の皮も厚くはないようだ。
そうラバルはいいだろう。
王子を、未来の国王陛下を命と引き換えに守った英雄をだしたのだ。死人口無し、母上の得意気に笑う顔が浮かぶ]
アレクシスさんが事の元凶ですか。
[どんな顔を期待されているだろうか。フィオン様とアイリ様を見比べる。少し、眉を下げ悲しむところか。続けて言いたい言葉はまた今度にしよう。
アイリ様が私の横を抜けてどこかに行く。
何か声をかけるべきか、フェリクス様ならどうしただろう。醜い私に彼女が宿した想いは偽りではなかったが、女性の扱いはわからない]
やはり、フィオン様はアレクシスさんに殺されたのですね。
[そう言うとフィオン様は今回のことを話してくれただろうか*]
怒られる……?いつものことでしょう。
家出をするの次の話題がそれですか。
おしどり……。鳥の話題は避けたいですね。
[襲いかかる白鷹が今でも鮮明に浮かぶ]
彼女に合うのはフェリクス様でしょう。
私みたいな貴族社会をドロドロ生きて来た人間は合いませんよ。
[嫌ってきた貴族社会にいつの間にかにどっぷり浸かっていた。ぬるま湯のようなそこは思ったよりも居心地がよかった]
かくかくしかじかですね……。
生きている時なら怒るパフォーマンスでもしたかもしれませんが、こんなことになっている今は感謝すらしますよ。
ラメールが続く限り、私の死をもってラバルは安泰です。
[大好きな故郷は守られるだろう。もしかしたら、領地が広くなるかもしれない]
荒んでますか?
死んでまでいい子ではいれないですからね。
人は見る人によってどんな人物か変わりますよ。アレクシスさんが見ている私も私が語る私も私なんです。
[そんなことを言えばまるで裸にでもなっかのように少し恥ずかしくなる。
己の死について問われれば、思案を巡らす]
ウェルシュ様の古い友人が襲ってきたんです。よくよく考えるとおかしな話ですね。彼の言葉は、ウェルシュ様を守ろうとしてたのに……。
[納得がいかない。外の人間である鷹匠が城内で帯刀を許されているのもおかしな話だ。ウェルシュ様と何かあるのだろうか*]
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