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ウェルシュさま
お手紙、お待ちしておりましたわ。
つい、宛名をフルネームを書こうとしてしまって、
今はおなじ姓なのだわ、とうっかりしてしまいましたの。
私は、憧れだった彼の人のご成婚を知りました。
けれど、憧れは憧れで、今もまだ憧れであり続けているのですけれど、
きっと、また、違う感情だったのですわ。
情緒の落ち着かない困った女と思われるかしら?
けれど、女ってそういうものなのだと、諦めてくださるかしら。
…なんて、私も、調子に乗っているみたいですわ。
貴方の、いのちのお話。
お話ししてくださって、ありがとうございます。
事情を知らず、軽率に尋ねてしまったこと、どうかお許し下さい。
貴方も、短い命だとは限らないのですわ。
運命なんて、分からないですもの。けれど、
もし、"そのように"なってしまわれても――
どうか、私を不幸だなどと思わないで。
私は、貴方と、結ばれたこと、無駄だとは思いません。
貴方と私の幸せを、これから作っていきたいと思っていますのよ。
共に暮らせる日が早く訪れることを、首を長くして待っていますわ。
貴方の妻、オクタヴィア
追伸.
アデルさまに、お星さまの貝殻をふたつ、頂きましたの。
どうも、ウェルシュさま宛だったみたいなのですけれど、
心当たりは御座いますか?
[あの手紙はもう彼女に手元に届いた頃だろうか。
手帳の暦を見て、また一週間が過ぎてしまった事に気付く。
形式上は夫婦となったものの、
忙しさに翻弄され未だ、会う事が出来ては居ないのだった。
そのうち愛想をつかされてしまうのではないか。
そんな事を思いながらも、
無理やりにでも時間を作って会いに行こうとしないのは、
あの告白をどの様に受け止められるのが怖い
という気持ちが何処かにあったのかもしれない。]
[木枯らしが窓をがたがたと鳴らすと、
部屋まで揺れているような錯覚を起こした。
頂き物のお茶に、口をつける。
何時も飲んでいる紅茶とはまた違った味わいで。
少し飲んだだけで、体がぽかぽかと温まるのだった]
異国の、としか書かれていなかったけれど。
どのくらい、遠くなんだろう。
何時か旅行にでも行ってみたいものだなあ…
[その時には、彼女と。
異国だけでは無く、この国をあちこち廻ってみるのも悪くないだろう。
…そんな気持ちになるのも、きっと、
誰かを強く意識しているからなのだろう、と、思う――]
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会いたい
会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
ぐらいの気持ちがあってですね、
でも会えないから何とか整合性をつけるのに必死で…
エネルギーがそちらに持っていかれてしまう ヾ(:3ノシヾ)ノシ
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