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[ 神官長の言葉に応じ「俺達なら出来る」と宣する徹の顔は自信と力に満ちている>>24
皆の心を支え護る大地の勇者そのものの笑顔 ]
うん、大丈夫。
だって、二つに別れて出てくるならその力も半分だ。
だけど、ボクらは違う。
ボクの中には星司が居て、星司の中にもボクがいる。そして、仲間と一緒なら、それはもっと大きな力になる。
[ 戦う場所は違えど、相棒と認めた相手との絆はそのまま二人分以上の力となり、四つの属性それぞれが互いを補えば、それは数倍に膨れ上がる筈、と、そう口にしてウェルシュもまた微笑んだ ]
[ 徹と玲緒が、異世界の住人だということは、最早欠片も関係なかった。大事なもの、護りたいもの、それは、世界の境界を越えて互いの心の内にある ]
『ウェル、来たわ!』
[ 風の妖精の声に頷き、現れた巨大な悪魔然とした姿を見上げても、その想いに揺るぎはなく ]
〜It est notum ventus clipeo!〜
[ 風の盾を纏う間に、徹が先頭に立ち挑みかかっていく。>>26
それは常に皆の前に立ち、護りの壁とならんとするアイルリートの姿をウェルシュに思い出させた ]
メル兄さん!出来るだけ下がってて!
[ そしてメレディスに声をかけると、ミリアムとほぼ同時に、ウェルシュも世界樹の枝を蹴って駆け出した ]
[ 風を纏い、立て続けに、繰り出すサーベルの連撃は、どれも致命傷には程遠いが、多少は、徹への負荷を減らす助けにはなったろうか ]
『ウェル!気をつけて!』
うわっ!
[ だが、さすがに相手も黙って斬りつけられるばかりではない。
たかる蠅をはらうように、杖持たぬほうの腕で跳ね飛ばされ、世界樹の幹へと背を打ち付けることになった ]
はあ...は...
[ ミリアムの攻撃のおかげか>>39それ以上の追撃はなく、風の妖精が咄嗟にかけた結界のおかげで宙に身を止めたまま、ウェルシュは背を打ち付けて乱れた息を整える ]
ミリアム、ありがとうっ!
〜Tantus Auster
et auferas me in caelum〜
[ 飛翔の術を使う事にも、もう迷いは無い ]
[ まともに顔面を狙ったサーベルによる、上空からの突きは、さすがに意図に気付かれたか、突き出された拳により防がれる、が ]
ヤアァッ!
[ 瞬時に、突きの体勢から、逆手に持ち替えたサーベルが、その拳を斜めに斬り裂き、それなりの傷を太い四本の指に刻みつけた* ]
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ところでですね、数値が何位に落ち着いても、実は最後にやること決まってるので、振らなくても同じだったというね。
でもほら、一応ラ神の仕業を確かめてみたいじゃないか!(理由それ
[ 玲緒が降らせた薊の雨が>>42、更に『混沌の王』の苛立ちを招いたか、大きな力が銀の杖に集まる気配に、下がれという徹の声が響いたが>>45 ]
それは、無理!!
[ 一言の元に却下する。
疾風は奔り出したら止まれない、だから不動の壁の後ろに隠れることは出来ないが、その気を散らさぬよう、代わりに再び上空へと身を運んで距離を離した ]
徹!大丈夫!?
[ 展開された壁は、混沌の力と相打ちになるように崩れ、徹もその影響を免れてはいないように見えて>>48ウェルシュは上空から叫んだ ]
[ 大した怪我ではない、と徹の声が返る>>52 ]
『...さっきのあれって、怪我させるだけじゃないわよ?』
[ 囁く風の妖精に、小さく頷く ]
うん、毒とか瘴気に近い感じがした。
徹は、だんだんリートに似てきたからね「大丈夫」は、あんまり信用できないな。
[ 本人は本当に「大丈夫」だと信じ込んでいるから始末が悪い。大地の勇者の頑健さは、時に頑固さと同義だった ]
でもそれは、きっとみんな解ってるからね。
[ ミリアムも玲緒も、徹が無理をしようとすれば、身体を張ってでも止めるだろう、もちろん自分も同じだ ]
/*
↑
たすくさん村建ての村のラ神は、大変若者の成長物語が好き、という傾向がありますw
今回成長度が一番高かったの、玲緒だと思うのよね。
[ こちらの声が聞こえたらしく、押し黙った徹に>>55僅かに笑みを浮かべる ]
護りは確かに大事だけど、壁が倒れたらみんな困るんだからね!徹はちゃんと自分も護ってくれないと。
[ そうダメ押しする間にも『混沌の王』は、銀の杖を振り上げて ]
うあっ!
[ 黒い稲妻...例えるならそんなものだろうか、力の波動が上空のウェルシュを襲い、身を翻そうとしたが間に合わず、足元に強かに衝撃が走った ]
クアッ!
[ びゅう、と音立てて風が散り、風の妖精の結界に包まれながら、その身がゆっくりと降下を始める ]
『もう、ウェルも人ごとじゃないじゃないっ!』
ごめん...
[ なんとか体勢を立て直そうとするが、相手がそれをのんびり許してくれるとは思えない* ]
...セイン。
『なによ、今更逃げろって言っても無理よ』
そうじゃない、力を貸して。
[ 真剣な声に、風の妖精が、まじまじとウェルシュの顔を見る ]
『それって...』
ボクは友達を縛りたくなかった。
でも、絆はお互いを縛る鎖じゃないって、星司が教えてくれたから...
『......』
風の妖精の顔に静かな、そしてどこか満足気な笑みが広がる。
『いいわ、呼んで』
[ 戦い続ける仲間の姿を見据えながら、ウェルシュは歌うような声を紡ぎ出す ]
「我が友にして眷属たる風の娘、セインティア・ルウリア・シルフィエラに希う。
我、ウェルシュカーディ・シルフィオレの盟約者となりて、共に混沌を祓わんことを」
『風の娘、風妖精の女王の子として、我セインティア・ルウリア・シルフィエラは、我が眷属ウェルシュカーディ・シルフィオレと盟約を交わす。
共に混沌を祓い、未来への風を導かんことを』
『行くわよ、ウェル!』
[ ゴオ!と風が鳴った ]
[ 風が巡る、それは、攻撃ではなく、魔法ですらない ]
[ 遠い昔、混沌の中に生まれた世界。
澱み祓い駆け巡る疾風、闇照らし燃える火炎と、全てを護り支える大地、命を育み潤す流水...
目には見えない天の光に護られて、世界は廻る ]
[ その巡る力を、大きく高める、始まりの風だ* ]
[ 巡る風の中心に、ミリアムの声が届く>>66 ]
〜Read validum ventum per ignem!〜
[ 間髪入れず、唱えるのは、蛇を爆散させた、炎に風の力を合わせる魔法。始まりの風の増幅を受けて、それは、眩く青白い光を伴い、ミリアムの放った火炎に重なった* ]
[ 『混沌の王』の翼が起こす暴風に拮抗するように力巡らす清浄な始まりの風は、世界樹を取り巻くように廻り、巡る ]
星司、叶うならキミ達の元へも、この風が届くように...
[ 願いはそっと、風に乗った ]
[ 徹の魔法によって成長した枝が『混沌の王』の動きを止め>>69玲緒の紡いだ水の魔法が紗幕となって、勇者達を護る>>72 ]
は、あ...
[ 優しい流水の力に触れて、息をつく。黒い稲妻に打たれた両足は、痛みと痺れを強めているが、地に降り切らずにいれば、耐えられると ]
立ち去れ...
[ 燃え上がる黒い羽根の魔王に、その声は*届いたか* ]
― 風が巡り始めた時 ―
[ 始まりの風が世界樹の周囲を巡り始めた、丁度その時、淡く光りながら降り注ぐ癒しの力に触れ>>83、ウェルシュは目を細める ]
『ウェル、メレディスが...』
知ってる...
[ 知っている、逃げろと言っても彼は逃げない、だから下がってとだけ願った。黙って後ろに居るだけではない人である事も解っていた。
きっとこの魔法も限界までの力を振り絞ってのものだ ]
知ってるから...
[ だからこそ、振り向かない。前だけを見て、怯まず、戦い続ける ]
[ メレディスだけではない、地の底で戦う仲間も、彼等の傍に在るバルタザールやタチアナ、そして神殿のルートヴィヒ...皆が『勇者』を支え、共に戦っている、と、知っているから ]
ボクらは、みんなを護る。
必ず...
[ 淡い光が琥珀の瞳を過り、頬を撫でる。満ちる力の暖かさに、唇を噛んだ* ]
/*
ミリアムが寝落ちてないか、ちょっと心配になってきたあるね...まあ、最悪エピにかかっても大丈夫、なのかな?
[火炎の勇者が力を振り絞って『混沌の王』に向かって駆ける>>94]
ミリアム…!
[張り上げた声と同時に、風がミリアムの背を押し、跳躍を助けようとするかのように、その身を包んだ]
[やがて、ミリアムの渾身の一撃に貫かれた『混沌の王』の姿は消え果て、静寂が世界樹の上に降りる>>95]
やった…!うん、やったね!
[吹き抜ける風が、完全に混沌の気配が去ったのを報せると、徹に頷き返すようにして>>96ウェルシュは歓声を上げ]
メル兄さん!
[ミリアムに向かって駆け出すトオルの背を見送って、振り返った]
やったよ!ボク達みんなで!
[満面の笑顔で、そう告げたのは、地の底で戦う星司達も、決して負ける筈がない、と信じていたから*]
[ ふわり、風の力を借りて、メレディスの傍まで移動する>>100黒い稲妻に打たれた足は、まだ痺れを残していたが痛みはもう気にならない ]
ボク達が強くなれたのは、メル兄さんやみんなのおかげだよ。ありがとう。
...メル兄さんは、大丈夫?さっき、無理したでしょう?
[ 笑顔でもう一度礼を告げた後、案じる顔でじっと見つめた* ]
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