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―幽界―
[ニコラスの最期>>3:230を、そして彼の手紙>>3:215を。
結局のところ、フリーデルは全て見ていたわけで。
彼が、本当に死んだということを――エルナの支えがまたひとつ、消えてしまったということを。
それを受け入れるのにまる半日掛かった。
……そうして、ようやく受け入れた彼女は。
佇むニコラスの前>>+6に、ふわりと着地する。
表情こそ穏やかなものの、握った拳は震えて、目線はやや鋭いもので。
声もまた、何かを押し殺すように震えている]
………………ニコラスさん………………
…………あなたまで、“こちら”に来てしまったんですね………
―広場―
[まだ、来るつもりはなかった、と彼は言うが。
フリーデルは絞りだすような声でそれに応えた。]
……じゃあなんで手紙を遺したんですか。
死ぬ覚悟、最初からしていたってことじゃないですか……!
[全て見ていたのだから。
少なくとも、あのような手紙を残すというのは、最初から生きて帰れることはあまり期待していなかったということだろうということくらいは、簡単に推測出来るわけで]
……歯を食いしばってもらえますか。
……私がそうすることをエルナさんが望んでいるなどとは思いませんし、死者に鞭打つなどシスターとしてあるまじきことですが。
[徐々に、徐々に。語気が荒らげられて。
生きていた頃ですらしたことがないほど、攻撃的な目線をまっすぐにニコラスにぶつけて。]
一回この手で殴らないと、私の気が収まりません!!
[小さい呟き>>+11は、フリーデルの耳に届くことはなかった。
実際の所エルナ宛に手紙を遺したという事しか知らないわけだが……それだけ見れば、推測するなど容易なもので。とはいえ、ニコラスが手紙を全て見られていると思っていることなど知る由もなく。
だが。
「止めたかった」と言われれば、少し目線を和らげもして]
…………男の戦い……
……という、こと、ですか。
[まだ拳は握ったままだが、とはいえそれを振ることはなく。
僅かに態度も手も緩めて、ニコラスを見たまま。]
……勝手です。
……使い古された文句ですけど、男なんてみんな。……勝手です。
[悲しげに、しかし口を尖らせて言うものの。こんな村でも、外のことは情報としては入ってくるし。そもそも小さい村だからこそ見える人間関係というのもあるのだ。
これが「男の戦い」と言うのなら。女である自分が口を挟んではならないのかもしれない、とも、思うのだ]
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