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……まあ、場所が不明なのは、確かに。
[とは、言葉を濁す。それを指摘されると弱いところだ。
渦中にいる副長と連絡がとれればいいのだが、あれ以降、通信機は沈黙している。
意識を失いでもしたか、或いは、銃撃戦の衝撃で通信機が故障でもしたのか。
所詮は技研での試作品だ、武人の蛮用に耐えられなかったとしてもおかしくないが]
射撃は、ま……百発一中の砲百門は、百発百中の砲一門に勝るともいいますし。
……まあ、鉄砲屋の連中は、その逆をいうので、なんともいえませんが。
[陸戦では、ともかく、弾をバラ撒いて頭を上げさせなければ。
動きのとれない人間は、一時的には、死体と変わらない]
……、ただ、注排水指揮所の封鎖はアリですね。
あそこなら、武器庫もそう遠くないですし……。
[と、同意は示す。
ともかく、四人もいて、武器が自分の拳銃一丁のみという状況は。
いざネズミ狩りをするにしても、かなりの問題ではあるのだった]
――……?
[幾らかノイズの交じるようになった音が、懐に収めていた通信機から響く]
――副長!! ご無事でしたか!?
[周囲の三人にも聞こえるよう、受話音量を目一杯に。
雑音で聞き取りにくいものの、その内容は聞き取れた]
……砲術長が? なんだって、そんな。
[呟いて。だが、そんな詮索は今は無意味だと思いなおす]
こちらは現在、バルサミーナ少佐以下、ファベル少尉、フィッシャー少尉と共におります。
工作員による機関室への注水を懸念して、ともかく、移動を検討中でありました。
[そのように、報告を入れる]
――だ、そうだ。連絡をとってみろ。
[副長の指示に、ウェルシュに頷いてみせる]
それと、通信長に通じたら、あとでこっちにも回してくれ。
[不自然な――と、いうことは。
副長には、何か気になることがあるのかもしれない。
もし何かあったとするなら――部下の自分が話すほうが、通じることもあるかもしれない]
電測士 リエヴルは、砲術長 オズワルド を投票先に選びました。
了解、副長もお気をつけて。
司令塔の様子は、確認次第、直ぐそちらへ連絡します。
[そういえばと]
ああ。
ブルーム曹長が伝令にいったので、まだ司令塔にいるかもしれません。
[少なくとも、艦内放送があったということは到着はしているはずだ]
[さて、異常といっても、どうしたものか。
たとえば、工作員に捕まって、脅されて喋っているだとか。
副長の意図は、多分そういうことを気にしろということなのだろうが。
しかし、それをどうやって探ったものか。
まあ、あの人は頭が回るから、向こうが勝手に紛れさせてくるだろう]
――ああ、クレマンソー大尉です。
どうも、こちらは専門外のことばかりで困りますよ。
お預かりしてるものを使うことになるかもしれませんが、そのときは勘弁してください。
[とりあえず、話し始める]
[なんでもなさそうな、普通の反応に、口元が緩む。本当に、普通の反応。
どうということもない会話を交わす――ちょっと待ってくれ、頼むから。
――いったい、自分は誰と話してる?
のっけから、内心で疑問が渦を巻いていた。
だって、そう。
そもそもあの人は、自分のことを、りっちゃん大尉、なんて呼ばない。
それに、部屋に入るなんていったら、からかうダシにするに決まっているのだが]
――あ、そうそう。
ちょっと通信長に個人的な話があるので、曹長、少し離れてくれるか?
[本当にブルーム曹長がそこにいるのかさえも、これでは、怪しいけれど。
もし、その場にあの人がいるのなら、音くらいは届いているはずだ。
異常に気付いたということだけでも、伝えないと]
――……あー、そのですね。こんなときになんですが。
昨晩の話ですが……いまのあなたのお気持ちはよく判りました。
自分もあなたのことは、有体にいえば好ましく思っとります。
だから、その、どうも大変なときですが、充分に気をつけてと伝えたくて、キャシー。
……呼びましたからね?
これで、奢りの件は宜しくお願いしますよ。約束は守ってくださいね!
[自分が、こんなにさらっと呼べるわけがない。だから、あの人になら、必要な部分は伝わるだろう。
いまの気持ちが判った、というそこだけが大事なところだ]
[――あとは、そう。そうだ、副長が向かったから、時間を。
いま話している相手が誰にせよ、電話中なら片手は塞がっているはずだから。
それは、あの人がいまどうであれ、やっておいて損はないことだ]
ああ、そうだ。
バルサミーナ少佐にも代わりますね。
少佐、通信長となにかあれば。
[と、手招いた]
/*
状況が わかんない
キャシー助かる目がありそうだったから一応は頑張ってみたけど。
ふつーにカサンドラ襲撃のオズワルド処刑と思ってたんだけどなんでこんなに混乱してるんだろう。
ウェルシュ処刑ってこの状況から何故に……?
/*
幾ら異変に気付いたからって、
艦底の機関室から艦橋まで乱入しにいけるかwwww
それともあれか、ローレルが通話中にいまから走れと。
/*
……Oh。ローレルが行けという。
ぶっちゃけキャシー死亡でも、
死体さえ発見できれば美味しいからまあ、とは思っているが。
――……、……っ!!
[歯を食い縛り、破れそうな心臓を叱咤して、走る。
これだけ走ったのは、やはり、士官学校の訓練以来か。
他の連中がついてきているかは判らないし、どうでもいい。
どうして走るのかと問われたら、そうすべき時だからとしか、答えようがない。
偽者相手の、嘘ばっかりの作り話だったけど。
本物のあの人が聞いているならと、ちゃんと、本当のことも混ぜたのだ。
まったく、そうなのだ。だから、走るのだ。
ああも度々、からかわれて遊び道具にされているけれど。
なんのかので、自分は。
あの一癖も二癖もある上官のことを、それなりに好ましく思っているようなので]
/*
しかし思うのだが、
通信長って、あんまり桃るつもりなかったんじゃないかという気が微妙にしていなくもない。
割と自分でも予想外ではあったが、どえむほいほいだったのがいけない。
/*
いまさら誰も信じてくださらないと思いますが、
当初はローレル目標で動いてたんですよ。いや、本当に。
いいから表回せって話ですね自分。
電測士 リエヴルは、通信長 カサンドラ を投票先に選びました。
……副長、ちょっ……待っ……、
[司令塔の状況を説明するために声を出せば、走るための息が乱れる]
司令塔、敵っ……、いま、自分らも……、
[通信機に叫ぶが、掠れ声での警告は届いたろうか。
二度、声を発する余裕はない。ただ只管に走って、司令塔へ――]
――ふく、ちょ……、
[息も絶え絶えに、ジャンの元まで辿り着いて。
ウェルシュがついてきていたか、どうかさえ判らないまま]
いき……ましょ、う。
[そう、ジャンを促し。
拳銃を握って、すべての終わった、司令塔へと]
[あと一歩で、司令塔というところ。
司令塔の側から、弾かれたように駆けてきた二人。
司令塔に伝令にいった筈のブルーム曹長と、何故ここにいるのかも判らない主計科の兵。
そして、曹長の手は――なにやら、血が。
その緋色に、視界が赤く染まるほどに感情が昂ぶった。
――ああ、もしかしたなら、これは勘違いかもしれないが。
でも、この状況は――状況証拠というやつに、充分ってものだろう。
――警告? 人質? 今更、そんなもの――]
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