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……君にも、聞こえるんだね。
[>>2:+51一度、彼の肩から手を引いて。
>>2:+52自分と同じように辺りを見回すシェットラントに、小さくため息をつく]
幻聴ならよかったのに……あんなこと。
[懐かしい声たちが語りあう内容は、ただただ不穏なもの]
ここが昔のままの景色に見えるのは……僕らの、共通の記憶だからなのかな。
……!?
[草むらから飛び出していった兎と猫の姿に、目を丸くする>>2:+53]
あの子たちは……それに、ナハトフルークは。
[記憶の中の「景色」の一部なのか、それとも自分たちと同じように、ここへやってきてしまったのか。
それを口に出すことはできなかった]
>>275
今になって真相を知るジェフロイwww
ちなみにステファンは「会長とトール先輩ってとっても仲がいいなー」としか思っていません
……ねえ、シェットラント。
君の望みは、何だったんだろう?
[昔のままの中庭。
兎と猫を見送った視線を、金の髪の友人へと戻す]
僕は、
あの頃のような平和が、ずっと続けばいいと思っていた。
文化も、血統も、考え方も違う人々が、互いを尊重して、穏やかに過ごせればいいって。
……でも、もし、どうしても戦争が止められないのなら。
僕は、自分の大切な人たちだけでも、無事でいて欲しいって願ってた。
父を護ったのも、きっと……国のために力を尽くしている人だからという以上に、僕の大事な父親だからだ。
僕だって、だいぶ利己的なんだよ。
[大事な人を殺しに来たのも、やはり大事な人だった。
もしあの時、反撃するだけの力が残っていたら。
――自分は、どうしただろう]
…………。
[戦場にあると思しき人々の声は、どこからともなく聞こえ続けている]
[あの時、父に化けた自分へ銃を向けていたあの人に。
どうして、と問うた。>>0:741
彼が帝国の軍人であるのならば、敵国の和平主義者を狙うのには――狙えと命じられるのには、理由があるに決まっている。
国境を越えての作戦行動。彼ひとりの意志でないことくらい、わかっているのに]
僕は……ここへ来てしまったから。
大事な人たちと、戦わなくて済むんだね。
[浮かべる笑みは、苦い。
――どうして、あの役目が彼でなければならなかったのか。
どうして、偶然自分が同行しているときだったのか]
……そうか。
[>>+27死ぬために戦争を求めた、との言葉へ、呟くように応えた]
僕が人のことを思ってるっていうなら……君だってそうだ。
ずっと、家族の期待に応えようとしてたんだろう。
もう子供じゃなかったんだ、家なんか捨てて逃げることだってできたのに。
学校にいる頃、君はどこか気を張っているように見えたけど、
ヴィンセント先輩やフレデリカといるときは、そうじゃなかった。
彼らは、本当の君を大切にしてくれていたんだね。
そんな大事な人を失ったと思って、君自身は立派な軍人であることを求められて……
苦しかったよね。
……僕だって、君に生きていて欲しかった。
でもきっと、過ぎてからでないと、見えないこともあるんだと思う。
今は、せめて。
大事な人たちがここへ来ないことを願っていよう。
……もし、もしも、来てしまったら。
そうだね、そのときは、あたたかいお茶を淹れて迎えようか。
何十年か先のことになるといいんだけど。
[>>+28冗談に紛らす口調に、こちらも合わせた]
[>>+29新たな人影に気付いたのは、シェットラントが先だった。
呼ばれる名前を認識して、目を瞠る]
シロウ教官《せんせい》……?
[恩師であった彼とは、卒業以来顔を合わせていない。
軍に身を置いているのだろうとは思っていたけれど、どの部隊にいたのかも知らない。
ただ、自分の知っている彼ならば、たとえあの世だろうが気安く手を振りながら寄ってきそうな気がしていた]
……お久しぶりです。
[>>+31物怖じするかのような彼の態度に戸惑いながら、会釈する]
そう……ですね。
少なくとも、この中庭には。
[>>+32おまえらだけか、との問いにはそう答える]
ただ、あの校舎や寮の建物も……ついさっき現れたような気がしますから、中に誰かいるかどうかは。
[答えながら、少し考える]
ここが死後の世界、もしくはその入り口なのは確かだと思います。
でも、戦争なのだから、僕らの知らない大勢の人がいてもよさそうなのに。
……この場所に愛着を持っている人間だけが、ここにいるのでしょうか。
他の人々は、それぞれの思い出の景色の中に……?
……何か、言ってるそばから人が増えちゃったなあ。
[シェットラントへ苦笑混じりの目を向けて]
厨房、見てくるよ。
ここにお茶があるのかどうかわからないけど……テーブルと椅子が出てきたくらいだし、きっと何か見つかりそうだ。
……カーク先輩は、どうします?
[声を掛けてから、建物の方へ歩き出した]
[足は自然と、かつて自分の過ごした東寮へと向かっていた。
建物の作りは、やはり記憶にある通り。
建物自体にも、中の備品にも、全く破損は無い。
壁紙のちょっとしたシミや床の傷は、自分たちがいた頃にもあった程度のものだ]
『誰もいなけりゃいいけどな』
[>>+37シロウの言葉には全く同意だった。
いくつかの気配を感じれば、身を強張らせる。
しかし、人の姿は見えない。
先ほどから聞こえる声と、同じ類のものなのだろう。
おそらくは生者の気配]
―東寮・食堂―
……懐かしいな。
いつも、あそこに寮長が立って……
?
[>>2:594その場所に、ジェフロイの姿が見えたような気がして、目をこらした。
けれど、やはり誰もいない]
……気のせい、か。
[呟いて、厨房へと回る。昨日まで使われていたかのように、貯蔵庫や棚には食材が入っていた]
でもこれ、いつの、
[言いかけて、自分で可笑しくなる。
たとえ古びたものを口にしたところで、これ以上どうなるというのだ]
珈琲はあった……けど。
そうだ、ここ東寮だから……。
[棚をあさる手を止めた。
自室では当たり前に紅茶も飲んでいたから、東寮の食堂に茶葉が無いのをあまり気にしたことがなかった]
……自分の部屋に行けば、ある、かな。
でも、
ここって……いつの時点の学校なんだろう。
[自分が卒業してからは、誰かがあの部屋を使っただろう。
そもそも、寮を退去するときに、当然私物は全て引き払ったのだ]
…………。
[こくり、唾を飲む。
見たい気持ちと、見たくない気持ちの両方があった。
卒業生が母校を訪ねるのとは、状況が違う]
…………。
[少しのあいだ躊躇って、結局は自室へと向かった。
いくつか、見えぬ気配とすれ違う。
どちらかの軍が、現実の学校跡地を占拠したのだろう。
もし先ほど食堂で見えたのが、現実のジェフロイの姿なのだとしたら、
ここにいるのは、帝国軍]
[かつて、自分が使っていた部屋。
扉の前でまたしばし逡巡した後、中へと入る]
……あ。
[拍子抜けしたような声が漏れる。
そこは空き部屋になっていた]
[寝具の置かれていないベッド、空の机や空の本棚。
がっかりしたような、ほっとしたような気分]
紅茶は無い、か。西寮か、カフェの方に……
[そのまま部屋を出ようとして、ここにも誰かが「いる」ことに気付く]
[姿は見えない。声は聞こえない。
でも何故か、「彼」はとても悲しんでいるように思えた]
[現実の学校跡地にいるのが、帝国軍の兵ならば]
[この部屋を訪れるのは]
…………。
[何も見えない。何も聞こえない。
いつかしてくれたように、その肩を抱くこともできない]
[それでもしばらくの間、じっと、その傍らに寄り添っていた>>2:182**]
強引に部屋に来てみたお!
ウェルシュ先輩といた頃のままの部屋にするかどうか迷ったけど
思い出の品が無いのもアレだし二重に存在するのもやだなあと思って空き部屋に
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